あらすじとネタバレ
紅蓮社のトリックとア術の過去
まず、あの怪しい宗教団体紅蓮社のトリックの話からだ。四方館に戻ったみんなで、どうやって信者の懐の銀貨の数を正確に当てたのか分析してたんだ。そしたらア術が別に難しくないって言うんだよな。元莫(げんばく)が疑って自分の銭袋を渡したら、ア術は重さを確かめただけでピタリと当てやがった。マジかよ。彼女曰く、これは底辺で生きてきた人間の専門スキルみたいなもんだってさ。それを聞いて王昆吾(おうこんご) が思い出すんだ。紅蓮社に入る前に全員、身体検査をされてたってことを。なるほど、そういうことか。
で、ここからが今回のグッとくるポイントだ。ア術がすごく落ち込んでるんだよ。自分も昔は流民で、騙される人たちを見るのが一番つらいって。そして元莫(げんばく)にお願い、みんなを助けてって頼むんだ。その必死な姿に、いつもは面倒くさがりな元莫がわかったって約束する。そしたらア術、嬉しさのあまり後ろから元莫にガバッと抱きついた!いやー、元莫の固まってる顔、最高だったな。
五邦結盟への道は遠い
ア術との約束で、すっかりやる気になった元莫。早速、上司の于得水(うとくすい)に流民救出を相談するんだけど、そう簡単にはいかない。流民はいろんな部族が絡んでるから、下手に手出しできないってさ。それより今は大漠五邦っていう五つの国と同盟を結ぶのが最優先事項らしい。王昆吾(おうこんご) も、同盟が成功して国が豊かになれば、流民問題も根本から解決するって言うんだ。正論だけど、遠回りだよな。結局、紅蓮社の件は尉遅華(うっちか)が京兆府の仕事として引き受けることになった。
でも、その尉遅華(うっちか)が早速壁にぶち当たる。古巣の京兆府に兵を貸してくれって頼みに行ったら、君はもう四方館の人間だろって断られちまうんだ。お役所仕事ってやつかよ。しかも死者も怪我人もいないんだから兵は出せんとか言われる始末。尉遅華、マジで可哀想だったな。
元莫、天才的なひらめき
一方で、元莫と王昆吾は五邦同盟のために資料を探すんだけど、ライバルの東院に全部持ってかれちまう。安修義(あんしゅうぎ)ってヤツ、嫌なヤツだよな。自分たちの知識不足を痛感した王昆吾は、于得水(うとくすい)に講義を頼むことにした。
この講義がまた面白くてさ。場所はまさかの料亭如意楼。しかも、そこの雑用係たちを使った寸劇スタイルで五邦の複雑な関係を説明するんだ。于得水、やることが面白い。簡単に言うと、月影と漠北は王室の結婚問題で険悪。東西淵は王位争いで分裂。玉羅と東西淵は国境の川のことで揉めてる。もうメチャクチャ。
こんなバラバラな国の使者たちを一同に集めるなんて、無理ゲーにしか思えない。あいつがいるなら俺は行かないみたいな要求ばっかりなんだ。でも、ここで元莫の天才っぷりが炸裂するわけ。各国のワガママな要求を全部聞き入れた上で、全員が顔を合わせずに済む、超絶技巧の座席配置図を考案したんだ!その地図通りに四方館の庭を改造して、ついに会盟が始まる。
まさかの結盟失敗
元莫のおかげで、会盟はめちゃくちゃスムーズに進む。各国がそれぞれの要求を提示して、いい感じにまとまりそうだったんだ。いよいよ大雍と五邦が兄弟の契りを結ぶって安修義(あんしゅうぎ)が宣言した、その瞬間だった。月影、漠北、東西淵の使者たちが、いきなり顔色を変えて反対し始めたんだ!さっきまでの和やかな雰囲気はどこへやら。結盟はあっけなくぶっ壊れた。え、ここで裏切るの!?ってなったよな。
どうやら裏で康雲海(こううんかい)ってヤツが手を回して、結盟を妨害してたみたいだ。安修義は親父の安遠道(あんえんどう)にメチャクチャ怒られるし、もう散々。でも、親父さんは元莫の地図のアイデアは褒めてたな。
話が振り出しに戻ったところで、元莫がすかさずじゃあ、紅蓮社の流民事件をやりましょうって話を戻すんだ。うまい!ついに于得水も重い腰を上げて、調査を許可した。兵を借りられなくて腐ってた尉遅華に、ア術が紅蓮社に騙された陳信良(ちんしんりょう)って人を探せば、内部情報がわかるかもってアドバイスして、今回は終わり。
今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?
いやー、今回は話がデカくなったと思ったら、また元の事件に戻ってくるっていう構成がうまかったな。普段やる気ゼロの元莫が、ア術に頼まれた途端にスイッチ入るのが最高だった。あのバックハグのシーンは、今回のベストシーンだろ。しかも、ただやる気出すだけじゃなくて、ちゃんと天才的な才能を発揮して問題を解決しちゃうんだから、カッコよすぎる。一方で、真面目一筋の王昆吾や、正義感は強いけど空回りしがちな尉遅華、それぞれのキャラも立ってて面白い。特に、五邦の複雑な国際関係を寸劇で見せるっていうアイデアは秀逸だった。あれで一気に頭に入ってきたよな。そして、すべてがうまくいくと思った瞬間に、全部ひっくり返される絶望感。政治って怖い。でも、だからこそ面白いんだよな。最後にまた紅蓮社の話に戻ってきて、次への引きも完璧。マジで見ごたえのある回だった。
つづく