王昆吾(おうこんご) と尉遅華(うっちか)、そして安修義(あんしゅうぎ)の三角関係に大きな動きがある。王昆吾は尉遅華への想いを認めつつも、ある理由から彼女を突き放す。その隙を突くように、安修義が尉遅華に想いを伝えるが、思わぬ返り討ちにあう。

一方、阿術(あじゅつ)の周囲がにわかに騒がしくなる。謎の人物白衣客(はくいきゃく)と、故郷からの追手が、彼女の正体を探るために動き出す。街中で危険な状況に陥る阿術だったが、元莫(げんばく)の機転によって難を逃れる。元莫は、阿術が何か重大な秘密を抱えていることを察知し、王昆吾たちと協力して調査を始める。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語は新たな局面へと突入する。

「四方館」あらすじネタバレ22話

今回の『四方館』第22話、人間関係がめちゃくちゃ動いたから、さっそく話していくぜ。

本音とすれ違いの恋愛模様

王昆吾(おうこんご) 、ついに告白するも…

まず驚いたのが、あのカタブツ王昆吾(おうこんご) だ。尉遅華(うっちか)に対して、ついに俺もお前のことが好きだって言ったんだよ。でも、話はそこで終わらない。白衣客(はくいきゃく)への復讐が終わってないから、恋愛にうつつを抜かせないとか言って、結局は突き放すんだ。復讐に命を懸けてるから、いつ死ぬか分からない自分と一緒になるな、もっといい奴を見つけろってさ。

これには尉遅華(うっちか)も黙ってない。恋愛と復讐は関係ない、私が一緒に白衣客(はくいきゃく)を捕まえるのを手伝うって食い下がる。翌日には王昆吾の職場まで押しかけて机を掃除しながら、私があなたを守るから!って宣言する始末。これには王昆吾も呆れるしかなかったみたいだ。気持ちは分かるけど、ちょっとズレてるのが尉遅華らしいよな。

安修義(あんしゅうぎ)、まさかの玉砕

この二人のやり取りを、安修義(あんしゅうぎ)がこっそり聞いてたんだ。そして、何を思ったか高級料亭酔仙楼を予約して、尉遅華を呼び出した。そこでいきなり告白だ。

尉遅華は友達でしょ?って笑い飛ばす。でも安修義は諦めない。家柄も地位も釣り合うし、お互いのこともよく知ってる。これ以上ない相手だって必死に説得する。すると尉遅華はじゃあ、恋人だと思って私を抱きしめてキスしてみてと挑発。もちろん、安修義にそんなことできるわけがない。結局、あなたは大人ぶってるだけで、本当の感情なんて分かってないと、尉遅華にバッサリ斬られてた。まあ、見てるこっちも気まずくなる告白だったよ。

阿術(あじゅつ)に迫るいくつもの影

白衣客と焉楽館の動き

恋愛模様の裏で、もっとヤバい話も進んでる。謎の白衣客が、焉楽館の康雲海(こううんかい)に接触したんだ。お前たちが探してる人物は阿術(あじゅつ)だって情報を流した。康雲海(こううんかい)は半信半疑ながらも、調査を開始することを決める。

その頃、元莫(げんばく)と朝食を済ませた阿術は、一人で街へ買い物に出かける。すると早速、康雲海の手下である三娘(さんじょう)と四娘(すーにゃん)に尾行される。そんな中、通りかかった靴屋の店主が、わざと阿術の靴に水をこぼして、店の中へ引き入れた。

靴屋での攻防

店主は親切そうに新しい靴を勧めるけど、阿術はすぐに違和感を覚える。自分より背の高い店主の店に、なぜか自分に合う小さいサイズの靴が置いてある。怪しんで店を出ようとすると、店主の顔つきが変わって腕を掴まれた。その瞬間、尾行していた三娘(さんじょう)と四娘(すーにゃん)も店に飛び込んでくる。三者が阿術を挟んでにらみ合う、絶体絶命のピンチだ。

そこに現れたのが、我らが元莫(げんばく)。役人を引き連れて戸籍調査だ!と乗り込んできた。その混乱に乗じて、阿術はどうにかその場を脱出することに成功した。元莫の機転には助けられたな。

暴かれ始める阿術の秘密

元莫の推理と奇策

元莫は、あの靴屋の一件から、焉楽館と白衣客の両方が阿術を狙っていると確信する。王昆吾に相談すると、尉遅華がとんでもないアイデアを出した。それは、焉楽館の情報を得るために、お調子者の馬治文(ばちぶん)を利用するっていう作戦だ。

彼らは、馬治文(ばちぶん)が通う占い師を事前に買収。案の定、占いに来た馬治文は阿術は本当に焉楽の公主なんですかね?と質問する。買収された占い師は阿術に関わるな。不幸を招くぞと告げた。すっかり信じ込んだ馬治文は、厄払いのために有り金すべてを置いていった。本当に単純な男だよ。

眠る元莫への告白

この一件で、阿術が焉楽の公主である可能性がほぼ確実になった。王昆吾は元莫に、阿術の足首に紅頰蝶の刺青があるか確認しろと指示する。

その夜、元莫は家で阿術と酒を飲んでいた。元莫が刺青について探りを入れると、阿術は故郷から逃げてきた辛い過去を語り始める。話の途中、元莫は急に意識を失って眠ってしまう。阿術が酒に薬を入れていたんだ。

阿術は、眠っている元莫に向かって、静かに語りかけた。私は、焉楽の公主。白衣客に狙われている。だから、もうあなたの家にはいられない。そう言って、彼女は元莫の元を去っていった。この事実が、すでにお偉方の于得水(うとくすい)や安遠道(あんえんどう)にも伝わっていて、彼らは龍突麒(りゅうとつき)を牽制するために阿術を保護しろと命じていた。物語が一気に動き出した感じだな。

今回のエピソードについての感想

いやあ、今回はマジで情報量が多かったな。恋愛パートとサスペンスパートが同時に、しかもすごいスピードで進んだ回だった。

まず、王昆吾と尉遅華の関係。王昆吾がやっと本音を言ったかと思えば、復讐を理由に拒絶。不器用すぎるだろって。でも、そんな彼にグイグイいく尉遅華の私が守る宣言は、ちょっと笑えたけど最高だった。一方で、安修義の告白シーンは見てて気の毒になるくらい。理論で恋を語ろうとするから、尉遅華に一蹴されるんだよ。彼の空回りっぷりが、このドラマのいいスパイスになってる。

そして、ついに阿術の正体が本人の口から明かされた。まあ、聞いているはずの元莫が薬で眠らされてるっていうのが、最高にもどかしい展開だけどな。靴屋でのサスペンスシーンはハラハラしたし、占い師を使った情報収集はコミカルで面白かった。白衣客、焉楽館、そして四方館の上層部まで、みんなが阿術という一点に注目し始めた。彼女を巡る物語が、ここから一気に加速していくんだろうな。見逃せない回だったよ。

つづく