今回の『四方館』第27話、マジでティッシュなしじゃ見られなかったよ。ついに公主の正体がはっきりするんだけど、その裏にある話が重すぎて…。早速、何が起こったか話していくぜ。

あらすじとネタバレ

偽りの公主、最後の賭け

まず康雲海(こううんかい)が、あしらんこそが本物の焉楽(えんらく)公主だって鴻顱寺(こうろじ)に認めさせようとするんだ。 5日以内に反論できなきゃ、彼女を連れて帰るなんて、ほとんど脅しだよな。元莫(げんばく)は、康雲海が何か事情を抱えてて、敵の計画にあえて乗ってるんじゃないかって見てる。さすが、鋭いよな。

あしらんの壮絶な過去

一方で、阿術(あじゅつ)はあしらんに直接会って問い詰めるんだ。なんで公主のフリなんてするんだって。ここであしらんが語った過去が、もう壮絶でさ…。

昔、阿術(あじゅつ)が村から逃げ出した後、龍突麒(りゅうとつき)の行方を探しに村を襲った。村人たちは何も知らなかったのに、皆殺しにされたんだ。あしらんは両親に草むらに隠されて、一人だけ生き延びた。目の前で家族や村人が死んでいくのを見るしかなかったんだよ。

その日から、あしらんは阿術のせいで村が滅んだと信じ、復讐だけを誓って生きてきた。そして、復讐を手伝うと約束した白衣客(はくいきゃく)の組織に入った。彼女が公主になりすましたのは、すべて復讐のためだったんだ。

逆転の切り札

自分のせいで村が滅んだと知った阿術は、もう逃げるのをやめる。自分の身分を証明して、過去と向き合う覚悟を決めるんだ。元莫(げんばく)に相談すると、昔、康雲海から何か貰わなかったか?ってナイスなヒントをくれる。

阿術はずっと持っていた木箱を思い出す。二人がかりで一晩中格闘して、ついにその箱を開けるんだ。中から出てきたのは、焉楽の先王が使っていた私印。これこそが、阿術が本物の公主であることの決定的な証拠だった。

そして約束の5日後。あしらんの身分を正式に認める儀式の真っ最中に、元莫(げんばく)と阿術が乗り込んでくる。阿術は自分が本物の公主だと宣言し、証拠の私印を突きつける。これで、あしらんの嘘は完全に暴かれた。

悲しすぎる結末

あしらんは捕らえられ、大牢に入れられる。でも、阿術は彼女を見捨てられなかった。あしらんのために特赦を願い出て、牢まで会いに行くんだ。白衣客(はくいきゃく)の正体を話せば、助かるって。

でも、あしらんはもう心が壊れていた。阿術の同情を自分の罪悪感を軽くしたいだけだろと一蹴する。復讐が果たせないなら、もう生きている意味がない。そう言って、あしらんは持っていたかんざしで自らの命を絶ってしまうんだ。

阿術が泣き崩れるシーンは本当に胸が痛かった。幼い頃、誰も遊んでくれなかった阿術の唯一の遊び相手が、あしらんだったんだよな…。

今回の感想

いやー、今回は本当に重かった。あしらんの気持ちを考えると、もう言葉にならないよ。彼女にとって、公主になることは復讐のための手段でしかなくて、それが崩れたら生きる意味を見失うのも無理はない。阿術を恨むことでしか、自分を保てなかったんだろうな。

阿術も辛すぎるよな。自分の過去のせいで起きた悲劇を知って、やっと運命と向き合う覚悟を決めたのに、そのせいでたった一人の幼なじみを死なせてしまうなんて。公主として認められても、少しも晴れやかな気持ちになれない。このドラマのすごいところは、単純な悪役がいないってことだ。誰もが被害者で、誰もが何かを背負って生きている。

最後に元莫と二人であしらんを弔うシーンで、阿術はあしらんが果たせなかった復讐を自分が引き継ぐと誓う。そして、子供の頃にあしらんから貰った竹とんぼを空に飛ばすんだ。あの竹とんぼが、二人の戻れない過去の象徴みたいでさ…。もう涙腺がダメだった。ただの勧善懲悪じゃない、この物語の深さを改めて感じさせられた回だったよ。

つづく