都が華やかな花灯節の賑わいに包まれる中、その裏では恐ろしい計画が静かに進行していた。元莫(げんばく)は、公主となった阿術(あじゅつ)との関係に悩む。さらに、阿術に指腹の許嫁がいることが発覚し、新たな恋のライバルの登場に焦りを感じる。一方、四方館の安修義(あんしゅうぎ)は、自身のキャリアにおける大きな目標四方使の選抜に向けて決意を固めていた。それぞれの日常や恋愛模様が描かれる一方で、白衣客(はくいきゃく)の不穏な動きが明らかになる。そして祭りの夜、一つの情報がきっかけとなり、元莫や王昆吾(おうこんご) 、安修義ら四方館のメンバーは、都を揺るがす大事件に立ち向かうことになる。
「四方館」あらすじネタバレ29話
なあ、今回の『四方館』第29話、マジで色々動きすぎだから。ちょっとついてきてくれよ。
恋のライバル登場で元莫(げんばく)ピーンチ!
まず、元莫(げんばく)な。あいつ、またこりずに公主府に忍び込んでやがる。そりゃ捕まるって。今回は三娘(さんじょう)と四娘(すーにゃん)にがっちり押さえられてた。阿術(あじゅつ)はまあまあ、内輪みたいなもんだしってかばうんだけど、三娘(さんじょう)はマジギレ。もうお姫様なんだから、気安く会うな!って。そりゃそうか。結局、二人の監視付きで、椅子に座って話すっていう変な状況になってた。
で、ここでデカい爆弾が投下される。元莫が将来は俺が焉楽の王婿だぜなんて夢を語ってたら、四娘(すーにゃん)が鼻で笑うんだ。あんた本気で言ってる? 阿術(あじゅつ)様には漠北の王子、多弥(どみ)っていう許嫁がいるんだよって。しかも、その多弥(どみ)ってやつから手紙がしょっちゅう届いてるらしい。元莫、顔面蒼白。マジで大ピンチだろ、これ。慌てて手紙を見せてもらうんだけど、全部漠北の文字で、さっぱり読めない。元莫も阿術もポカーンだよ。
すっかり多弥のことで頭がいっぱいになった元莫は、王昆吾(おうこんご) に相談する。家柄って、やっぱ大事かな?って。王昆吾(おうこんご) は気持ちが通じ合ってるのが一番だろってイケメンなこと言うんだよな。それで自信を取り戻した元莫、今度は屋敷を修理するからって王昆吾に金借りようとする。でも王昆吾も金欠。鄂国公(がくこくこう)へのプレゼント代でスッカラカンらしい。みんな大変だな。
花灯節の夜、それぞれの思惑が交錯する
一方、四方館では別の動きがあった。于得水(うとくすい)が元莫と安修義(あんしゅうぎ)を呼び出す。鴻顱寺で四方使の選抜があるから、四方館の看板を背負って頑張れってさ。安修義(あんしゅうぎ)はこの話にめちゃくちゃ乗り気。四方使は俺の生涯の夢だって言ってて、こいつの真面目さがよくわかる。
そんな中、街は花灯節でお祭りムード。でも、その裏でヤバい計画が進んでた。白衣客(はくいきゃく)が毒雷とかいう物騒なものを大量に準備してる。花灯節でデカいテロを起こすつもりなんだ。
安修義と林素素(りんそそ)の関係もちょっと進展する。林素素(りんそそ)、わざわざ女装して花灯節に行く気満々だったのに、安修義が当直だっていうから、自分も四方館に残るんだよ。で、女装した林素素がめちゃくちゃ綺麗で、安修義も思わず見とれちゃってる。いい感じじゃん、この二人。
その頃、お騒がせ姫の阿術は、流民に誘われて花灯節に行こうとする。四娘が怪しいからやめましょうって止めるのに、阿術は聞かない。しまいには薬で四娘を眠らせて、尉遅華(うっちか)と三娘を連れて行っちゃうんだ。行動力ありすぎだろ。
計画発覚!四方館、緊急出動
物語が一気に動いたのは、康雲海(こううんかい)の元に情報が入ったところから。白衣客(はくいきゃく)のところに潜り込ませてたスパイが、計画の全貌を知らせに来たんだ。康雲海(こううんかい)は叩き起こした四娘に、すぐ四方館と役所に知らせるよう命令する。
知らせを受けた安修義の動きが速かった。すぐに四方館の兵士を全員召集。休みは中止だ。街に出て、民衆を避難させろって指示を出す。さすがだよな。
ちょうどその時、巡回中だった元莫と王昆吾が、急ぐ安修義と合流する。白衣客のテロ計画を聞いて、三人はすぐさま役割分担を決めた。王昆吾が毒雷を運ぶ馬車を止める。安修義は毒雷の処理と役所への通報。そして元莫は、何も知らずに危険な場所にいる阿術を守りに行く。いやー、最後のこの展開、マジで痺れたね。
今回の感想
いや、マジで情報量が多かった回だったな。元莫と阿術のラブコメパートかと思いきや、いきなり多弥っていう恋のライバルが出てきて、一気に波乱の予感。元莫が嫉妬でわたわたしてるのが、ちょっと面白かったけど。それと、安修義と林素素の関係。普段はツンケンしてる林素素が女装して、安修義がドキッとするっていう王道展開、嫌いじゃないぜ。むしろ好きだ。この二人のじれったい感じがたまらない。でも、なんといっても今回は後半のスピード感だよな。白衣客のテロ計画が発覚して、康雲海が動き、安修義が即断即決で指示を出して、元莫たちが一斉に走り出す。あの流れは最高だった。バラバラだったピースが一つにハマっていく感じ。こういう脚本、本当にうまいと思う。それぞれのキャラクターに見せ場があって、物語が一気にクライマックスに向かっていく。来週どうなるんだよ、これ。
つづく