白衣客(はくいきゃく)が長楽城で大規模な毒雷テロを引き起こす。王昆吾(おうこんご) たちが民を守るために奔走する中、元莫(げんばく)は白衣客の真の標的が阿術(あじゅつ)であることに気づく。阿術を狙う刺客の魔の手が迫る。味方だと思っていた人物の衝撃的な裏切りが明らかになり、大切な仲間が次々と命を落とす、悲劇に満ちた回。これまでとは一転し、物語は一気にシリアスな局面を迎える。

「四方館」あらすじネタバレ30話

なあ、今回の『四方館』は、ちょっとティッシュ用意しといた方がいいかもしれないぜ。俺も見てて、かなり胸が苦しくなった回だった。

長楽城を襲う毒の脅威

白衣客(はくいきゃく)のやつ、とんでもないことをしでかした。長楽城のあちこちに、爆発する毒入りの酒瓶を仕掛けたんだ。王昆吾(おうこんご) と安修義(あんしゅうぎ)たちが必死に走り回って、そのヤバい酒瓶を持ってるやつを捕まえる。でも、間に合わずに爆発しちまう場所もあって、罪のない人たちが毒で死んでいく。

そんな中、情報屋だった石头(せきとう)っていう男がいた。彼は王昆吾(おうこんご) と白衣客(はくいきゃく)の手下が酒瓶を奪い合うのを見て、覚悟を決めた。自分で酒瓶をひったくって、誰もいない部屋に駆け込んだんだ。そして、一人で爆発を受け止めた。彼の犠牲で、大勢の人が救われた。

狙われた阿術(あじゅつ)

元莫(げんばく)はすぐに気づいた。白衣客の本当の狙いは阿術(あじゅつ)だってことに。彼は流民たちと踊っていた阿術と尉遅華(うっちか)のもとに駆けつける。白衣客の狙いは君だ!元莫(げんばく)はそう言って、急いで阿術を馬車に乗せて逃がそうとする。王昆吾には街の毒瓶処理を任せて、自分と尉遅華(うっちか)で阿術を安全な場所へ運ぶ計画だ。

でも、やっぱり敵も黙っちゃいない。道中で白含の客が手配した伏兵に襲われる。尉遅華が機転を利かせて窓を板で塞ぐ。絶体絶命かと思ったその時。どこからともなく助っ人が現れたんだ。無面人たちは形勢不利と見て、あっさり撤退していった。そこに現れたのは、なんと康雲海(こううんかい)。大雍に秘密の人員を配置しておいたのが、役に立ったな彼はそう言った。いつも阿術を気にかけていた彼が、裏でこんな手配までしていたとはな。

明かされる裏切り者の顔

阿術は無事に公主府に戻れた。でも、本当の悪夢はここからだったんだ。帰り道、康雲海(こううんかい)が白衣客に止められる。さっき阿術を助けたことで、彼の正体が完全にバレちまった。康雲海は自分の死を悟る。どうか、阿術だけは見逃してやってくれ彼は最後の願いを口にした。

その時、白衣客が仮面を外す。その顔を見て、俺は思わずは?って声が出た。四方館で働いている、あの青児(せいじ)だったんだ。康雲海が何かを問う暇もなく、青児の刃が彼を貫いた。長年、父親のように阿術を見守ってきた男の、あまりにもあっけない最期だった。

連鎖する悲劇

その頃、長楽城には花火が上がっていた。阿術と元莫が窓からそれを見上げている。阿術はなぜか胸騒ぎを感じていた。まるで康雲海の死を察したかのように。

最悪なことに、青児が康雲海を殺す場面を林素素(りんそそ)が目撃してしまう。彼女は必死で逃げる。倉庫に隠れたけど、青児に見つかってしまった。そこに、捜索で安修義(あんしゅうぎ)がやってくる。青児が安修義に襲いかかろうとした瞬間、林素素(りんそそ)が叫んだんだ。危ない!その声で安修義は助かった。でも、青児の刃は代わりに林素素に向けられた。安修義は、自分をかばって死んだ林素素を抱きしめて泣き叫ぶしかなかった。花灯節の夜は、血と涙でぐちゃぐちゃになった。

翌日、阿術は亡くなった同胞を弔う場所で、康雲海の遺体と対面する。彼女の泣き声が響き渡った。阿術は、必ず仇を討つと静かに誓う。そして、康雲海の後任には、白衣客と繋がっている馬治文(ばちぶん)が就任した。青児はさっそく馬治文(ばちぶん)に、康雲海が隠した旧臣連名の書簡の行方を尋ねていた。物語は、悲しみを乗り越える間もなく、次の局面へと動き出す。

感想

いや、今回は本当にキツかったな。コメディ要素もあったこのドラマが、一気に重苦しい空気に包まれた。康雲海がただのうるさいおじさんじゃなくて、ずっと阿術を守ってきた父親代わりだったなんてさ。その彼があんな形で死ぬのは、あまりにも悲しすぎる。白衣客の正体が、まさかの青児だったことにも驚いた。身近な人物が裏切り者っていう展開は、やっぱり心に来るよな。林素素の死も衝撃だった。安修義を思う一途な気持ちが、最悪の形で彼を救うことになるなんて、皮肉すぎる。残された阿術と安修義の悲しみを思うと、こっちまで胸が張り裂けそうになる回だった。

つづく