四方館第34話あらすじネタバレ
酔っ払いたちの夜
元莫(げんばく)が四方使っていうすごい役職に就いた。そのお祝いと、阿術(あじゅつ)の旅立ちを送る会が開かれたんだ。メンバーは元莫(げんばく)、王昆吾(おうこんご) 、尉遅華(うっちか)、阿術(あじゅつ)のいつもの4人。最初は軽く飲むだけのつもりだった。でも、話が盛り上がって、気づけばみんなベロベロに酔っ払ってた。尉遅華(うっちか)は阿術に抱きついて、行かないでって泣きつく始末。元莫と王昆吾(おうこんご) は、なぜかペットの小白の前で義兄弟の契りを交わし始めた。酔った勢いの元莫は、王昆吾に一緒に焉楽に来てくれって頼み込む。これからの旅は危険だらけだ。自分と阿術を守ってほしい。そんな本音がポロリと出たんだろうな。
尉遅華のトンデモ計画
次の日。尉遅華が昨日の夜の話を王昆吾にした。あんたたち、小白の前で土下座して兄弟になってたよって。王昆吾も、それを聞いて笑うしかない。尉遅華は私も焉楽に行きたいと言い出した。でも、親父さん(鄂国公(がくこくこう))が絶対に許してくれない。そこで尉遅華は、とんでもないことを思いつく。こっそり戸籍の書類を手に入れて、王昆吾と結婚したことにする。そうすれば、夫について行くっていう名目で、堂々と焉楽に行けるってわけ。
二人は夜中に尉遅華の家に忍び込んだ。戸籍の書類はすぐに見つかった。よし、持って帰ろうとしたその時。親父の鄂国公(がくこくこう)が登場。完全にバレてた。鄂国公は執事の江さんと一緒に、急に泣きの芝居を始めたんだ。お前を育てるのがどれだけ大変だったか…尉遅華も、その芝居に乗っかって嘘泣きで応戦。結局、なんだかんだで親父さんは折れどみたい。間接的にだけど、娘の旅立ちを認めた感じになった。
師匠との別れ
元莫は、師匠の于得水(うとくすい)に別れの挨拶へ向かった。四方館に行くと、もう安修義(あんしゅうぎ)が新しい館長の服を着ていた。世代交代ってやつだ。于得水(うとくすい)は裏庭で、普段着のまま畑を耕してた。元莫は明日出発することを伝える。自分が新しく買った家は、于得水に管理してほしいと頼んだ。もし、この旅で俺が死んだら、その家で老後を過ごしてください、と。于得水は、元莫を本当の息子みたいに思ってる。縁起でもないこと言うな!って怒鳴った。元莫は、本当の親にするみたいに、地面に膝をついて深々と頭を下げた。二人とも涙が止まらない。お互いの顔をまともに見ることができなかった。
砂漠へ
出発の日。安遠道(あんえんどう)が、元莫に四方使の証である杖を授けた。使命を果たしてこいと激励される。王昆吾と尉遅華も護衛として一緒だ。こうして、焉楽への長い旅が始まった。于得水は、四方館の裏庭からそっとその一行を見送っていた。元莫のまっすぐな目を見て、心が満たされるのを感じていた。元莫の父、元漢景(げんかんけい)から託された役目を、ちゃんと果たせた。あいつを責任感のある男に育てられた、と。
旅が始まって半月後。一行は、元莫の両親が亡くなった場所にたどり着いた。元莫は一人で馬を降りて、両親を弔う。阿術も、恩人である二人を静かに偲んだ。果てしなく広がる砂漠を見つめて、元莫は思った。父がなぜあんな選択をしたのか、今ならわかる。この広い世界では、自分なんてちっぽけな存在だ。だからこそ、歩き続けないと、この人生はもったいない。
いきなりの交渉失敗
多弥(どみ)王子が、使節団が自分の領地を通るって話を聞きつけた。ぜひ会って接待したいと言ってきたんだ。大雍の使者を堂々と迎えられるってことは、多弥(どみ)が国でかなりの力を持った証拠だ。再会を果たした後、多弥は元莫たち仲間だけで内密に会いたいと申し出る。監視役の馬治文(ばちぶん)は、外で待たされた。元莫は単刀直入に頼んだ。裏で動いてくれる兵を少し貸してほしいでも、多弥の答えはノーだった。龍突麒(りゅうとつき)が漠北エリアの警備をガチガチに固めている。もし焉楽が先に攻めてきたら、大雍からの援軍なんて間に合わない。それに、自分は可汗(王様)に政治には口出しせず、民の生活だけ考えますって約束してる。今、軍を動かせば、王の座を狙ってるって疑われる。多弥はそう説明した。結局、もらえたのは食料だけ。元莫はがっくりと肩を落として出てきた。その様子を見ていた馬治文(ばちぶん)は、交渉が失敗したと確信した。こいつらは大したことない。警戒する必要はないな、と判断した。
今回の感想、ちょっとだけ語らせて
いやー、今回は出発前のエピソードが濃かったな。特にグッときたのは、元莫と師匠の于得水の別れだよ。あれはもう完全に親子の別れじゃん。元莫が俺が死んだらこの家を使ってって言うところ、于得水が縁起でもないこと言うな!って返すところ、全部がリアルで泣けた。最後に元莫が土下座するシーンは、もう涙腺崩壊。
あと、笑ったのは尉遅華の偽装結婚作戦な。あの子の発想、マジでぶっ飛んでて最高。親父さんとの人情芝居合戦も面白かった。なんだかんだ娘に甘い親父ってのが見えて、ほっこりしたよ。酔った勢いで義兄弟になった元莫と王昆吾も、これからの旅で二人の絆がどうなるか楽しみだ。
旅が始まって早々、多弥王子に協力を断られて、いきなり前途多難なスタート。でも、このどうにもならない状況から、元莫がどうやって道を切り開いていくのか。そこがこのドラマの面白いところだよな。
つづく