あらすじとネタバレ

毒の正体と新たな容疑者

まず、阿術(あじゅつ)が例の毒の正体を突き止めようと動く。彼女、元莫(げんばく)を実験台にして龍鱗草と返魂香の毒性を試すんだ。なかなかやることが大胆だよね。

そんな中、王昆吾(おうこんご) がとんでもないヘマをする。于得水(うとくすい)への報告を終えた後、うっかり龍鱗草入りの薬水を飲んじまうんだ。案の定、前に曹霍(そうかく)が見せたみたいに狂暴化。亡くなった弟たちの幻覚まで見て、完全に復讐モードに入っちまう。危ないところだったけど、阿術(あじゅつ)が暈暈粉っていう粉をまいて、なんとか事態を収拾させた。

正気に戻った王昆吾(おうこんご) が、重要なことを口にする。中毒状態の時、赤い縄を見ると自分を抑えられなくなった、と。これを聞いた元莫(げんばく)の頭が冴える。曹霍(そうかく)が暴れた時、広間には赤い絨毯が敷かれていた。それに、舞姫の花小娘(かしょうじょう)が踊りながら赤い扇子を投げたことも思い出したんだ。これで点と線が繋がった。犯人の本当の狙いは竇淳(とうじゅん)で、花小娘(かしょうじょう)がめちゃくちゃ怪しいってわけだ。

捜査は東院へ、でも協力関係は続く

王昆吾はすぐに大都督の竇淳(とうじゅん)に報告しようとする。ところが、上司の于得水(うとくすい)から待ったがかかる。この事件は東院の安修義(あんしゅうぎ)が引き続き担当する、と。安修義(あんしゅうぎ)からすれば、手柄を立てるチャンスが転がり込んできたようなもんだ。

でも、尉遅華(うっちか)がここで良い動きを見せる。彼女は王昆吾の能力をすっかり信頼してる。だから、自分の上司っていう立場を利用して、王昆吾に捜査協力を命じたんだ。これで、表向きは東院の事件でも、王昆吾たちが捜査を続けられることになった。

さっそく王昆吾、尉遅華(うっちか)、元莫、阿術の4人で現場を再調査する。屋敷の準備をした江管家(こうかんけ)は、赤い絨毯は歓迎ムードを出すためだったって説明する。まあ、理屈は通ってる。元莫と阿術は香料店の主人・管風(かんふう)にも話を聞くけど、彼は早く厄介払いしたくて、元莫に大金を渡して買収しようとする始末。こいつも何か隠してそうだな。

警護むなしく、第二の犠牲者

王昆吾は安修義に、花小娘には気をつけろと何度も忠告する。でも、安修義はまったく聞く耳を持たない。むしろ、王昆吾の自信ありげな態度が気に食わないみたいだ。二人の間の溝は深まるばかり。

安修義は竇淳の身の安全を確保するため、滞在場所を移すことにした。江管家(こうかんけ)が選んだのは、四方を水に囲まれた静かな屋敷。これなら誰も近づけないだろうって算段だ。安修義は竇淳本人にも花小娘の危険性を伝えるけど、竇淳は考えすぎだと笑うだけ。念のため、江管家が花小娘の部屋を直接監視し、林素素(りんそそ)がドアの外で見張るっていう厳重な体制を敷いた。

でも、その翌日だ。竇淳が自室で死んでいるのが見つかった。花小娘にはアリバイがある。安修義は、王昆吾が自分に恥をかかせるためにわざと仕組んだんだと激怒。二人はついに殴り合いの喧嘩を始める。于得水が割って入って止めたけど、四方館の内部対立はもう最悪の状態だ。

地下通路と毒のトリック

そんな時、王昆吾の友人である譚林(たんりん)が訪ねてくる。悩む王昆吾に、譚林(たんりん)は的確な助言をした。四方館は牢獄じゃない。むしろ、諸外国の情報が集まる絶好の場所だ、と。亡き兄弟たちの復讐を誓う王昆吾にとって、ここが無面人の情報を探るための拠点になるかもしれないってことだ。

一方、元莫と阿術のコンビも大発見をする。阿術は、竇淳が死ぬ前に飲んでいた酒に仕掛けがあったことを見抜いた。酒瓶の中身と、実際に口をつけた杯の中身の味が違ったんだ。つまり、毒は杯に塗られていた。

さらに元莫は、屋敷に隠された地下通路を発見する。尉遅華と王昆吾がその通路に入っていくと、中は真っ暗闇。この発見を受けて、王昆吾は捜査方針を大きく変える。捕らえていた商人たちを全員解放し、これからは密かに監視する作戦に切り替えたんだ。

第4話の感想

いやあ、今回はミステリー要素が一気に深まった回だったな。王昆吾と安修義の対立がもうバチバチで、見ていて飽きない。男のプライドのぶつかり合いってやつか。安修義の無能っぷりが際立つ一方で、王昆吾の勘の鋭さが光る展開だった。

でも、一番の見どころはやっぱり謎解き部分だよね。赤色がトリガーになるっていう毒の特性が面白い。それに、厳重警備の中での殺人。密室トリックかと思いきや、まさかの地下通路。こういう古典的な仕掛け、俺は結構好きだぜ。

元莫と阿術のコンビも相変わらずいい味を出してる。金にがめつい元莫と、科学的な視点で捜査する阿術。この二人のやり取りが、シリアスな展開の中の良いアクセントになってる。譚林の助言も意味深だった。王昆吾の個人的な復讐と、四方館での事件がどう繋がっていくのか。今後の展開から目が離せないな。

つづく