いやー、今回も色々動き出したな。舞台が一気に変わって、新しいキャラもぞろぞろ出てきた。情報量が多くて、ちょっと頭の整理が必要かも。まあ、俺と一緒にゆっくり振り返っていこうぜ。

あらすじとネタバレ

謎の男と師匠の最期

まず話は、嵇煬(けいよう)が黒いローブの男と戦うところから始まる。嵇煬(けいよう)はビックリするんだよ。自分以外にも陰祝っていうヤバい術を使うやつがいたなんて。戦いの後、黒ローブは逃げちまう。

そこにいたのが、南顔(なんえん)だ。彼は嵇煬(けいよう)のことを知っていた。でも、嵇煬は記憶を失ってるから、孟之光(もうしこう)のことも南顔(なんえん)のことも全然覚えてない。孟之光(もうしこう)はもう死ぬ間際だった。彼は嵇煬にお前が守るべき運命の相手からは、誰も逃げられないって謎の言葉を残す。そして、南顔(なんえん)の母、南娆(なんじょう)の名前を呼びながら息を引き取った。

南顔、師匠の死を知る

南顔たちが仰月宗に駆けつけた時には、もう全部終わってた。嵇煬の姿はどこにもない。師匠は冷たくなってる。孟之光の娘、孟盈(もうえい)は泣き崩れて復讐を誓う。南顔は彼女を必死でなだめるんだ。今は冷静になろうって。

二人きりになった時、南顔は仲間の殷琊(いんや) に打ち明ける。現場に陰祝の気配が残ってたこと。これは、以前お告げで聞いた世界の危機と関係があるかもしれないって。そのお告げは森羅(しんら)が現れ、すべてが滅びる。四つの海が交わり、世界に光が戻るみたいな内容。南顔は世界を救う役目を背負ってるんだ。

嵇煬、ゲームに参加する

一方、嵇煬は自分のアジトに戻ってた。相棒の森羅(しんら)に黒ローブの男について聞くけど、森羅も知らない。ただ、森羅が言うには、男が盗んだ血凰釵(けつおうさい)っていうかんざしが超ヤバいアイテムらしい。南滄にある幽泉獄の封印を解く鍵なんだと。

嵇煬は最初、そんなことどうでもいいって感じだった。でも、黒ローブの男が陰祝の力を集めて何か企んでるって聞いて、急に興味が湧いてくる。面白そうじゃんってノリで、師匠の仇討ちを口実に南滄へ行くことを決めた。

茶館でのニアミスと血手修羅、見参!

嵇煬が出発したすぐ後、南顔と殷琊(いんや) が彼のアジトに到着する。惜しい、すれ違いだ。

嵇煬は道中の茶館で一休み。そこで正道派の連中が血手修羅(けっしゅしゅら)の噂話をしてるのを聞く。血手修羅は、実は南顔の異名だ。嵇煬は噂を鼻で笑う。

そこに、本物の南顔と殷琊(いんや) がやってくるんだよ。タイミングよく魔修に絡まれてる正道派の弟子たちを発見。南顔はあっさり助けに入り、自ら血手修羅だと名乗る。そのせいで天邪五鬼のボス、裴兆綱(はいちょうこう)っていうのが出てきたけど、これも南顔が数ターンで瞬殺。強すぎだろ。

いざ、巨大クジラ船へ!

南顔は陰祝の気配を追って、犯人が近くにいると確信する。血凰釵を使って何かするつもりだと推理し、犯人を探すために巨大な鯨舟(げいしゅう)に乗り込むことにした。

南顔が立ち寄った茶館の席は、彼女のファンたちの聖地になってた。海梟城の若様、袁鋒(えんほう)っていうスケベそうな男が、血手修羅の美貌の噂を聞きつけて、彼女に会おうと鯨舟に乗り込む計画を立てる。

いよいよ鯨舟が出航だ。これがマジでデカいクジラ。背中に百人以上乗れる。乗船前には龍都の弟子による厳しい身分チェックがある。魔族は絶対に通れない。嵇煬は魔の気を隠して、仰月宗の弟子として余裕で乗船。妖族の殷琊は、南顔が貸してくれた銀蛟珠っていうアイテムでなんとかセーフ。

船に乗り込んだ南顔は、魔の気配が全くないことに驚く。船長に協力を求めに行くけど、この船長が病気でめちゃくちゃ不機嫌。魔修が乗ってるはずがないって、話も聞かずに追い返されちまう。南顔は、まず船長の病気を治して、それから協力を取り付ける作戦を立てる。そのついでに、船内で売られてた龍都の若様、穆戦霆(ぼくせんてい) の詩集を記念に買ってた。ちょっと面白いな。

一方その頃、龍都では…

その穆戦霆(ぼくせんてい) は、父親に家で修練するように言いつけられてる。本人は外に出たくてたまらない。父親は息子の将来を心配して、勝手に瑶宮の雲念(うんねん)っていう娘との縁談を進めようとしていた。お坊ちゃまも大変だな。

第17話の感想

今回は新しい章の始まりって感じだったな。師匠の死っていう悲しい出来事から始まったけど、すぐに犯人探しのミステリーに切り替わった。舞台が巨大なクジラ船っていうのがいいよな。閉鎖された空間で、誰が敵で誰が味方か分からない状況。こういうの大好きだ。

嵇煬のキャラが少しずつ変わってきたのも面白い。記憶を失う前はクールで目的のためなら手段を選ばない感じだったけど、今は面白そうだからっていう好奇心で動いてる。孟之光の仇討ちも、本気というよりはゲームに参加する口実って感じが彼らしい。

南顔は相変わらず強い。雑魚は一瞬で片付けるし、ボス格まで倒しちゃう。でも、仲間には優しいし、初対面の船長の病気まで治そうとする。お人好しというか、医者としての性分なんだろうな。このギャップが彼女の魅力だ。

海梟城の若様・袁鋒とか、新しいキャラも出てきて、これから船の上がごちゃごちゃしてきそうでワクワクする。穆戦霆(ぼくせんてい) の縁談話も、本筋とは別にどうなるか気になるポイントだ。全体的に、大きな物語が本格的に動き出す前の、キャラと舞台をきっちり見せる回だった。退屈させない展開で、次が楽しみになるよ。

つづく