巨大な船鯨舟を舞台に、物語は大きく動き出す。南顔(なんえん)は薬材を探し、嵇煬(けいよう)は気ままに船内を散策していた。そんな中、南顔にしつこく言い寄る男が現れるが、彼女は持ち前の賢さでこれを撃退する。その一部始終を見ていた嵇煬は、南顔の強さと、ふとした時に見せる優しさに強く惹かれていく。一方、南顔は船に潜む悪党を探すため、独自の調査を開始する。彼女の背後には、正体を隠したまま静かに寄り添う影が一つ。やがて南顔のもとに、見覚えのある筆跡で書かれた一通の招待状が届き、彼女は運命の場所へと向かうことになる。
「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ18話
まさかの再会?鯨舟での出会い
今回の舞台は鯨舟(げいしゅう)っていう巨大な船。船っていうか、もう島だね。何でもそろってる。嵇煬(けいよう)も、この船に乗り合わせてる。もちろん、お互い別行動だ。
そこで袁鋒(えんほう)っていう、いかにもな感じの男が南顔(なんえん)に絡んできた。修行について教えてほしいとか口実つけて、彼女を誘おうとする。でも、南顔(なんえん)はそんな手には乗らない。逆に薬を盛って、袁鋒をみんなの前で笑いものにしてやった。痛快だね!
実は嵇煬(けいよう)もその場にいた。彼はこっそり魔法をかけて、袁鋒の症状をさらに悪化させる。南顔が見てないところで、きっちり追い打ちをかけるタイプらしい。
嵇煬(けいよう)、南顔にロックオン
嵇煬は、南顔が女の子のために蝶を捕まえてあげる姿を見てた。その優しさに、完全に心を奪われたみたいだ。彼女が去るまで、ずっと目で追ってる。
一方、大恥をかかされた袁鋒はまったく懲りてない。今度は幻魔情香(げんまじょうこう)っていうヤバい薬を使おうと計画する。どんな貞淑な女でも落ちる、なんて考えてる。救いようがないな。
船上のニアミスと協力者
嵇煬は体内にいる森羅(しんら)を分離させようと試みる。でも、二人はとっくに融合しきっていた。無理にやれば、自分が消滅するだけ。耳元でごちゃごちゃ言う森羅を、嵇煬は力で黙らせた。
ちょうどその時、船長が鯨舟の落雨を見に行こうとアナウンスする。雨が作り出す美しい景色が見られるらしい。嵇煬が人混みの中に立つと、そこには南顔もいた。二人は知らないうちに、すぐ近くで一緒に傘をさしていたんだ。
その後、南顔は船長のところへ行く。彼の持病を魔法で治してあげた。船長はすごく感謝して、南顔に協力的になる。
犯人探しの始まり
南顔の目的は、船に潜んでいる魔修を見つけ出すこと。船長の許可を得て、乗客名簿を調べさせてもらう。嵇煬は結界を張って姿を隠し、彼女の後を静かにつけていた。
南顔が名簿を読んでいると、ふと奇妙な気配を感じる。おそるおそる手を伸ばすと、見えない壁、つまり嵇煬の結界に触れた。嵇煬も、つい彼女の手に自分の手を重ねてしまう。その感触で、南顔は嵇煬のことを思い出した。誰なの?と問いかける。嵇煬は何も答えず、そっと手を下ろした。
犯人の正体と嵇煬の企み
南顔は名簿にあった隠(いん)という弟子が怪しいと睨む。仲間の殷琊(いんや) と情報を共有し、調査を進める。殷琊(いんや) は嵇煬の部屋に忍び込むけど、ギリギリで見つからずに済んだ。
その頃、南顔の部屋には薬が盛られた粥が届けられていた。彼女は犯人を誘き出すため、気絶したふりをする。でも、部屋に現れたのは殷琊(いんや) だった。南顔が混乱している間に、真犯人の袁鋒は嵇煬に捕まっていた。
嵇煬は袁鋒を問い詰めている最中、彼が血凰釵(けつおうさい)を持っていることに気づく。これは探していた物だった。思わぬ収穫だ。袁鋒は命乞いをして、嵇煬の子分になることを誓う。南顔を手に入れる手伝いをしますとまで言い出した。
罠だらけの招待状
翌日、袁鋒が南顔のもとへ謝罪にやってくる。昨夜のことは、幻魔情香を間違って吸ったせいだと嘘をついた。そしてうちの主人があなたを宴に招待していますと言い、招待状を置いて逃げるように去っていく。
南顔が招待状を開くと、その筆跡が嵇煬のものとそっくりだった。罠かもしれない。でも彼女は、真実を確かめるために約束の場所へ向かう。そこに現れたのは、やっぱり嵇煬だった。彼の顔を見た南顔は、言葉を失うほど驚いていた。
この回の感想、ぶっちゃけると…
いやー、今回の嵇煬は面白いね。南顔に惹かれてるのがダダ漏れ。こっそり後をつけたり、彼女に絡むヤな奴を陰でボコボコにしたり、ヒーローらしからぬ行動が最高だ。南顔もただ守られるヒロインじゃない。強くて賢くて、自分の力で道を切り開くから見ていて気持ちがいい。袁鋒みたいな分かりやすいクズがいるおかげで、物語にメリハリが出てる。二人がなかなか直接会えないニアミス続きにはヤキモキしたけど、結界越しに手が触れ合うシーンはグッときたな。そして最後の再会!ついに来たか!って声が出たよ。ここから二人の関係がどう動くのか、めちゃくちゃ気になる。伏線も散りばめられてて、見ごたえのある回だった。
つづく