なあ、今回の『四海重明』、マジで甘いのとヤバいのがごちゃ混ぜだったぜ。嵇煬(けいよう)のやつ、記憶をなくしてからの方が素直で可愛いんじゃないか?
あらすじ
嵇煬(けいよう)の体の中にいる魔気、これがまたヤバいんだ。普通のやつじゃないから、消したくても消せないわけ。そしたら案の定、中の森羅(しんら)ってやつが暴れ出してさ。南顔(なんえん)に襲いかかるんだよ。この時、森羅(しんら)は南顔(なんえん)が七浮造業書そのものだって気づく。昔の恨みもあって、本気でやり合うんだ。でも南顔(なんえん)は、森羅を攻撃したら嵇煬(けいよう)も傷つくって分かってる。だから手加減しちまうんだよな。そのせいで、逆に南顔がボロボロにやられちまう。
ギリギリのところで嵇煬が意識を取り戻す。無理やり森羅を自分の中に押し戻して、もう必死だよ。目の前で傷だらけの南顔を見て、めちゃくちゃ罪悪感に駆られてる。俺は君の知ってる嵇煬じゃないってまた言うんだけど、南顔の返しが最高なんだ。もしあなたが心を失ったら、私が地獄に落ちてでも、船になってあなたを岸まで連れて行くってさ。泣けるだろ。
ネタバレ
ここからがまた面白いんだ。意識が戻った嵇煬は、南顔を傷つけちゃって自己嫌悪。どうやって謝ったらいいかわかんなくて、まさかの恋愛マニュアル本みたいなのを読んでやがるんだ。笑えるよな。本に書いてある通り、まずは花を摘んできて南顔の様子を見に行く。次に、街でプレゼントを爆買い。記憶をなくしても金遣いの荒さは変わらない嵇煬を見て、南顔も呆れつつ、ちょっと嬉しそうなんだよ。
嵇煬は南顔が喜んでないように見えて、もしかして本に書いてあった『口では嫌がってるけど本当は嬉しい』ってやつか?とか真剣に悩んでる。ピュアかよ。しまいには南顔のために薬まで煎じてくれるんだ。分量はめちゃくちゃだけど、その気持ちが嬉しいよな。南顔は嵇煬に、二人の関係はただの恩だけじゃないって伝える。お互いを心配し合う、今のこの感じだって。それを聞いた嵇煬は、平静を装ってるけど、内心めちゃくちゃ喜んでるのがバレバレだ。
その頃、別の場所では穆戦霆(ぼくせんてい) がベロベロに酔って帰宅。親父にガッツリ怒られてた。しかも、自分の許嫁が、前に男装して詩の勝負をした相手だったって知って、めちゃくちゃ驚いてる。こっちの恋も動き出しそうだな。
話は嵇煬に戻るぜ。友人の袁鋒(えんほう)から、浮星鰱っていう珍しい魚の鱗の話を聞くんだ。年に一度しか手に入らないお守りで、無病息災のご利益があるらしい。嵇煬は信じないとか言いながら、しっかり人混みに紛れてその鱗をゲットしてくる。それを南顔にプレゼントしたら、南顔は大喜び。このシーンは見てるこっちがニヤニヤしちまう。
でも、いい雰囲気はここまでだ。殷琊(いんや) ってやつが現れる。こいつがまた厄介なんだ。南顔の部屋でその珍しい鱗を見つけて、何かを疑い始める。挙句の果てには、嵇煬に変装して袁鋒から情報を聞き出す始末。そこで血凰釵っていう重要なアイテムが嵇煬の手にあることを知るんだ。
それで終わりじゃない。殷琊(いんや) が嵇煬をこっそり尾行したら、船長が死んでるのを発見しちまう。殷琊(いんや) はすぐに南顔のところへ行って、嵇煬が船長を殺した!って問い詰める。もちろん南顔は彼が殺すはずないって信じてるけど、状況は最悪だ。一気にサスペンスの匂いがしてきたぜ。
感想
いやー、今回の嵇煬はマジで可愛かったな。記憶なくしてクールぶってるくせに、南顔のためなら必死なんだよ。恋愛マニュアル本を読んで、花を贈ったりプレゼントを爆買いしたり、やってることが中学生みたいでさ。でも、その不器用な一生懸命さがいいんだよな。南顔が煎じてもらった薬を見て嬉しそうにするシーンは、こっちまで温かい気持ちになったぜ。ただ、話はそれだけじゃ終わらない。嵇煬の中にいる森羅の存在がどんどんヤバくなってるし、それを嗅ぎ回る殷琊の動きも不穏すぎる。甘いシーンと不穏なシーンのバランスが絶妙で、ドキドキさせられっぱなしだった。最後の船長殺害の件で、一気にサスペンスフルになっただろ。嵇煬が犯人じゃないって南顔は信じてるけど、状況証拠は真っ黒。どうなっちまうんだよ。
つづく