今回の『四海重明』第23話、見た? いやー、今回も話がギュンギュン進んだね。南顔(なんえん)たちのいる村のヤバい秘密と、殷琊(いんや) たちのシリアスな展開が同時進行で、見ごたえありすぎたよ。
あらすじとネタバレ
さっそく本題に入ろうか。
灯籠流しと二人の願い
南顔(なんえん)と嵇煬(けいよう)は、村の祭祀に何か裏があるって睨んでる。とりあえず翌日の陣法が開くのを待つことにしたんだ。
その夜、二人は祭りに参加して、一緒に花灯籠を流す。このシーンがまた、すごく良いんだよ。
嵇煬(けいよう)が何をお願いしたんだ?って南顔(なんえん)に聞く。そしたら彼女、みんながこの景色を毎年、穏やかに楽しめますようにって答えるんだ。自分のことじゃなくて、みんなの幸せを願うあたり、さすが南顔だよね。
嵇煬(けいよう)は、そんな彼女にちょっと驚きつつも、グッとくる。事件が片付いたら、自分の故郷である愁山梵海に一緒に帰ってほしいって伝えるんだ。でも嵇煬はあそこは静かすぎる。俺は俗人だから、君と俗世のあれこれを全部やり尽くしたいって返す。そして、南顔をグッと抱きしめて今は世界の平和とか忘れて、俺たちのことだけ考えろってさ。もう、最高かよ!
ちなみに嵇煬が願ったのは、南顔の願いが全部叶うこと。これを聞いた南顔の嬉しそうな顔、こっちまでニヤけちゃうよ。
生贄になる決意
二人がいい雰囲気になっている一方で、話は急に不穏になる。村の娘の茴香(ういきょう)が、二人の仲を羨ましそうに見てるんだ。彼女、いきなり私、明日、邪尊の花嫁になるんですって告白する。南顔と嵇煬は、もちろんビックリ。
話を聞くと、この村にはとんでもない風習があった。百年前、邪尊とかいうヤツが現れて、邸宅から血のイバラみたいなのを伸ばして村中をパニックに陥れたらしい。村の先祖が花嫁を一人、生贄として差し出したら、イバラはピタッと止まった。それ以来、毎年若い娘を尊后として邪尊に捧げてるってわけ。
茴香は、弟の八角(はっかく)に良い暮らしをさせてあげたいから、自ら花嫁に立候補したんだ。健気だけど、悲しすぎるよな。
私が花嫁になる
この話を聞いて、南顔が黙ってるわけない。そんなの間違ってる! 茴香を助けたいし、第二獄に入るためにも、私が尊后になる!って決意するんだ。この行動力、本当に惚れる。
南顔と嵇煬は、村の責任者っぽい禍無極(かむきょく)のところへ直行。彼女を尊后の選抜に参加させろって迫る。禍無極は渋るけど、嵇煬が力ずくでねじ伏せて、無理やりOKさせる。今日の競争で勝てば、選抜に参加できることになった。
南顔は、花球を奪い合う競争で嵇煬のナイスアシストもあって見事トップに。でも、そのせいで茴香との間に溝ができちゃう。茴香は、南顔が自分の座を奪おうとしてるって勘違いして、絶対に負けないってライバル心をむき出しにするんだ。
もう一つの戦い
一方、殷琊(いんや) のサイドも大変なことになってた。蜃気楼の霧を吸って二人とも気絶。殷琊(いんや) は一族が捕まる悪夢を見るけど、なんとか自力で脱出。詩人になる夢を見てた穆戦霆(ぼくせんてい) を叩き起こす。
二人は封妖陣を守る守り人の情報をゲット。そいつは琴師で、静夜遥って曲を弾かないと陣は開かないらしい。穆戦霆(ぼくせんてい) が偽物の琴を必死に弾いてると、ついに守り人が現れた。
白髪の若い男。穆戦霆は、その男が自分の叔父の南頤(なんい)だと気づいて大喜び!これで話が早いと思いきや、南頤は陣は開けられないの一点張り。妖族を解放すれば、世が乱れるって主張するんだ。
それにブチ切れたのが殷琊。罪もない俺の家族が、妖族ってだけで殺されていいのか!って激怒する。おまけに、お前だって昔、人魚を愛したせいで大罪を犯して、ここに流されたんだろうが!って南頤の過去を暴露。図星を突かれた南頤は逆上して、場は最悪の空気に。
炎の灯る花嫁
場面は戻って、尊后の選抜当日。南顔は、めちゃくちゃ綺麗な花嫁衣装で登場する。でも、会場にいる茴香の目は完全に敵意むき出し。冷たい空気が流れる。
禍無極が選抜のルールを発表する。ルールは一つ。赤い蝋燭を持って、風が吹き荒れる洞窟を通り抜けること。洞窟から出た時に、蝋燭の火が消えていなかった者が、今年の尊后になる。
さあ、南顔はこの試練をクリアできるのか。マジで目が離せない展開になってきたよ。
今回の感想
いやー、濃い回だったね。南顔と嵇煬の甘いシーンで始まったかと思えば、茴香の悲しい決意、そして南顔の男前な決断。この緩急がたまらない。南顔って、ただ守られるヒロインじゃなくて、自分で道を切り開いていく強さがあるから本当に見ていて気持ちがいい。嵇煬が物理で解決しようとするのも、彼らしくて笑っちゃったよ。
それと、殷琊と穆戦霆のパートも一気に話が動いた。穆戦霆の叔父さんが出てきてこれで解決!と思わせておいて、まさかの泥沼化。南頤の過去もかなり重そうで、妖族と人間の根深い対立がここでも描かれてる。殷琊が彼の過去をえぐったのは、やりすぎかもしれないけど、それだけ追い詰められてるってことだよな。彼の怒りも痛いほどわかる。二つのストーリーが同時進行することで、物語全体のスケールが大きくなってる感じがした。どっちの展開も気になりすぎるよ。
つづく