邪尊の村で行われる、尊后を選ぶための祭祀。南顔(なんえん)もその渦中にいたが、裏では村の長である禍無極(かむきょく)や、謎めいた兄妹・厲遅(れいち)と厲錦(れいきん)の思惑が渦巻いていた。嵇煬(けいよう)は南顔を守りながら、この村に隠された大きな秘密と、邪な力の根源に迫っていく。やがて、とんでもない術を使う強敵との直接対決が二人を待ち受ける。南顔と嵇煬は、この村を覆う闇を払い、危機を乗り越えることができるのか。二人の絆が試される回だった。
「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ24話
偽りの祭祀、裏で動く思惑
まず、邪尊の村から話は始まる。村の長の禍無極(かむきょく)は、今日の祭祀に魔の連中が絶対に来ると読んでた。南顔(なんえん)選びに参加するって言うから、それを逆手にとる作戦を立てる。彼女のロウソクにこっそり曙流草っていう草を混ぜて、火が消えないように仕込んだんだ。
でも、その計画は嵇煬(けいよう)にバレバレだった。嵇煬(けいよう)は禍無極に釘を刺す。今日の祭祀が終わったら、この洞窟に邪尊はいなくなるってね。
その直後、洞窟から出てきたのは阿苏(あそ)だった。実はこれ、罠だったんだ。洞窟の中で、厲錦(れいきん)が阿苏になりすまして南顔(なんえん)を襲撃。仲間の茴香(ういきょう)を人質にして、ロウソクを渡せって脅してきた。南顔はもともと尊后の座なんて興味ないから、あっさりロウソクを渡しちまう。
魂チェンジ!嵇煬(けいよう)、最大のピンチ
場面は変わって、別の場所。穆戦霆(ぼくせんてい)が、妖族を助け出すために南頤(なんい)と対峙してた。南頤は昔、愛する鲛娘(こうじょう)を自分の手で殺してしまったっていう、めちゃくちゃ辛い過去を背負ってる。だから妖族を解放することに強く反対するんだ。でも、穆戦霆(ぼくせんてい) の覚悟に心を動かされて、線香が一本燃え尽きるまでの時間だけ、チャンスをやることにした。
その頃、南顔たちの村では大変なことが起きてた。禍無極が陣を開いて阿苏(あそ)を入れたら、兄の厲遅(れいち)が乗り込んできた。禍無極はあっさりやられちまう。
そこに南顔と嵇煬が駆けつける。二人は厲遅が持ってる血凰釵(けつおうさい)が偽物だってことを見抜いてた。怒った厲遅は嵇煬に襲いかかる。嵇煬は一瞬の隙をついて厲遅の手に剣を突き立てた。これで終わりかと思いきや、ここからがヤバかった。
厲遅はなんと換魂邪術っていう術を発動。嵇煬と魂を入れ替えやがったんだ!
兄の罪、妹の涙
でも、南顔はすぐに見破った。さすがだよな。厲遅は嵇煬の体をうまく操れない。その隙に、南顔の助けを借りて、嵇煬はなんとか自分の体に戻ることに成功する。
追い詰められた厲遅に、嵇煬は黒幕の正体を問い詰める。妹の厲錦は助けてって泣き叫ぶ。でも、厲遅は何も語らず、みんなの前で自ら命を絶ったんだ。
厲錦が泣きながら全部話してくれた。兄は元々いい人だった。でも、妹の自分を守るために魔の道に堕ちた。天邪道の宗主を殺して、その座を奪った。換魂術を練習するうちに、正気と狂気を行ったり来たりするようになったらしい。厲錦はひざまずいて、兄の罪は自分が全部背負うって言う。南顔は怒りを必死に抑えながら、彼女に消えろとだけ告げた。
邪尊の真実と新たな旅立ち
嵇煬は南顔をなだめ、二人は村人たちの元へ戻る。そして、邪尊の村の真実をすべて話した。毎年、若い娘を捧げていたのは、邪なモノのせいで凶暴化した血刺萝(けっしら)を鎮めるためだった。でも、それはただのその場しのぎに過ぎなかったんだ。
南顔と嵇煬は、血刺萝の問題は完全に解決したと村人たちに約束する。そして、残された茴香と弟の八角(はっかく)の面倒を見てやってくれと禍無極に頼んだ。村人たちは快く引き受けてくれる。
こうして、村の事件は一件落着。南顔と嵇煬は村を後にして、次の目的である幽泉獄(ゆうせんごく)の収復へと向かうんだ。
感想
いやー、今回はマジで濃かったな。魂が入れ替わるっていう展開は、ファンタジードラマの王道だけど、やっぱりハラハラするよ。嵇煬の体に入った厲遅の不気味な演技と、それを見抜く南顔の鋭さ、この二人の信頼関係が光ってた。
そして、厲遅と厲錦の兄妹の話は、正直かなり切なかった。妹を守るために悪に手を染めた兄と、その罪に苦しむ妹。単純な悪役じゃなくて、背景に悲しい物語があるから、ただ憎めないんだよな。厲遅が自ら命を絶つシーンは、なんとも言えない気持ちになった。
最後は村の謎も解けて、きれいにまとまった感じ。南顔と嵇煬のコンビは、事件を解決するたびに強くなっていくよな。次の幽泉獄ではどんな戦いが待ってるのか、もう目が離せないぜ。
つづく