今回の29話、話がマジで大きく動いたぜ。南顔(なんえん)の母さんの過去と、嵇煬(けいよう)との関係。もうね、目が離せなかった。早速、何が起こったか話していくから、ついてきてくれよな。
あらすじとネタバレ
雲念(うんねん)の勘違い、ウケる
まず大会が終わった直後の話から。雲念(うんねん)が穆戦霆(ぼくせんてい) の前に立ちはだかったんだ。南顔(なんえん)と穆戦霆(ぼくせんてい) が一緒にいるのを見て、完全に恋人同士だと勘違いしたらしい。言葉の端々にトゲがあって、思いっきり嫉妬してたな。
南顔はすぐにその空気を感じ取った。穆戦霆とは義理の兄妹だって慌てて説明する。自分にはもう好きな人がいる、とまで言ったんだ。それを聞いた雲念の態度の変わりようがすごかった。さっきまでのトゲトゲしさが嘘みたいになくなってたぜ。
母さんの過去がどんどん明らかに
場面は変わって、孟霄楼(もうしょうろう)っていう新しい人物が登場する。この人が、南顔が南娆(なんじょう)の娘だと知って話しかけてきた。どうやら孟霄楼(もうしょうろう)は、南顔の母さん・南娆(なんじょう)と昔からの知り合いだったみたいだ。
彼は自分の宗派を開いた時の除魔の功法について語り始めた。その剣術は、実は南娆から教わったものらしい。穆広寒(ぼくこうかん)と南娆の過去についても詳しく話してくれた。これで南顔も、二人が昔かなり親密だったことを確信したわけだ。
その後、南顔は嵇煬(けいよう)の過去を思い出して不安になる。母の南娆と嵇煬。二人とも北境に流され、同じように心をえぐられていた。犯人は同じ人物に違いない。南顔はそう考え始めたんだ。
穆広寒(ぼくこうかん)、お前もか…
南顔は穆広寒が何かを隠していると直感した。夜、穆戦霆に協力してもらって屋敷の中を探し始める。すると鳳尾鈴が反応して、隠し部屋を発見した。中には、南娆の名前が刺繍された真っ赤な婚礼衣装が置かれていたんだ。
二人が呆然としていると、そこに穆広寒本人が登場。息子である穆戦霆をめちゃくちゃに叱りつけた。穆戦霆は引き下がらない。俺と南顔は、もしかして父親が同じ兄妹なのかって食ってかかった。
穆広寒はため息をつきながら、ついに真実を語った。昔、妖后の命令で南娆との結婚が決まっていたらしい。でも南娆はずっと拒んでいた。婚礼衣装を急いで作らせたのも、実は婚約破棄を申し出るための時間稼ぎだったんだ。衣装が完成した頃には、南娆はもういなくなっていた。切ない片思いだったわけだ。
話を聞いた後、穆広寒は二人を部屋に閉じ込めてしまう。でも穆戦霆は慣れたもんだった。部屋には前から用意していた抜け道があったんだ。彼は南顔を先に逃がし、自分は残って時間を稼いだ。
嵇煬、そりゃないぜ
屋敷を脱出した南顔は、すぐに孟霄楼の元へ向かった。母が何者かに殺されたことを伝えると、孟霄楼は顔色を変え、必ず真相を突き止めると約束してくれた。南顔は、これから始まる山海禁決が突破口になるかもしれないと考える。
街に出ると、あたりは捜索隊だらけだった。南顔が身を隠したその時、嵇煬が現れて追手を一掃した。やっと会えた。でも南顔は怒りをぶつける。どうして私を避けていたの!って。
感情のままに手を出す南顔。でも嵇煬は避けようともしない。その姿を見て、南顔はやりきれなくなって手を下ろした。彼の勝手な行動に完全に失望し、別れを告げてその場を去ってしまう。
一人になった嵇煬の元に殷琊(いんや) が現れる。ちゃんと話すべきだと彼を諭す。その夜、嵇煬と南顔は別々の場所で酒を飲んでいた。お互いを想いながら。
ラストシーン。雲念が穆戦霆を連れて南顔の元へやってくる。南顔は一つの決意を固めていた。山海禁決に参加して、逆演淪髄鏡を見つけ出すと。
今回の感想
いやあ、今回は情報量が多かったな。特に南顔の母、南娆にまつわる過去が一気に明かされて、物語の核心にグッと近づいた感じがする。穆広寒の長年の片思いとか、婚礼衣装のエピソードはかなり切なかった。ただの悪役親父じゃなかったんだな。
でも、今回一番心を持っていかれたのは、やっぱり嵇煬と南顔のすれ違いだよ。南顔を守りたい嵇煬の気持ちは痛いほどわかる。わかるけど、やり方が不器用すぎるだろ!何も言わずに距離を置いたら、そりゃ南顔も怒るし、失望もする。見てるこっちがああ、そうじゃない!ってもどかしくなった。別々の場所で同じようにお酒を飲んでるシーンは、二人の心の繋がりと距離を感じさせて、本当に秀逸だった。穆戦霆が相変わらずいい奴で、抜け道を用意してるあたりはさすが!としか言えない。彼の存在が唯一の救いかもしれないな。
つづく