帝君の座を巡る試練山海禁決がついに開幕する。参加資格である通行玉符を手に入れるため、南顔(なんえん)の仲間たちはそれぞれの方法で奔走する。禁決の地へ転送された南顔(なんえん)は、極寒の地でたった一人、過酷な試練に直面する。一方、宗門から追われる身の嵇煬(けいよう)は、南顔を守るという一心で、危険な禁決へと足を踏み入れた。禁決の中では、強大な力を秘めた霊気珠を巡り、参加者たちの欲望と策略がぶつかり合う。味方と敵が入り乱れる中、南顔と嵇煬(けいよう)の運命が大きく動き出す。
「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ30話
なあ、今回の『四海重明』、マジで情報量が多すぎないか? ちょっと休憩しながらじゃないと頭が追いつかないぜ。帝君を決めるっていう大事な大会山海禁決が、ついに始まったんだ。
通行証をめぐるドタバタ劇
まず笑ったのが、大会に参加するための通行玉符を手に入れるくだり。穆戦霆(ぼくせんてい) を助けたいのに、玉符が手に入らない。そこに雲衾(うんきん)が俺に任せろみたいに登場する。でも、やったことは茶楼で玉符よこせ!って叫ぶだけ。当然、つまみ出される。自分の分まで失くしてるし、もう何がしたいんだか。
結局、見かねた穆戦霆(ぼくせんてい) が動く。隣の席のやつに下剤を盛って、その隙に玉符をスるっていう荒業。こいつ、やることが面白いよな。殷琊(いんや) も負けてない。他人に化けて、ちゃっかり2枚ゲット。そのうちの1枚を嵇煬(けいよう)に渡すんだ。みんな、南顔(なんえん)のために必死なんだよな。
試練の地山海禁決へ
いよいよ大会当日。穆広寒(ぼくこうかん)が、なんかすごそうな封印を解いて山海禁決がスタート。参加者たちは、吸い込まれるようにして中に入っていく。みんなバラバラの場所に飛ばされるみたいだ。
嵇煬(けいよう)も、もちろん参加する。彼は今や追われる身。それでも南顔(なんえん)が心配で、危険を承知で禁決に入っていく。その姿を、外から見てる孟霄楼(もうしょうろう)と穆広寒はしっかり目撃してた。こいつら、嵇煬(けいよう)のことをまだ誤解してるから、見てるこっちがヒヤヒヤするぜ。
南顔、極寒の地で孤立
一方、禁決の中に飛ばされた南顔。着いた先は九劫海っていう極寒の地の、さらに辺鄙な場所。ここから山海大殿を目指さないといけない。寒さだけで霊力がゴリゴリ削られていく、かなりヤバい状況だ。
そんな時、嵇煬の声が聞こえる。声のする方へ行ってみると、そこにいたのは見知らぬ少年。禁決にいる精怪は、人の心につけ込んで罠にはめるらしい。南顔はまんまと術にかかって、動けなくなってしまう。いきなり大ピンチだ。
嵇煬の遠隔サポートと意外な味方
その頃、嵇煬は地霊(ちれい)っていうのを脅してた。重明の子孫を探して、主と認め、全力で守れって。もちろん、南顔のことだ。遠くにいても、やることが徹底してる。
南顔が罠にはめた精怪を懲らしめてると、その地霊(ちれい)が走ってくる。嵇煬様から遣わされましたって。地霊は南顔に、血脈の力を解放するようアドバイスする。そうすれば、他の精怪がビビって手出しできなくなるらしい。
南顔がその通りにすると、状況は一変。精怪たちは彼女を同族と認めて、すごく友好的になる。なんと、その中の一体が東域の主で、あっさり霊気珠を一つくれたんだ。ラッキーすぎるだろ!
霊気珠を巡る大乱闘
東域の霊気珠を手に入れた南顔は、暖かい南域へ向かう。でも、そこで南域の霊気珠を手に入れようとしたら、朱随(しゅずい)が邪魔してくる。こいつら、本当にどこにでも現れるな。
霊気珠を巡って、朱随と符浪(ふろう)は仲間割れを始める。そこに雲衾が現れて二人を煽り、穆戦霆(ぼくせんてい)たちも駆けつけて、もうめちゃくちゃ。収拾がつかない。
嵇煬、現る。そして和解へ
孟盈(もうえい)は、師門を裏切った南顔を殺そうと襲いかかる。それを止めたのが、嵇煬だった。彼の登場で、今度は全員の敵意が嵇煬一人に向かう。でも、雲念(うんねん)だけは、迷わず南顔と穆戦霆の側に立った。こういうの、グッとくるよな。
外では、孟霄楼(もうしょうろう)と穆広寒が結界を壊そうとしていた。嵇煬はまだ目的のアイテムを手に入れてないから、必死に結界を支える。でも、そのせいで山海霊力の反発を受けて、重傷を負ってしまうんだ。
穆戦霆がここは俺たちに任せて、早く行け!と叫ぶ。南顔はボロボロの嵇煬を連れて、その場から離脱する。
安全な場所で、南顔は嵇煬を手当てする。その時、彼の体内に鎮魔釘が打ち込まれていることに気づく。どれだけ辛い思いをしてきたのかを知って、南顔は心を痛める。すれ違っていた二人の心は、ここでようやく一つに戻った。嵇煬は、自分が精元内丹を失った時の記憶がないことも打ち明ける。二人の間には、まだ知らない謎が多そうだ。
感想
いやあ、今回は本当に濃かったな。前半の通行玉符を手に入れるまでのコメディパートと、後半の山海禁決でのシリアスなサバイバル。この温度差がたまらない。穆戦霆たちのどこか抜けたやり取りには笑わせてもらったよ。
嵇煬の行動には、ただただ感心する。南顔のためなら、自分が追われる身だろうと、どんな危険も顧みない。その一途さが、結局は二人の絆をもう一度強く結びつけるんだから、ドラマチックだよな。南顔も、ただ守られてるだけじゃない。自分の血脈の力に気づいて、道を切り開いていく姿は頼もしかった。
朱随や孟盈(もうえい)みたいな連中が、私怨で引っ掻き回してくれるから、話がどんどん複雑になって面白い。彼らの存在が、物語のいいスパイスになってる。嵇煬が記憶を失っている部分や鎮魔釘の謎。まだまだ解明されていないことが山積みで、目が離せないぜ。
つづく