嵇煬(けいよう)と南顔(なんえん)は、過去の真実を知るため、不思議な鏡淪髓鏡を使い100年前の世界へ飛ぶ。そこで南顔は、若き日の母・南娆(なんじょう)との再会を果たす。母娘は短いながらも心を通わせるが、南娆は南顔を未来の争いから守るため、彼女をその場に留め置く決断をする。
一方、嵇煬もまた、過去の世界で南娆に接触し、未来に起こる悲劇を警告していた。過去と現在が交錯する中、ついに南娆の心を奪った真犯人の正体が明らかになる。それは誰もが予想しなかった人物であり、その裏切りが百年にわたる悲劇の始まりだったことが判明する。
「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ32話
いやー、今回の話はマジですごかった。過去と現在が入り乱れて、誰が敵で誰が味方なのか、一瞬わからなくなる。でも、すべてのピースがハマった時、とんでもない真実が顔を出すんだ。
100年前の世界へ
まず、嵇煬(けいよう)が淪髓鏡っていうアイテムを使って、100年前の世界に飛ぶ。そこで会うのが、南顔(なんえん)の母親である南娆(なんじょう)はまだ若くて、元気いっぱい。嵇煬(けいよう)は彼女に、未来で妖心を狙われるから気をつけろって警告する。
でも南娆は、どこか余裕な感じなんだよな。嵇煬と自分の娘、南顔(なんえん)に特別な縁があることまで見抜いてる。どうやら、嵇煬が未来から来ることを知っていたみたいだ。話の途中で誰かが来たから、嵇煬は慌てて姿を隠すことになる。
母と娘、時を超えた再会
その頃、南顔も同じように100年前にタイムスリップしてた。こっちはなぜか、若き日の応則唯(おうそくい)たちにお酒を注ぐ係にされちゃってる。誰も南顔の正体に気づかない。ただ一人、吃苦大師(きっくたいし)だけが何かを感じ取っていた。
南顔はなんとかその場を抜けて、母親の南娆を探し出す。見つけた場所では、なんと孟霄楼(もうしょうろう)が南娆にアタック中だった。南娆は木の上でくつろぎながら、南顔に静かにって合図を送る。南顔も空気を読んで、うまいこと孟霄楼(もうしょうろう)を追い払うんだ。
ようやく二人きりになれた母と娘。南娆は嵇煬から未来の話を聞いていたから、目の前にいるのが自分の娘だってすぐにわかった。南顔は涙を流して再会を喜ぶ。ここで南顔が好きな人が道を踏み外しそうになったらどうする?って相談するんだよ。それに対する南娆の答えが最高。キスしなさい。ダメならもっと激しくね。この母、強すぎる!
悲劇の始まりと明かされる裏切り者
楽しい時間もつかの間、話は一気にシリアスになる。南娆は、自分が100年後に死ぬ運命だと悟っていた。不死不滅の力を持つ涅槃妖心は、誰もが欲しがる。争いの種になるのは避けられないってわけだ。
彼女は娘を争いから守りたかった。だから南顔をその場に封じ込めて、普通の人生を送るように告げる。そして自分は、覚悟を決めて応則唯(おうそくい)のもとへ向かうんだ。
南娆は応則唯に愛の証を贈って、二人はその夜、夫婦の契りを交わす。ここまでは、悲しいけど美しいラブストーリーに見えた。
でも、ここに100年後の応則唯が現れる。状況は一変する。南娆は、彼の手に催心咒という呪いがあるのを見つける。それは、最も愛し、最も憎んだ相手にしかかけられない呪い。つまり、未来の自分が彼にかけたものだった。
この瞬間、南娆はすべてを理解する。自分の心を奪い、自分を殺すのは、愛した男、応則唯だったってことを。絶望した彼女に、応則唯が襲いかかる。彼は怒りに任せて、南娆の胸から涅槃妖心を抉り取った。
記憶の回復と新たな絶望
嵇煬が止めようとしたけど、間に合わない。応則唯は妖心を持って逃げようとする。嵇煬は彼を追い、ついに一太刀浴びせて斬り殺した。
その瞬間、嵇煬はすべての記憶を取り戻す。自分の心を奪ったのも、応則唯だったという衝撃の事実を思い出すんだ。ずっと探してきた仇が、まさかこんな人物だったとは。
これで一件落着かと思いきや、事態は最悪の方向へ転がる。涅槃妖心の力で、応則唯が復活したんだ。彼は不死不滅の体を手に入れてしまった。おまけに、孟霄楼が今までやってきたことも、すべて自分が裏で操っていたと明かす。倒したはずの黒幕が、とんでもないパワーアップを遂げて復活するなんて、絶望しかないよな。
感想
いや、もう何て言えばいいんだ。今回のエピソードは感情の揺さぶりが半端じゃなかった。ずっと信じていた応則唯が、まさかの極悪人だったなんて、誰が想像できた?彼の裏切りがわかった瞬間の南娆の絶望を思うと、胸が張り裂けそうになる。愛した人に心を抉られるなんて、これ以上の悲劇はないだろ。
その一方で、南娆と南顔の母娘のシーンはすごく良かったな。特に、南娆が娘に恋のアドバイスをする場面。すごく切ない状況なのに、カラッとしてて力強い。この母親の血を引いてるから、南顔も強いんだなって納得したよ。
そして嵇煬。ようやく記憶が戻って、自分の過去も、本当の敵もわかった。でも、その敵は不死身になってしまった。やっとスタートラインに立ったと思ったら、ゴールがはるか彼方に吹っ飛んだ感じだ。この詰んでる感、どうやって乗り越えるんだよ。物語が一気に加速して、本当に目が離せない回だった。
つづく