今回の34話、マジで話が動きまくった。もうね、感情がジェットコースターみたいだったぜ。
あらすじとネタバレ
嵇煬(けいよう)の孤独と、動き出す計画
まず、嵇煬(けいよう)の話からだ。あいつ、部屋で一人、昔飼ってたペットの木彫りを握りしめてた。南顔(なんえん)がいないだけで、こんなにも寂しいのかって。魔界のトップに立っても、心は全然満たされないんだな。見てるこっちが切なくなる。
そこへ殷琊(いんや) は、ある計画を打ち明けた。蛇を穴から誘い出す作戦だ。もちろん、その蛇ってのは応則唯(おうそくい)に会いたい気持ちを利用して、デカい罠を仕掛けるつもりらしい。
鯨舟での激突
次の日、嵇煬は予告通り鯨舟に現れた。たった一人で乗り込んできて、その魔力で街は一瞬で空っぽ。この派手な登場、どう見ても俺はここにいるぞっていうアピールだ。応則唯(おうそくい)は、これが罠だとすぐに見抜いた。それでも、南顔(なんえん)たちに絶対に来るなと釘を刺して、一人で向かっていく。
応則唯(おうそくい)は嵇煬と対峙する。戦う前に、ずっと気になってたことを聞いた。なぜ南顔は、俺を父と呼ばない?嵇煬はあいつにはあいつの考えがあると答えるだけ。応則唯は、嵇煬が南顔に何か吹き込んだせいで、父娘の仲が裂かれたと思い込んでる。話が噛み合うわけもなく、二人は激しくぶつかり合った。
明かされる真実と、父娘の絆
戦いの衝撃はすさまじい。魔力に包まれた鯨舟を見て、南顔と穆戦霆(ぼくせんてい) はもう黙っていられない。結界を破って、二人の戦いに割って入った。応則唯が嵇煬の力を吸い取ろうとした、その瞬間だ。嵇煬は応則唯を地面に叩きつけた。でも、南顔の姿を見ると、ピタッと手を止める。穆戦霆(ぼくせんてい) はまた間違いを犯すのか!って嵇煬を責める。嵇煬は何も言わずにその場を去った。
ここで、ちょっとした進展があった。傷ついた応則唯を見て、南顔が初めてお父さんと呼んだんだ。応則唯は、もう、めちゃくちゃ嬉しそうだった。南顔は、あなたを責めてるわけじゃない、ただ時間が欲しかっただけ、と伝えた。これ、ちょっとだけ、いいシーンだったな。応則唯は、南顔にすぐ逃げるように言う。森羅(しんら)会が修界をひっくり返すつもりで、自分も危ないかもしれない、と。
本当の敵は誰だ
一方、嵇煬は殷琊(いんや)の元を訪れていた。そこで、とんでもない事実が明かされる。応則唯が五獄を集めているのは、神になるため。でも、それだけじゃ足りない。神になるには、三つの特別な心臓が必要だった。涅槃妖心、六合道心、そして梵骨禅心。この三心五獄が揃うと、万物の生死を操れる神になれる。
吃苦大師(きっくたいし)は震えながら告げた。その梵骨禅心は、七浮造業書から生まれたもの。そして今、それは南顔の体の中にある、と。ヤバい。ヤバすぎるだろ。応則唯が南顔に近づいた本当の理由が、これだったんだ。嵇煬は、応則唯を絶対に殺すと心に誓った。
悲劇の幕開け
嵇t煬はこの真実を南顔に伝えたかった。でも、きっと信じてもらえないだろう、とも思った。だから殷琊(いんや) にすべてを託す。もし俺に何かあったら、南顔を頼むって。もう、覚悟が決まってる顔だった。
そして、嵇煬は一人で道生天に乗り込んだ。帝君として、南顔が彼の前に立ちはだかる。嵇煬は、一切ためらわなかった。南顔を攻撃し、彼女は血を吐いて倒れた。そこに、待ってましたとばかりに応則唯が現れる。よくも娘を!みたいな顔をして、嵇煬と向き合う。嵇煬は冷たく笑った。いい父娘の芝居だなって。応則唯が昔、南顔の母親にしたことを持ち出して、梵骨禅心のことを口にした。裏では、穆戦霆(ぼくせんてい) が南顔を傷つけられたと知って、怒りに燃えていた。物語は、最悪の形で一気に動き出したんだ。
感想
いやー、今回はマジでしんどい回だったな。応則唯の腹黒さが全部バレた。あいつが南顔に近づいたのは、愛情なんかじゃなくて、彼女の体の中にある梵骨禅心が目的だったんだ。良い父親を演じてたのが、全部ウソだったってこと。ゾッとするよな。
一番つらいのは嵇煬だ。南顔を世界で一番愛してるのに、その南顔を守るために、自分の手で傷つけなきゃいけない。応則唯の計画を止めるには、それしか方法がなかったんだろう。南顔に真実を伝えられないもどかしさとか、一人で全部背負い込む覚悟とか、考えてるだけで胸が苦しくなる。
南顔も可哀想すぎる。信じ始めた父親に利用されて、愛する男には命を狙われる。彼女の周りには、敵しかいないみたいじゃないか。穆戦霆の怒りが、これからどういう影響を与えるのか。彼が唯一の救いになるのか、それとも事態を悪化させるのか。もう、目が離せないよ。
つづく