嵇煬(けいよう)との対決の中、ついに応則唯(おうそくい)がその恐ろしい本性を現す。すべての事件の黒幕は、最も意外な人物だった。一方、嵇煬(けいよう)と決別したかのように見えた南顔(なんえん)には、ある壮大な計画があった。彼女は仲間たちと協力し、事件の真相を暴くために裏で動いていたのだ。すべての謎が一本の線につながる時、黒幕との最終決戦の火蓋が切って落とされる。愛と裏切り、そして悲しい運命が交錯する、衝撃の展開があなたを待っている。
「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ35話
いやー、今回もすごかったね。マジで息つく暇もなかった。今までのもやもやが全部吹き飛ぶくらい、一気に話が進んだ回だったよ。
ついに明かされる真実、黒幕はまさかの…
けいようが、ついにおうそくいの悪事を全部ぶちまけた。妖心と道心を奪ったこと。南顔(なんえん)を利用して、とんでもない力を手に入れようとしてたこと。全部、けいようの言う通りだった。
それだけじゃない。おうそくいが自分の師匠まで殺してたっていう証拠まで握ってた。悪事がバレて帝君の座を降りろって言われたら、逆ギレして師匠に手をかけたらしい。ヤバすぎるだろ。
追い詰められたおうそくいは、ついに本性を現す。けいようとガチバトル開始。道玉っていうアイテムで、けいようの力を吸い取ろうとするんだ。でも、けいようは一枚上手だった。師匠の助言で、体には鎮魔釘を仕込んでた。おうそくいは俺を殺せるわけないだろって余裕ぶっこいてる。道生天とか他の宗門が黙ってないからって。その瞬間、南顔(なんえん)が空から降りてきて、けいようの隣に立ったんだ。鳥肌立ったね、このシーンは。
南顔の芝居、すべては計画通り
そう、全部お芝居だったんだよ。南顔は、最初からけいようを信じてた。本当の犯人を見つけるために、わざとけいようと決別したフリをしてたわけ。裏では、ぼくせんていと組んで調査を進めてたんだ。
ぼくせんていもすごかった。親父さんの死に疑問を持ってた彼は、南顔との大ゲンカをみんなの前で演じた。服の袖を破いてもうお前とは終わりだ!みたいなやつ。これで周りの目を自分たちに引きつけたんだ。
その後、ぼくせんていは狂ったフリして地牢に潜入。そこで、おうそくいに囚われてた南頤(なんい)を見つけ出す。彼から、南顔の母、南娆(なんじょう)の死の真相を聞き出したんだ。秘密を知ったから、彼は捕まってたんだね。ぼくせんていはすぐに彼を救出して、南顔たちと合流。これで、すべてのピースがはまった。
冥界の主の告白と歪んだ愛
おうそくいの正体は、なんと冥界の主。道生天にずっと潜り込んで、この壮大な計画を進めてたってわけ。南顔は、母を愛してると言ってた男の正体に、めちゃくちゃ失望する。
母さんに少しでも本気になったことはあったの?南顔の問いに、おうそくいは否定しなかった。自惚れてなければ、彼女に心を動かされることはなかったって。殺そうとしたのに、彼女の一言で、また情が湧いてしまったんだと。心魔のせいだとか言い訳するけど、南顔にはもう響かない。母さんのために、あんたを討つ南顔の決意は固かった。
総力戦、そして悲劇の連鎖
南顔、けいよう、ぼくせんてい、それに殷琊(いんや) も加わった。4人で最強の敵、おうそくいに立ち向かう。でも、相手が強すぎて、全然歯が立たない。
場面は変わって、もう一つの戦場。朱随(しゅずい)を追い詰めてる。そこへ妹の厲錦(れいきん)が駆けつけるんだ。彼女は南顔は死んだって嘘をついて、油断した兄の動きを封じる。兄を元に戻すために。
でも、朱随の攻撃が厲遅(れいち)を襲う。厲錦は、とっさに兄をかばって深手を負ってしまうんだ。死ぬ間際にお兄ちゃん、正しい道に戻ってと懇願する妹。厲遅(れいち)はもう戻れないって言って、自分の魔力をすべて妹に託して、消えていった。この兄妹の結末は、本当に泣ける。
決着、そして新たな試練
南顔は、ついに応則唯(おうそくい)から六合道心と涅槃妖心を奪い返した。追い詰められた応則唯(おうそくい)は、全員を道連れにしようと自爆を試みる。その時、けいようが応則唯を殺して、最後の一獄を取り戻したんだ。
これで一件落着、とはならなかった。力を取り戻した影響で、けいようが理性を失って暴走。南顔に襲いかかってしまう。絶体絶絶命のピンチで、南顔は母の言葉を思い出す。そして、暴れるけいようにキスをした。そのキスで、けいようは正気を取り戻したんだ。
このエピソードの感想
いやもう、情報量が多すぎて頭が追いつかない!ついにラスボスだと思ってた応則唯の正体が全部明かされて、スッキリしたね。彼がただの悪役じゃなくて、南顔のお母さんに複雑な感情を抱いてたっていうのが、また深みがあっていい。でも言い訳は聞きたくないけどね。
南顔とけいようの信頼関係が本物だったって分かった時は、思わずだよな!って声が出たよ。ぼくせんていの活躍も最高だった。狂ったフリして潜入とか、役者すぎるだろ。
そして何より、厲遅と厲錦の兄妹。悲しすぎるよ、この結末は。妹のために自分を犠牲にする兄の姿には、敵ながらグッときてしまった。今回のMVPはこの兄妹かもしれない。
最後の最後で、今度はけいようが暴走するっていう急展開。キスで止めるっていうのは王道だけど、やっぱり最高だね。でも、根本的な問題は解決してないわけで、まだまだ一波乱ありそうだ。本当に濃密な回だった。
つづく