あらすじ

今回の『四海重明』、なかなか香ばしい展開になってきたよ。

まず、あの嵇煬(けいよう)のコンビ。相変わらずいがみ合ってる。嵇煬(けいよう)は殷琊(いんや) に畑仕事させて、きっちり見張ってるんだ。面白いよね。

そんな中、殷琊(いんや)に嵇煬(けいよう)は怪しいから、俺が一緒に寝て守ってやるとか言い出すわけ。もちろん南顔(なんえん)はあっさり断る。そこに嵇煬が戻ってきて、まさかのじゃあ俺が殷琊と一緒に寝るって言い出したんだ。これには殷琊も真っ青。

南顔(なんえん)もこの状況を楽しんでるみたいで、二人が同室で寝るのを認めちゃう。夜中に殷琊が逃げようとしたら、嵇煬の術で止められるし。もう、この二人のやり取りだけで一本ドラマ作れそうだよ。

ネタバレ

ここからが本番。色々動き出すから、しっかりついてきてくれよ。

南顔は、嵇煬と殷琊の小競り合いにちょっと飽きてきたみたい。こっそり虫を操って殷琊をからかうんだ。これで嫌気がさして出ていくだろうって魂胆。でも、嵇煬は南顔の心の声を読んでた。

いきなり南顔の部屋に現れた嵇煬は、俺はここで寝ると宣言。南顔が慌てて断ると、枕を床に置いて俺は病人だからベッドだ。君は床で寝ろって。ひどくない? でも南顔は、彼の正体が分からないから強く出られない。仕方なく床で寝るんだ。

翌朝、事態が急変する。嵇煬が顔面蒼白で倒れてる。体内を調べると、天燭蛍火っていうヤバいものが見つかった。これを治すには、南顔が大切にしていたペットのサソリ香香(しゃんしゃん)を犠牲にするしかなかったんだ。南顔は悲しみを押し殺して、一人で香香の墓を作る。このシーンは本当に胸が痛かった。

その様子を見ていた嵇煬は、罪悪感でいっぱいになる。言葉で慰めるのが下手な彼は、不器用に香香の木彫りを始めるんだ。こういう不器用な優しさ、グッとくるよね。

話はここで終わらない。南顔、殷琊、穆戦霆(ぼくせんてい) の三人が、突然黒い霧に襲われて気を失う。殷琊が目を覚ますと、そこは蝶綰(ちょうわん)という謎の女の巣だった。

口が達者な殷琊は、なんと蝶綰から情報を引き出すことに成功する。嵇煬の正体が道生天の帝君であること、そして蝶綰と因縁があることまで突き止めたんだ。どうやら蝶綰は、殷琊たちを人質にして南顔をおびき寄せ、彼女が持つ銀蛟珠を狙っているらしい。

その頃、嵇煬は香香の木彫りを完成させて南顔を探しに戻る。でも、そこに彼女たちの姿はない。彼はすぐに霊犀印を使って、南顔の行方を追い始めるんだ。

感想

いやあ、今回は前半のコメディと後半のシリアスの落差がすごかった。嵇煬と殷琊の男子小学生みたいなケンカに笑っていたら、いきなり南顔のペットロスっていう重いパンチを食らった感じ。南顔が一人で墓を作るシーンは、彼女の強さと悲しみが伝わってきて、本当に泣けた。

そんな南顔を慰めようと、嵇煬が慣れない手つきで木彫りを作る場面は、このエピソードのハイライトだと思う。口下手な男が見せる、行動の優しさってやつだね。彼の人間味が一気に増した瞬間だった。

一方で、殷琊の世渡りのうまさも光ってた。敵の懐に入って、ちゃっかり重要情報をゲットしてくるんだから大したもんだよ。彼の活躍のおかげで、嵇煬の正体も判明したしね。

最後に現れた蝶綰っていう新キャラが、物語をかき回してくれそうでワクワクする。彼女の目的もはっきりしたし、ここから一気に話が動き出しそうだ。

つづく