あらすじとネタバレ

牡丹と勝意(しょうい)の約束

牡丹と勝意(しょうい)の関係、見てていいよな。牡丹は勝意にハッキリ言うんだ。俺たちはビジネスパートナーだろって。遠慮なんかいらない。疑問があったらすぐに聞け、と。対等な関係。これが牡丹のやり方なんだよ。勝意は牡丹のことを、学があって商売もできるお嬢様だと思ってる。牡丹は自分の過去を詳しくは話さない。その代わり、勝意に未来の話をする。金に困らなくなったら、何がしたい?そう問いかけて、字を学ぶことを提案するんだ。帳簿を任せたいからって。勝意はもちろんやるって即答。この二人、最高のコンビになりそうだよな。

謎だらけの隣人、蒋長揚

牡丹の店の隣、蒋(ジャン)府は毎晩のように宴会で大騒ぎ。普通ならイライラするところだ。でも牡丹が心配してるのは、蒋府に預けてる牡丹瓊台玉露(ぎょくろ)のことだけ。肝が据わってる。

その蒋府に牡丹が足を踏み入れる。門の前には役人たちがズラリと並んでる。みんな蒋長揚(しょう ちょうよう)に贈り物を届けに来てるんだ。ある役人がデカい紅珊瑚を持ってきた。でも、衛兵の穿魚(せんぎょ)は誠意が足りないの一言。蒋長揚には会わせてもらえない。後院に案内された役人が見たのは、自分の贈り物より何倍もデカい紅珊瑚。レベルが違いすぎたわけだ。

牡丹はこの蒋長揚の振る舞いを見て、ピンとくる。この男、わざと贅沢で堕落したフリをしてる。本当は何か大事なものを隠すために。蒋長揚も牡丹が気づいたことを見抜いてる。俺が何を隠してるか、知りたくないか?そうやって牡丹を試すようなことを言う。でも牡丹は乗らない。興味ないね。深入りはしない。今はまだ。この二人の腹の探り合い、マジで痺れるぜ。

すれ違う牡丹と劉子舒

一方、牡丹の元婚約者、劉子舒(りゅう しじょ)。彼は相変わらず、って感じ。偉いさんたちとの宴会に参加してる。でも、周りの貴族たちは遊んで騒ぐことしか頭にない。劉子舒は真面目に国の漕運の話をしたい。完全に浮いてる。

その宴会で、彼は下女たちの噂話を耳にする。最近、牡丹の花を安く売ってくれるすごい女の人がいる劉子舒はまさか彼女ではと期待する。宴会を抜け出して、急いで花市へ向かう。でも、そこにいたのは牡丹じゃなくて勝意だった。がっかりする劉子舒。

ところが、運命はまだ彼を見捨ててなかった。その帰り道で、ついに牡丹と再会するんだ!劉子舒はチャンスを逃さない。自分の想いをストレートにぶつける。でも、牡丹の返事は氷のように冷たかった。あんたに対して、私には恨みしかないバッサリ。見てるこっちはスッキリするくらいの一刀両断だったな。

新たな火種と壊された芍薬

牡丹は街で一つの騒動に出くわす。詐欺師がわざとロバを傷つけて、老人に高額な賠償を要求してた。お前のロバのせいで、高価な芍薬『火耀金丹(かようきんたん)』が壊れた!ってわけ。もちろん牡丹が黙っちゃいない。見事な知恵で詐欺師を追い払い、老人を助ける。おまけに、その芍薬まで手に入れちまう。

この芍薬を育てて高く売ろう。そう考えてた矢先、とんでもないアクシデントが起きる。蒋長揚の友達の三郎(さんらん)って男が、どこからか落ちてきて芍薬の鉢を粉々にしたんだ。普通ならブチギレるところ。でも牡丹は違う。すぐに三郎と契約書を交わす。もし私がこの花を咲かせることができたら、言い値で買い取ること咲かなかったら、ただの花の値段でいいこの商魂、たくましすぎる!

話はこれだけじゃ終わらない。勝意の花屋が繁盛してるのを妬んだ元カレの王擎(おう けい)が絡んでくる。復縁を迫る男を、牡丹がビシッと追い払う。本当に、一息つくヒマもない回だった。

第10話の感想

いやー、今回の10話はマジで濃かったな。物語の歯車が一気にガチッと噛み合った感じがする。蒋長揚っていう男の底知れなさが、どんどん面白くなってきた。ただの金持ちの遊び人じゃない。その裏で何を画策してるのか。牡丹が彼の本質を見抜いて、距離を保ちながら腹を探り合ってる関係性がたまらない。これから二人の頭脳戦が本格化していくんだろうな。

一方で、劉子舒はちょっと不憫だけど、スッパリ振られるシーンは爽快だった。牡丹の恨みしかないっていうセリフ、彼女がどれだけ傷ついたかを物語ってる。でも、彼はまだ諦めないだろうな。この三角関係もどうなるか見ものだ。

何より、牡丹の強さが際立ってた。男に媚びないし、頼らない。自分の知識と度胸で道を切り開いていく。詐欺師をやり込めたり、花を壊されてもそれをビジネスチャンスに変えたり、その手腕には惚れ惚れするよ。勝意を対等なパートナーとして育てようとする姿もいい。ただの恋愛ドラマじゃない、一人の女性の成り上がり物語として、めちゃくちゃ引き込まれる回だった。

つづく