あらすじとネタバレ

花屋組合の露骨なイジメ

店の評判も上がってきて、いよいよ惟芳(いほう)は長安の花ビジネスを牛耳る組合花行に入ろうとする。ビジネスをやるなら避けては通れない道だよね。ところが、この花行がマジで腐ってる。

惟芳が女性の店主だってだけで、門前払い寸前。やっと組合長の前に出られたと思ったら、どうせ嫁に行くんだろ?店は俺たちに任せろときた。しかも、どうしても入りたいなら、売上の5割をよこせって言うんだ。ふざけるなよって話だよね。

もちろん惟芳はキッパリ断る。すると花行は、今度は肥料の仕入れルートを全部断つっていう、陰湿な嫌がらせに出てきた。やることがセコい。

肥料がなけりゃ作ればいい!

普通ならここで心が折れる。でも、惟芳は違うんだな。彼女は肥料がないなら、自分たちで作ればいいって決める。マジでたくましい。

仲間たちと臭いも気にせず、肥料になりそうなものを集めて土に埋める。その姿を見ていた蔣長揚(しょうちょうよう) は、臭い消しになるっていう藻豆をそっと差し入れするんだ。こういうさりげない優しさが、たまらないよな。

長揚は俺の名前を使えばいいって言ってくれるんだけど、惟芳はそれを断る。誰かに頼るんじゃなく、自分の力で道を切り開きたいんだ。その心意気、本当にカッコいい。

謎の芍薬と意外な犯人

そんな中、ちょっとしたミステリーが起きる。組合長の娘、呂耕春(りょこうしゅん)が、惟芳の店で高い芍薬を買っていく。でも、その芍薬が橋のたもとで根を切られて捨てられてるのが見つかるんだ。

怪しんだ惟芳たちが待ち伏せしてると、案の定、犯人は呂耕春(りょこうしゅん)だった。仲間は組合長の娘の弱みを握った!これで組合に入れる!って色めき立つ。普通はそう考えるよな。

でも、惟芳は呂耕春(りょこうしゅん)を問い詰めず、黙って見逃してやるんだ。お金も返して、花も引き取る。相手の弱みにつけ込むようなことはしない。この器のデカさ、見習いたいもんだよ。

まさかのホラー展開

物語の最後、とんでもない爆弾が投下される。惟芳がいつものように長揚の屋敷に利益を届けに行くと、そこに寧王(ねいおう)たちがやって来る。

慌てた惟芳は、とっさに近くの大きな棚に隠れる。客が去って、さあ出ようとしたその瞬間。同じ棚の中に、死んだはずの男、徐祖平(じょ そへい)がいたんだ!

惟芳は悲鳴を上げて気絶。目を覚ますと、長揚が冷たい顔で俺の秘密を知ったお前は、死ぬしかないって短剣を渡してくる。追いつめられた惟芳は、覚悟を決めてその刃を自分のお腹に向けようとするんだ。ここで14話は終わり。マジかよ!

第14話の感想

いやー、今回は本当に中身が濃かった。前半は、男社会の中で理不尽な嫌がらせを受けながらも、決して屈しない惟芳の強さにスカッとしたよ。肥料を自作するっていう逆転の発想には、ただただ感心するばかり。彼女の周りに人が集まる理由がよくわかる。

蔣長揚(しょうちょうよう) のサポートも絶妙だった。彼は決して前に出すぎず、でも惟芳が本当に困った時には手を差し伸べる準備ができてる。名前を使えと言われても断る惟芳との関係性が、すごくいいバランスなんだよね。

そして、最後の急展開。ラブコメやサクセスストーリーだと思って見てたら、いきなりサスペンスに突き落とされた気分。棚の中に死んだはずの男がいるって、ホラー映画だよ。長揚が抱える秘密の闇が、想像以上に深そうでゾクゾクする。惟芳が自ら命を絶とうとするシーンで終わるなんて、続きが気になって眠れないじゃないか!

つづく