蒋長揚(しょう ちょうよう)に協力し、死んだはずの徐先生をかくまうことになった牡丹。彼の店に、新たな仲間が加わる。一方、蒋長揚の意外な過去を知った牡丹は、彼と先に結婚したら負けという奇妙な賭けをすることに。そんな中、二人が一緒にいるところを蒋長揚の叔母に目撃され、結婚するよう迫られてしまう。絶体絶命のピンチを、牡丹は機転を利かせた芝居で乗り切ろうとする。
「国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~」あらすじネタバレ15話
まさかのどんでん返し!死んだはずの先生が生きていた
蒋長揚(しょう ちょうよう)に短刀を渡されて、自分で腹を刺すように迫られた牡丹。覚悟を決めて自分を刺したんだ。そしたら、その刀、おもちゃだった。刃が引っ込むやつ。牡丹も俺も、ポカーンだよな。
一体何が何だか分からない牡丹の前に、さらに驚きの人物が現れる。死んだはずの徐先生だ。牡丹は、自分がとんでもない茶番に付き合わされていたことに、ここでようやく気づく。
真相はこうだ!蒋長揚(しょう ちょうよう)の計画
蒋長揚が、ことの真相を全部説明してくれた。あの雨の夜、先生は暗殺者に狙われていた。蒋長揚がその暗殺者を返り討ちにして、先生を救い出したんだ。
じゃあ、川に沈んだあの死体は何だったのか。あれは先生と体格が似た死刑囚の亡骸だった。先生が死んだと寧王(ねいおう)に思い込ませるための、壮大な偽装工作だったってわけ。
新しい仲間?牡丹の店にワケあり帳簿係がやってくる
ただ、蒋長揚の屋敷は有力者の出入りが激しくて、先生をかくまうには危険すぎる。そこで牡丹が、自分の店で先生を預かることを申し出る。徐先生も、ただ居候するんじゃなくて、店の帳簿係として働くと言ってくれた。
蒋長揚は、先生が毎日飲むお茶や足湯に使う薬まで牡丹に託す。これはもう、牡丹を完全に信頼してるってことだよな。
蒋長揚の知られざる過去
その夜、蒋長揚の屋敷で芝居が催されていた。彼の亡き実母の命日なんだ。出世を目当てに媚びへつらう役人がいたんだけど、蒋長揚はそいつを逆に買収の罪で追い詰める。いつもの彼とは違う、冷たい一面が見えた。
その後、牡丹と二人きりになった蒋長揚が、重い口を開く。世間では仲睦まじい夫婦だと思われていた両親。でも、それは全くの嘘だった。父は長安に来てから別の女性を囲い、母が亡くなるとすぐにその女性を正式に迎えようとした。蒋長揚が命がけで反対して、ようやく諦めさせたらしい。
奇妙な賭けと、とんでもない朝
結婚なんてこりごりな蒋長揚と、男に嫁ぐ気のない牡丹。二人はここで奇妙な賭けをする。先に結婚を誓った方が負け。罰金は十万貫。二人はその誓いを、石のテーブルに刻み込んだ。
花畑で酒を酌み交わし、そのまま酔って寝てしまった二人。翌朝、牡丹が目を覚ますと、見知らぬ一団に囲まれていてびっくり。その中心にいたのは、蒋長揚が叔母上と呼ぶ女性、馮夫人だった。
強制結婚!?牡丹のナイスな反撃
馮夫人はカンカンだ。花畑で二人で夜を明かすなんて!牡丹の名誉を傷つけたんだから、責任を取って結婚しろ!と蒋長揚を問い詰める。
驚くことに、蒋長揚はそれに反論せず、素直にはいと答える。追い詰められた牡丹。でも、彼女はここで一世一代の芝居を打つ。蒋長揚の頬をひっぱたき、あなたのせいで!と泣き崩れるフリをして走り去ったんだ。
この行動が、なぜか馮夫人に大ウケ。気骨のある娘だと、逆に気に入られてしまう。実はこれ、裏で蒋長揚が仕組んだこと。利益の分け前を増やす代わりに、馮夫人の結婚話を断固として断り続けてくれ、と牡丹に頼んでいたんだ。
感想
いやー、今回も一筋縄ではいかなかったな。前半のサスペンスフルな展開から一転、後半はラブコメみたいな騒動になるんだから、見ていて飽きない。蒋長揚が抱える家族の闇は、彼のキャラクターに深みを与えているよな。そして、牡丹との間に生まれた奇妙な賭けと共犯関係。これが二人の距離をどう縮めていくのか。最後の叔母さんの登場で、また新しいトラブルの匂いがプンプンする。この緩急の付け方が、このドラマの面白いところだよ。
つづく