いやー、今回も目が離せない展開だったな。さっそく第17話、振り返ってみようか。

第17話 あらすじとネタバレ

命からがら逃げ延びた牡丹

話は牡丹が山で何者かに襲われるシーンから始まる。いきなり殺し屋に追われるんだ。マジでヤバい状況だよ。牡丹は必死に逃げながら、麓を通りかかった車列に助けを求めた。

殺し屋の刃が迫る。牡丹はそれをギリギリでかわした。でも、次の攻撃は避けきれない。とっさに白刃取りを敢行したんだ。おかげで両手は血まみれ。見てるこっちが痛くなる。

まさに絶体絶命。その瞬間、一本の矢が殺し屋に飛んできた。牡丹はその隙を見逃さない。相手の刃を奪って腕を切りつけた。多勢に無勢と見た殺し屋は、慌てて逃げていったよ。

牡丹を助けたのは、身なりの良い一人の女性だった。彼女は長安に来たばかりだと言っていたな。この出会いが後々どうなるか。牡丹は夜になってから、こっそりと屋敷に戻った。血のついた服や手の傷を仲間たちに見られたくなかったんだろう。でも、庭で蔣長揚(しょうちょうよう) にバッタリ会っちまうんだ。

蔣長揚(しょうちょうよう) の優しさと疑念

蔣長揚(しょうちょうよう) は焼き魚が食べたかったらしい。魚を持って牡丹を訪ねてきたところだった。コソコソしてる牡丹を見て、すぐ何かあったと気づいたみたいだ。

牡丹は草で手を切ったなんて嘘をつく。でも、相手はあの蔣長揚だ。刀傷と草で切った傷の違いなんてすぐに見抜いた。結局、牡丹は正直に襲われたことを話す。彼女は長安での恨みは花問屋くらいしか思いつかない。蔣長揚は、商売敵が殺し屋まで雇うのは大げさすぎると分析した。もっと根深い問題だと考えたわけだ。

犯人が誰であれ、必ず突き止めると約束してくれた。部下の穿魚(せんぎょ)に調査を命じるあたり、頼りになるよな。彼は牡丹のことを、屋敷に住み着かない野良猫に例えた。自由に生きようとする姿が、どこか重なって見えたんだろう。

劉家との決着

蔣長揚の調査は早かった。すぐに怪しい人物の似顔絵が牡丹の元に届く。それを見て牡丹はすべてを察した。犯人は劉(りゅう)家の人間だ。自分が生きていると知られた。元婚約者の劉暢(りゅう ちょう)と県主の結婚が破談になることを恐れたんだ。

蔣長揚は手助けを申し出る。でも牡丹はそれを断った。これは自分でケリをつけなきゃいけない問題だからな。彼女はたった一人で劉暢(りゅう ちょう)に会いに行った。

久しぶりに会えた劉暢(りゅう ちょう)は、めちゃくちゃ喜んでいた。でも、牡丹が口にしたのは残酷な現実だった。劉家に命を狙われていること。自分はもう何惟芳(か いほう)という人間は死んだのだと。だから安心して県主と結婚してくれ、と伝えたんだ。

家に帰った劉暢は、両親に牡丹を殺さないでくれと泣きついた。父親の劉申(りゅう しん)が言った言葉が重い。お前が彼女を殺すことになるんだと。結局、劉暢は二度と牡丹に会わないと心を決めるしかなかった。

新たな出会いと深まる傷

そんな中、牡丹は新しい出会いを果たす。男装した医者の呂耕春(りょこうしゅん)だ。彼女は薬の値段を安くしすぎたせいで、同業者に追われていた。牡丹たちがその場を収めて助けたんだ。

呂耕春(りょこうしゅん)は、牡丹の手の傷を見て顔色を変えた。傷は筋脈にまで達している。このままでは手が動かなくなると言う。すぐに切開して筋脈を元に戻す手術が必要だと診断した。

仲間の勝意(しょうい)を警戒する。でも牡丹は自分の直感を信じた。呂耕春に自分の手を託すことに決めたんだ。

見え隠れする蔣長揚の素顔

手はボロボロ。それでも牡丹は蔣長揚のために肉を焼く。律儀なやつだよ。その夜、蔣長揚がお返しを持ってやってきた。牡丹が好きな瓊台玉露(ぎょくろ)という牡丹の花と、筋脈の傷に効く特別な薬だ。彼は自ら牡丹の手に薬を塗ってくれた。この優しさには、牡丹も彼を見直したみたいだ。

でも、この男には別の顔があった。蔣長揚の父親の別宅の女性が、重病の赤ん坊を抱いて屋敷の門前に現れた。その赤ん坊は、蔣長揚の腹違いの弟にあたる。女性は土下座して助けを求めた。蔣長揚の態度は氷のように冷たかった。彼は門を固く閉ざして、二人を追い返したんだ。

救えない小さな命

牡丹は見過ごせなかった。母と子を自分の裏庭に招き入れた。呂耕春が赤ん坊を診察すると、鬼怪骨という珍しい病気だとわかる。呂耕春の医術では症状を和らげることしかできない。根治するには、宮廷の医官である傅聖手を頼るしかない。

結局、また蔣長揚の力が必要になる。でも、あの冷たい態度を見た後だ。牡丹が彼を訪ねても、数日間、会うことすらできなかった。

第17話の感想

今回の蔣長揚は、本当に二つの顔を見せたよな。牡丹に薬を塗ってやる時のあの優しい顔と、腹違いの弟を冷たく突き放す時の顔。どっちが本当の彼なんだろう。このギャップがたまらない。ただのヒーローじゃない、複雑な人間性が描かれていて引き込まれる。彼が抱える闇みたいなものが、少しずつ見えてきた感じだ。

一方で、牡丹の強さも際立っていた。命を狙われて、手に大怪我を負っても、自分の問題は自分で解決しようとする。劉暢にきっぱり別れを告げたシーンは、彼女の覚悟が伝わってきてグッときたな。劉暢の情けなさが、余計に彼女の強さを引き立てていた。

新キャラの呂耕春もいい味を出してる。彼女の腕が、これから牡丹の助けになるのは間違いないだろう。そして、最後に放り込まれた蔣長揚の家族問題。ただでさえ複雑な話が、さらにややこしくなってきた。この重い宿題を、牡丹と蔣長揚がどう解決していくのか。見どころが増えた回だった。

つづく