今回の『国色芳華』第18話、なかなか見ごたえがあったよな。蒋長揚の意外な一面が見えたり、牡丹の店に新たな問題が起きたりで、目が離せなかった。早速、今回の話を振り返ってみようか。
あらすじ
牡丹(ぼたん)は、郊外の別荘に引きこもる蒋長揚(しょう ちょうよう)の元を訪ねる。彼はそこで一人、黙々と金の延べ棒を彫っていた。使用人の呉伯(ごはく)から、蒋長揚の生母が亡くなった日と、彼の父の再婚相手である白氏(はくし)の出産日が同じだったことを聞かされる。母の最期に立ち会えなかったことが、彼の心に深い傷を残していた。
牡丹は、蒋長揚が白氏親子を見捨てる人間ではないと信じ、彼が心の壁を乗り越えられるよう、わざと揺さぶりをかける。一方、牡丹の店花満築では、大事に育てていた牡丹火耀金丹が虫の被害にあうという事件が発生。肥料に何者かが虫の卵を仕込んだ疑いが浮上し、店には不穏な空気が流れる。
ネタバレ
蒋長揚の隠された優しさ
蒋長揚、ほんと素直じゃないよな。一人で別荘にこもって金の延べ棒を彫ってるとか、どんだけいじけてるんだって話だ。でも、呉伯の話で事情が分かってきた。彼の母親の命日に、あの白氏が出産してたなんて。父親は母親の最期より白氏を優先した。そりゃあ、彼の中で気持ちの整理がつかないのも無理はない。
牡丹は分かってるんだよ。蒋長揚が冷たい人間じゃないってこと。だから、わざと揺さぶりをかける。白さん親子が宿屋にいるよ。助けられるのは傅先生だけだってってな。
そしたら案の定、蒋長揚は傅太医(ふたいい)を寄越すんだよな。表向きは牡丹の手の筋を診るためとか言って。ツンデレが過ぎる！おかげで白氏の子供、帆児(はんじ)の病気は治る。牡丹が白氏親子を送り出すシーンも良かった。ちゃんとお金まで渡してさ。
白氏は蒋長揚を誤解したままで、あの男は冷たいから気をつけななんて牡丹に忠告する。でも牡丹はいやいや、彼のおかげで助かったんだよって彼をかばうんだ。この二人の信頼関係、いいよな。しかも後で、牡丹が立て替えた治療費をきっちり送ってくるあたりが、いかにも蒋長揚らしい。
夜の焼肉シーンも印象的だった。牡丹が契約の分け前を4:6にしてって交渉するのも面白い。蒋長揚もあっさりOKするし。二人の距離がまた一歩縮まった証拠だね。
花満築に迫る新たな危機
いい雰囲気だったのに、今度は花満築でトラブル発生だ。大事な牡丹火耀金丹が虫にやられちまった。調べてみたら、肥料に虫の卵が仕込まれてたんだ。最悪だよ。
店の仲間である勝意(しょうい)を疑う。彼女の父親が、牡丹が商売をすることに反対してるからな。でも牡丹は彼女を信じる。それどころか、一緒に害虫駆除をやらせるんだ。この牡丹の器のデカさ、見習いたいもんだよ。呂耕春(りょこうしゅん)も牡丹の信頼に応えて、すごく感謝してたな。
黒幕は意外な人物？
呂耕春(りょこうしゅん)は父は女性の商売に反対してるけど、こんな卑劣な手は使わないって断言する。もし花行の人間がやったなら、父の前に突き出していいとまで言うんだ。
そして牡丹は罠を張る。犯人が再び同じ手口で来たところを捕まえる。問い詰めたら、黒幕はなんと花行の副行頭、曹遇迎(そうぐうげい)だった。こいつかよ！
牡丹の計画がまた鮮やかでさ。呂耕春に父親の呂万栄(りょばんえい)を料亭に連れてこさせて、曹遇迎が金で人を雇って悪事を働いた会話を全部聞かせるんだ。
親父の呂万栄は当然ブチギレ。曹遇迎はクビになった。でも、あいつは絶対に逆恨みするタイプだろ。目が全然反省してなかった。
牡丹の決断
一件落着して、呂万栄は牡丹の聡明さを認める。前はあれだけ見下してたのに、今度は手のひらを返して例外として花行に加入しないかと誘ってくる。
でも、今の牡丹はもう昔の彼女じゃない。花行が女性店主に対してどれだけ規則で縛り付けてるかを知ってる。だから、その誘いをきっぱりと断るんだ。窮屈な場所はごめんなんでって感じでさ。かっこいいじゃないか。前はあれだけ入りたがってた組織なのに。彼女も自分の力で道を切り開いていく強さを手に入れたんだな。
感想
今回は蒋長揚のツンデレっぷりが炸裂した回だったな。母親の死っていう重い過去があって、素直になれない彼の不器用な優しさがたまらない。牡丹がそれを全部お見通しで、うまく彼を手のひらで転がしていくのが見ていて本当に気持ちいい。二人の関係が、ただのビジネスパートナーじゃなくて、もっと深いところで繋がり始めた感じがするよな。
それと、花満築のトラブル。犯人探しも面白かったけど、何より牡丹が呂耕春を信じ抜いたのが良かった。周りがみんな疑ってる中で、一人だけ仲間を信じる強さが、結局は真実を暴く力になるんだよな。
最後の、花行への誘いをきっぱり断るシーンにはスカッとした。もう誰かに媚びへつらう必要はない。自分の力で道を切り開いていくっていう牡丹の決意が見えた気がする。ただ、クビになった曹遇迎の逆恨みは怖いな。あいつは絶対、このままじゃ終わらないぞ。
つづく