牡丹(何惟芳(か いほう)は、友人のために自分自身の店を開く計画を立てる。一方、蒋長揚(しょう ちょうよう)は過去の経験から、牡丹を危険から守ろうと決意を固めていた。そんな中、不穏な影が彼らに忍び寄る。蒋長揚の命を狙う刺客が現れ、屋敷は緊迫した空気に包まれる。さらに、牡丹に嫉妬する県主・李幼貞(り ようてい)は、彼女を陥れるための罠を仕掛ける。貴女たちの前で、牡丹は絶体絶命の窮地に立たされる。馬が彼女に襲い掛かろうとしたその時、予想外の人物が颯爽と現れ、彼女を救うことになる。

「国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~」あらすじネタバレ27話

守るべき人と、招かれざる客

まず蒋長揚(しょう ちょうよう)の話からだ。陛下からある提案をされるんだけど、蒋長揚(しょう ちょうよう)は即座にダメだって断るんだ。牡丹を危険なことに巻き込みたくない、その一心だよな。彼には昔、守れなかった人がいる。自分の姉同然だった寿昌公主だ。その過去のトラウマが、彼を動かしている。もう二度と、大切な人を失いたくないってわけだ。

一方、俺たちの牡丹(何惟芳(か いほう)は相変わらずパワフルだ。友人の小春がもっと自由に女性を診察できるように、自分のお店を開く計画を本格的にスタートさせる。もちろんリスクはある。小春の正体がバレるかもしれないからな。でも、彼女は覚悟を決めてる。強いよな。

その帰り道、牡丹は妙な男たちを見かける。見た目は書生っぽいんだけど、動きがやけに俊敏なんだ。背負ってる巻物も、なんだか不自然に重そうに見える。この牡丹の洞察力が、後でめちゃくちゃ重要になるんだよ。

刺客襲来、でもなんか変?

牡丹の直感は当たってた。彼女はすぐに芸娘(うんじょう)にこのことを知らせる。芸娘(うんじょう)から蒋長揚へ、すぐさま連絡が飛んだ。蒋長揚の屋敷にいた陛下を密道から逃がして、自分は一人で刺客を待つ。やってきたのは、案の定あの書生風の四人組だった。

面白いのはここからだ。刺客の一人はまだ若くて、蒋長揚のことを寧王(ねいおう)とつるんで陛下をないがしろにする悪党だと信じ込んでる。完全に誤解してるわけだけど、その心意気は本物だ。蒋長揚もそれが分かってる。だから彼らを殺さずに捕らえて、手厚く手当てさせるんだ。敵だけど、その志は認めるってことだな。器がでかい。

その頃、牡丹は何をしてたかって?ドアの外で鍋のスプーンを握りしめて震えてるんだ。いざとなったら、そいつで刺客の頭を殴るつもりだったんだろうな。かわいいじゃないか。でも、乱戦の中で芸娘が毒の塗られた刀で斬られてしまうんだ。

嫉妬の嵐と、まさかの救世主

ここでまた牡丹がファインプレーを見せる。彼女はその毒に見覚えがあった。すぐさま的確な処置を指示する。おかげで芸娘は一命をとりとめた。専門家も牡丹の処置を褒めるくらいだ。陛下も三郎(さんらん)と名乗って、牡丹にお礼の品を届けに来る。蒋長揚もこっそり良い酒を贈るんだけど、照れて自分からだとは言えない。不器用だよな、本当に。

話はここで終わらない。今度は、恋敵の県主・李幼貞(り ようてい)が牡丹に夢中なのが、もう我慢ならないんだ。牡丹を呼び出して、みんなの前で恥をかかせようと企む。馬で牡丹を轢き殺そうとするんだから、正気の沙汰じゃない。

ところが、馬がなぜか牡丹を怖がって言うことを聞かない。逆上した李幼貞(り ようてい)は、簪で馬を突き刺す。当然、馬はパニックになって暴走。李幼貞は振り落とされてしまう。馬が彼女にトドメを刺そうとした、その瞬間だった。颯爽と現れた淑妃が、槍を投げて一撃で馬を仕留めたんだ。

この一件で、李幼貞は自業自得の結末を迎える。馬に腹を踏まれて、もう子供が産めない体になってしまった。事情を知った寧王(ねいおう)は激怒。お前のせいだって蒋長揚の屋敷に乗り込んで、牡丹を引き渡せと迫る。もちろん蒋長揚は全力で牡丹を守る。すると寧王はじゃあ別の女を娶ればいいだろうなんて言い出す始末。もうめちゃくちゃだ。

感想

今回はマジで見どころ満載だったな。蒋長揚の不器用な優しさと、牡丹の男前な活躍が光ってた。鍋のスプーンを握りしめてるかと思えば、毒の知識で人命を救うんだから、この子の振り幅はすごい。周りから見たら、蒋長揚とのやり取りなんて完全に夫婦漫才にしか見えないよな。陛下もそう見てたのが面白い。

そして、何と言っても県主・李幼貞の自爆っぷりだよ。人を陥れようとして、全部自分に返ってくる典型的なパターン。ちょっと笑えるくらい見事な転落ぶりだった。

一番のサプライズは淑妃の登場だ。あの登場シーンは痺れたな。槍一本で暴れ馬を仕留めるなんて、カッコよすぎるだろ。牡丹ともすぐに打ち解けて、これから頼もしい味方になってくれそうだ。敵も味方もキャラが濃くて、一瞬も目が離せない展開だった。

つづく