夫・劉子舒(りゅう しじょ)のかつての恋人、李幼貞(り ようてい)が劉家にやってくる。 彼女は尊大な態度で牡丹を追い詰め、家の中をかき乱す。一方、牡丹は自分の嫁入り道具である店が、義父によって勝手に売られようとしていることを知る。それを止めようとする中で、牡丹は信頼していた侍女を失うという悲劇に見舞われる。この辛い出来事をきっかけに、これまで耐えるだけだった牡丹の心に大きな変化が訪れる。虐げられてきた彼女が、ついに立ち上がる決意を固める重要な回。

「国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~」あらすじネタバレ3話

やりたい放題の元カノ、襲来

いやー、とんでもない女が来たね。夫・劉子舒(りゅう しじょ)の元カノ、李幼貞(り ようてい)。 こいつが劉家に来てから、空気が一変した。

まず、用意された部屋が気に入らないって文句を言う。前の宴会で刺客が出たのも、全部牡丹(何惟芳(か いほう)のせいだって言い出したんだ。 家の管理がなってないってさ。劉夫人(りゅうふじん)は必死で取りなすけど、聞く耳を持たない。

挙げ句の果てには、宴会の準備をした使用人全員に杖打ち80回、監督不行き届きで牡丹には40回だってさ。やりたい放題だろ。そこに夫の劉子舒(りゅう しじょ)が割って入る。それなら自分も同罪だって言って、牡丹をかばったんだ。さすがに元カレを罰する気はなかったみたいで、李幼貞(り ようてい)も一旦は引き下がった。

昔の恋、今の二人

二人きりになった途端、李幼貞(り ようてい)は劉子舒の眉に手を伸ばす。昔は恋人同士だったらしい。 でも、李幼貞の父親である寧王(ねいおう)が家柄の違いを理由に大反対。 結局、二人は引き裂かれた。劉申(りゅう しん)が左遷された後、李幼貞は別の人と結婚して、劉子舒は牡丹と結婚したってわけ。

李幼貞は、劉子舒の部屋にまだ自分の肖像画が飾ってあることを知っていた。牡丹と3年間、一度も夜を共にしていないことも。なんでそんなプライベートなことまで知ってるんだ?劉子舒はゾッとしたはずだ。誰かに監視させてるか、探りを入れてるに違いない。劉子舒は彼女によそよそしさを感じて、その場を離れた。

悲劇、そして覚醒へ

牡丹は、義父の劉申(りゅう しん)が自分の嫁入り道具の店を売ろうとしているのを知って、急いで店に向かう。侍女の玉露(ぎょくろ)が、牡丹のために時間を稼ごうと劉申の供回りを引き止めた。その時だった。玉露(ぎょくろ)は突き飛ばされて水の中に落ちて、頭を石に打ち付けて死んでしまったんだ。

牡丹は必死に助けを求めた。でも、義父の劉申も、その息子の劉暢(りゅう ちょう)も、信じられないくらい冷たかった。たかが下女のためにみっともないって言うんだ。牡丹の怒りは頂点に達した。ここで彼女の中で何かが完全に切れた。もう誰の言いなりにもならない。そう決意したんだ。

牡丹の反撃開始

覚醒した牡丹は、すぐに行動を始める。まず、自分の嫁入り道具のリストを確認。李幼貞の部屋を飾るために使われた自分の持ち物を、全部返すように要求した。さすがに体面を気にする劉暢(りゅう ちょう)は、これを断れなかった。

そんな中、牡丹は花鳥使の蒋長揚(しょう ちょうよう)の部下が、玉露が持っていたはずの玉佩を身につけているのを見つける。牡丹は蒋長揚(しょう ちょうよう)と交渉する。彼は明日返すと約束しながら、この状況を面白そうに眺めていた。あいつもただ者じゃないな。

一方、劉暢は牡丹を哀れんでウサギを贈ろうとした。でも、そのウサギを李幼貞が見つけて、下男に殺させてしまう。この異常な行動を知った劉暢は、さすがにドン引き。その夜、李幼貞との約束をすっぽかした。劉家の内部も、もうめちゃくちゃだ。

このエピソードの感想

いやー、3話にして一気に話が重くなったな。見ていて本当に胸が苦しくなったよ。特に侍女の玉露が死ぬシーンはキツかった。牡丹のために必死だったのに、あまりにもあっけない。そして劉家の男たちのクズっぷり。自分の保身しか考えてない義父も、妻の侍女が死んでもみっともないで済ます息子も、どいつもこいつも救いようがない。

でも、この悲劇があったからこそ、牡丹はついに覚醒した。これまでの彼女は、ただ耐えるだけのおとなしい嫁だった。でも、大切な人を理不尽に奪われて、ようやく戦う決意を固めたんだ。ここからの反撃が本当に楽しみになる、重要な回だったと思う。

そして、元カノの李幼貞のヤバさが際立ってたな。嫉妬深くて、残酷で、人の心がない。ウサギを平気で殺させるあたり、もうサイコパスの領域だよ。夫の劉暢も、さすがに彼女の異常性に気づき始めたみたいだけど、どうするつもりなんだろうか。この女、これからもっととんでもないことをしでかしそうだ。

つづく