なあ、今回の『国色芳華』、マジで息するの忘れるくらいだったよ。何惟芳(か いほう)の覚悟が半端じゃなかった。
あらすじとネタバレ
クズ夫の暴走と、惟芳の覚悟
酔っぱらった夫の劉暢(りゅう ちょう)が、とんでもない行動に出るんだ。惟芳の部屋に押し入ってきて、力ずくで自分のもんにしようとする。既成事実を作っちまえば、もう離縁なんて言わせないって魂胆だ。マジで最低だよな。
惟芳はもちろん必死で抵抗する。その拍子に突き飛ばされて、額から血を流す大怪我。さすがの劉暢(りゅう ちょう)も一瞬だけ我に返るけど、もう遅い。彼は捨て台詞を吐いて部屋を出ていく。
ここからが惟芳の本領発揮だ。鏡に映るボロボロの自分を見て、ただ泣き寝入りするような女じゃない。彼女は、この状況を逆手に取ることを決める。もっと芝居をリアルにするために、なんとハサミで自分の肩を深く突き刺したんだ。正気かよって思うけど、それだけの覚悟ってことだ。そして、その足で花鳥使・蒋長揚(しょう ちょうよう)の部屋のドアを叩く。
全てお見通しの男、蒋長揚
その頃、蒋長揚は部下の穿魚(せんぎょ)と密談中だった。そこに傷だらけの惟芳が現れる。蒋長揚は、彼女を一目見て、肩の傷が自分でつけたものだと見抜くんだ。 良い策だが、やり方が甘いとまで言う。本当に食えない男だよ。
すると惟芳は、言葉も発さずに蒋長揚が持っていた扇子を奪い、その柄で傷口をさらにえぐったんだ。その凄まじい覚悟に、さすがの蒋長揚も心を動かされる。彼は惟芳に協力し、劉家から完全に離縁させることを約束する。
役所での大逆転劇
舞台は役所に移る。劉家とグルになってる県令は、この件を内々で処理しようと企む。それどころか、嫁いで一年も子を産まぬとは、お前が悪いみたいに話をすり替えようとするんだ。民衆が外で惟芳を応援してるけど、権力の前では無力に思えた。
その時、空気を一変させたのが蒋長揚の一声だった。彼の正体を知る県令は真っ青になって、態度を急変させる。そして、法に則って裁きを行うと約束するんだ。
惟芳の要求はシンプル。劉暢(りゅう ちょう)との離縁。それから、勝手に劉家が売り払ったものを含む、すべての嫁入り道具の返還だ。劉暢の父親、劉申(りゅう しん)は時間を稼ごうとごねる。でも、蒋長揚が三日だと一喝。三日後にすべての手続きを終わらせることで話がついた。
束の間の安らぎと、新たな脅威
翌日、蒋長揚は洛陽を発つ。惟芳は彼に感謝の気持ちとして焼きたての餅を渡す。でも、蒋長揚が去った途端、劉申が本性を現すんだ。手下に惟芳を始末させようとする。
絶体絶命の惟芳。そこに現れたのが、なんと夫の劉暢だった。彼は父親の書斎で、死んだ惟芳の母親のためにあるはずだった高価な薬が、まだ手元に残っているのを発見してしまう。親に騙されていたと知ったんだ。劉暢は追手から惟芳をかばい、裏口に馬車を準備したと伝えて逃がす。
惟芳は嫁入り道具も離縁状も諦め、たった一株の貴重な牡丹瓊田玉露(ぎょくろ)だけを抱えて、その場から逃げ出した。でも、あの劉申がそれで終わるわけがない。惟芳を取り逃がしたと知るや、今度は彼女の実家に人を送り込み、悪評を流して孤立させようと次の手を打っていた。
このエピソードの感想
今回の惟芳、マジで覚悟が違ったよな。ただ虐げられるヒロインじゃなくて、自分の血を流してでも未来を切り開こうとする強さには、正直しびれた。特に、蒋長揚の前でさらに傷をえぐるシーン。あれはもう、彼女の絶対に負けないっていう宣誓布告みたいなもんだ。
蒋長揚の切れ者っぷりも最高だった。彼の一言で場の空気が全部ひっくり返るんだから、一体何者なんだって思うよな。飄々としてるけど、やるときはやる。こういうキャラは見ていて本当に気持ちがいい。
クズだと思ってた劉暢が、最後の最後でちょっとだけ人間らしいところを見せたのが意外だった。親の嘘を知って、惟芳を助けるなんて。もちろん、今までの行いが許されるわけじゃないけど、少しだけ見方が変わったかな。
それにしても劉家、特に親父の劉申は救いようがない。どこまでも腐ってる。惟芳がやっとの思いで逃げたのに、まだ追い詰めてくる。この執念深さ、逆に感心するレベルだよ。惟芳がどうやってこのクソみたいな状況から反撃していくのか、目が離せないよ。
つづく