暴力的な亭主・王擎(おう けい)のもとから、命からがら逃げ出した何惟芳(か いほう)。頼る者もない長安の都で、彼女は戸籍がないという大きな壁にぶつかる。絶体絶命の状況で野宿を続ける彼女だったが、大切に育ててきた牡丹瓊田玉露(ぎょくろ)が美しい花を咲かせ、一筋の希望となる。戸籍を手に入れるため、彼女は怪しげな噂を頼りに万貫堂という店を訪れる。そこで待っていたのは、驚くべき人物との再会と、とんでもない取引だった。無事に身分を手に入れた矢先、恩人である五娘(ごじょう)が窮地に陥っているのを目撃してしまう。

「国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~」あらすじネタバレ7話

今回の『国色芳華』第7話、これがまたすごい展開でさ。もう、ただの牡丹育成ドラマじゃないってことは分かってたけど、今回はヒロインの惟芳(いほう)の根性が炸裂する回だったよ。

第7話:絶体絶命からの脱出劇

クズ亭主の暴力と、五娘の覚悟

話は、あのクズ亭主・王擎(おう けい)が惟芳に暴力を振るうところから始まる。力ずくで側室にしようとする王擎。惟芳はひとまず言うことを聞くフリをして、なんとか時間を稼ごうとするんだ。酒屋に閉じ込められちゃって、もう絶体絶命。

そこに、世話係として五娘(ごじょう)が現れる。この五娘、前は惟芳を追い出そうとしてたから、俺も何しに来たんだよって思った。でも、違ったんだ。彼女は、惟芳が王擎の毒牙にかからないように、わざとキツく当たってたんだよ。今となってはもう逃げられないと悟った五娘。だけど、我らが惟芳は諦めない。

裏庭の壁をよじ登って脱出しようとする惟芳。それを見た五娘も、覚悟を決めて手伝おうとする。でも、そこに見つかっちゃうんだな、王擎に。五娘は文字通り体を張って王擎を食い止める。その隙に惟芳は表門からダッシュで逃げ出すんだ。このシーン、五娘の覚悟にグッときたよ。

すれ違う救いの手

王擎は五娘を蹴り飛ばして、すぐに惟芳を追いかける。通りであの女は店の金を盗んだ泥棒だ!なんて叫ぶもんだから、もう最悪。倒れ込んだ惟芳が助けを求めたその声、なんとあの蒋長揚(しょう ちょうよう)が聞いてるんだ。聞き覚えのある声だと思うんだけど、いや、彼女が長安にいるわけないってスルーしちゃう。おいおい、そこは助けてやれよ!

結局、惟芳を助けたのは別の人。国子監で働く、真面目そうな役人さんだった。彼は役所に届けようって言ってくれるんだけど、惟芳は戸籍がないから届けられない。王擎も、戸籍のない人間を雇ってたことがバレるから届けられない。どうしようもない状況だよな。惟芳はその役人さんに偽の戸籍を頼んでみるけど、真面目な彼には無理な相談だった。

希望の花と、謎の万貫堂

野宿しながら、五娘の身を案じる惟芳。そんなボロボロの夜、あの貴重な牡丹瓊田玉露(ぎょくろ)が花を咲かせるんだ。この花を見て、亡くなった玉露を思い出して泣くシーンは、こっちまで泣けてくる。

気を取り直した惟芳は、戸籍を作ってくれるっていう万貫堂(ばんかんどう)の噂を聞きつける。虎の子の瓊田玉露を持って、交渉に向かうんだ。でも、この万貫堂が超あやしい。家主に会わせる前に、脅しみたいな仕掛けで肝試ししてくるわけ。

でも、惟芳はそんなことでビビるタマじゃない。監視用の穴に、逆に冷たいお茶をぶっかけてやるんだ。この気の強さ、最高だよな。混乱に乗じて逃げ出そうとしたその時、聞き覚えのある声が彼女を呼び止める。

まさかの再会と、とんでもない契約

何惟芳(か いほう)

その声の主は、なんと蒋長揚。そう、この怪しい万貫堂の家主は、あの食えない花鳥使(かちょうし)だったんだ。さっきの脅かし役も、お茶をかけられたのも、全部彼の手下。

ようやく二人はテーブルについて交渉開始。蒋長揚が出した条件は、とんでもないものだった。戸籍一つと引き換えに、瓊田玉露を20鉢用意しろって言うんだ。今は1鉢しかないから、残り19鉢は借金。足元見やがって!

以前、戸籍のことで騙された経験がある惟芳は、今度は慎重だ。蒋長揚から一歩も離れず、きっちり仕事をするか見張ることにする。蒋長揚は、遊郭で遊んでる戸籍担当の役人を引っ張り出して、その場で公印を押させちゃう。仕事のやり方がワイルドすぎる。

友を救うための新たな決意

こうして、惟芳はなんとか戸籍を手に入れる。でも、その名前を見て唖然。蒋小花(しょう しょうか)ってなんだよ!蒋長揚のセンス、どうなってんだ。まあ、文句は言えない立場だから、惟芳はそれを受け入れるしかない。

一件落着かと思いきや、街でとんでもない光景を目にする。あの王擎が、ボロボロになった五娘を舞姫として売り飛ばそうとしてるんだ。彼女を助けるため、惟芳は王擎に5貫を払って離縁状を書かせることを約束する。せっかく身分を手に入れたのに、今度は金策に走ることになるなんて。本当に休む暇がないよな。

第7話の感想:ただじゃ転ばないヒロイン、最高!

いやー、今回の惟芳は本当にタフだった。亭主に裏切られ、暴力を振るわれ、長安の都で一人ぼっち。普通なら心が折れる状況の連続なのに、彼女は絶対に諦めない。機転と度胸でピンチを切り抜けていく姿は、見ていて本当に気持ちがいい。特に万貫堂での啖呵の切り方はスカッとしたな。

そして、蒋長揚。この男、本当に食えない。何を考えているのかサッパリ分からないけど、結果的に惟芳の助けになってるのが面白い。戸籍の名前を蒋小花にするあたり、ただの嫌がらせなのか、それとも何か考えがあるのか。この二人のチグハグな関係が、このドラマの魅力の一つだよな。

五娘の行動にも胸を打たれた。最初はただの意地悪な人かと思ってたけど、彼女なりの優しさと覚悟があったんだな。彼女がボロボロにされて売られそうになるシーンは、本当に許せなかった。惟芳が彼女を救うために立ち上がるラストは、次への期待が最高潮に高まったよ。

つづく