夫との離縁を果たした牡丹は、新たな仲間・秦勝意(しん しょうい)(しんしょうい)と共に長安で再起を誓う。生活のため、得意な花の栽培で商売を始めることを決意するが、元手がない。彼女は投資を仰ぐため、花鳥使の蒋長揚(しょう ちょうよう)に大胆な商談を持ち掛ける。自らの覚悟を示すため、危険な清涼山へ一人で花を採りに行った牡丹。しかし、そこで皇族の狩猟区に迷い込むという予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう。

「国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~」あらすじネタバレ8話

クズ夫との決別、そしてまさかの救世主?

ついにやったよ、牡丹が。あのどうしようもない夫、王擎(おう けい)と離縁したんだ。母親の形見の玉の鎖を質に入れて、十貫のお金を作ってね。それを王擎に渡して、やっと離縁状をゲットした。

王擎は金を手にしてほくそ笑んでた。でも、話はそれで終わりじゃなかった。ここで登場するのが、あの蒋長揚(しょう ちょうよう)だ。彼が店主に入れ知恵したんだよ。王擎が店で暴れて壊した花の代金を請求しろってね。もちろん王擎に払えるわけがない。すると蒋長揚、一発殴られるごとに一貫の借金がチャラだって。日頃の恨みを込めて、王擎はボコボコにされた。妻を殴るような男には、これくらい当然の罰だ。

新しい仲間と長安での再出発

牡丹は、一緒に逃げてきた五娘(ごじょう)を自分の住処に連れて帰った。家は壁も崩れそうなボロ家。でも五娘は驚いてた。こんな場所でも、牡丹が明るく力強く生きていることにね。その姿を見て、五娘もこれからの生活に希望を持ったみたいだ。牡丹は再出発を祝して、五娘に秦勝意(しん しょうい)(しんしょうい)(しんしょうい)っていう新しい名前をあげた。

ただ、女性二人が長安で生きていくのは簡単じゃない。仕事を探しても、ろくな男に言い寄られたり、門前払いされたり。やっぱり自分で商売するしかない。牡丹はそう決めた。彼女には花を育てる才能があるからね。市場を調べて、京郊の清涼山にまだ誰も手をつけていない矮牡丹(わいぼたん)があることを突き止めた。これを採ってきて、もっと良い花に育てて売る計画だ。

危険な賭けとすれ違う思惑

問題は、元手がないこと。花の肥料を買うお金すらない。そこで牡丹が考えたのが、財神爺(金づる)のところへ行くこと。彼女が言う財神爺って、もちろん蒋長揚のことだ。牡丹は彼に商売の計画を持ち掛けた。

蒋長揚は最初、牡丹の話を信じなかった。でも牡丹は口だけじゃない。すぐに行動に移して、一人で山へ向かったんだ。清涼山は険しくて危ない場所だった。それでも牡丹は一歩一歩、必死に登っていった。そして、運悪く皇族の狩猟エリアに迷い込んでしまう。

その日、蒋長揚は偶然にも寧王(ねいおう)と狩りをしていた。彼は機転を利かせて、危ない目に遭いそうだった牡丹を助け出したんだ。ちょうどその頃、吉安県主(きつあんけんしゅ)が山に向かっていた。蒋長揚と寧王が自分の結婚話をしているに違いないと焦ってね。

蒋長揚は県主と結婚する気なんてない。かといって、王族である寧王の機嫌も損ねたくない。彼はわざと遊び人のふりをして、寧王に結婚を諦めさせようとした。さらに話題をそらして、陳章(ちん しょう)という人物の出世を手伝うようにうまく誘導したんだ。

テントでの対決、そして箱の中身は…

テントで目を覚ました牡丹は、彼らの会話を聞いてしまった。蒋長揚が官職を金で売買する汚職役人だと誤解したんだ。彼に少し同情していた自分を後悔した。

県主が近づいていると報告が入り、蒋長揚は席を外す。牡丹は彼が戻ってくるのを見計らって、気絶したふりを続けた。もちろん、蒋長揚には全部お見通しだったけどね。

蒋長揚は牡丹の芝居をあっさり見破った。牡丹も開き直って、彼に皮肉をぶつける。私が山に登れなかったら、商談を断る口実になったでしょうね登れたとしても、私が禁猟区に入ったことを利用して、自分の縁談から逃げる口実にしたあなたのその計算高さ、洛陽の商人ならみんな知ってますよって。言葉のナイフがグサグサ刺さる感じだ。

牡丹の口撃は止まらない。寧王から贈られた花豹(ヒョウ)を見て、こう言った。昔の偉い人はつまらない役職のために頭を下げなかったけど、今の花鳥使さまは花豹一匹のために忠誠を誓うんですねと。蒋長揚は何も言い返さない。ただ、君は物事の表面しか見ていないと言って、一つの箱を開けた。箱の中身を見た牡丹は、言葉を失い、ただ驚くしかなかった。

今回の感想

いやー、今回も牡丹の強さが際立ってたね。クズ夫と別れてからの切り替えの早さと行動力は、見ていて本当に気持ちがいい。ボロボロの家でも希望を失わない姿には、こっちまで勇気をもらえるよ。

そして蒋長揚。彼のキャラクターがどんどん面白くなってきた。ただの遊び人かと思えば、頭が切れて、悪党には容赦ない。かと思えば、牡丹の無茶な計画に乗ってやるような優しさもある。でも、寧王との会話で官職売買を匂わせたりして、本性が全く読めないんだ。彼が本当に悪人なのか、それとも何か深い考えがあるのか。このミステリアスな部分が、ドラマのいいスパイスになってる。

特にラスト、牡丹と蒋長揚のテントでの丁々発止のやり取りは最高だった。頭のいい二人が皮肉を言い合う姿は、見ていてゾクゾクするね。最後の箱の中身が何なのか、気になって仕方ないよ。

つづく