あらすじとネタバレ

余七(ユー・チー)の探り、姜似(ジャン・スー)の対抗策

余七(ユー・チー)がとうとう動き出したよ。姜似(ジャン・スー)の正体を探るためにね。捕まえた刺客からは何も聞き出せなかった。だから今度は直接、姜似を試すことにしたみたいだ。夜中に夜鶯の符っていう矢文を姜似の部屋に射ち込んだんだ。

姜似はそれを見て、すぐにピンとくる。自分の体に聖女の印があることを知っているのは、今のところ余七だけ。これは余七の罠だと見抜いたわけ。さすが姜似、頭が切れる。彼女はすぐさま天香閣の柳烟児(リウ・イエンアル)に助けを求めようと決めるんだ。

その頃、健気なのが甄珩(ジェン・ハン)。姜似を守るために武術の稽古を始める。でも、もともと文官だから重い武器なんて扱えない。空回りしてる感じが、ちょっと切ないよな。姜似の気を引きたくて、山で蘭の花を摘んできて、それで怪我までしちゃう。彼の純粋さが胸にくる。

腹の探り合い、天香閣にて

姜似は天香閣に着いた。でも柳烟児(リウ・イエンアル)にはあっさり会うのを断られる。そこで姜似は兄の姜湛(ジャン・ジャン)を連れてもう一度行くんだ。兄の顔を立てる形で、なんとか柳烟児に会う約束を取り付ける。この辺の立ち回りは本当にうまい。

ただ、ここでも余七がついてくる。本当に油断ならない男だよ。姜似は香道について話したいと嘘をついて、柳烟児と二人きりになろうとする。柳烟児は協力してくれて、お香で姜湛(ジャン・ジャン)と余七を眠らせた。

姜似は趙羽という偽名を名乗る。任務中に聖女の印を持つ女性を見つけたと、もっともらしい嘘をつくんだ。その女性は国外に出たことがないのになぜ印があるのか。他に聖女だと証明する方法はないのか。そうやって柳烟児から情報を引き出そうとする。柳烟児は聖女は未来を予言できると答えた。

これで一件落着かと思いきや、まさかの展開が待っていた。余七は眠ったふりをしていただけだったんだ。二人の会話、全部聞かれてた。これにはこっちもやられた!って思ったよ。

暴走郡主と前世の記憶

場面は変わって、街の中。崔明月(ツイ・ミンユエ)っていう郡主が馬を暴走させて大騒ぎを起こす。正義感の強い兄の姜湛が、彼女を止めようとして口論になるんだ。この光景を見て、姜似の顔色が変わる。

前世でも全く同じことがあった。この事件がきっかけで、姜湛は崔明月(ツイ・ミンユエ)に恨まれて命を落としたんだ。姜似は前世の悲劇を思い出して、必死に兄を止める。それだけじゃない。なんと、プライドを捨てて崔明月に土下座までして許しを請うんだ。

家族を守るためなら、どんな屈辱にも耐える。姜似のその覚悟には胸を打たれる。でも、わがままな崔明月は許さない。逆に姜似を馬で轢き殺そうとする。まさにその瞬間、余七が現れた。馬を止め、崔明月を投げ飛ばして、そのまま連れ去ってしまう。最高のタイミングで助けに来るなんて、ヒーローすぎるだろ。

それぞれの思惑

姜似は崔明月の報復を恐れてる。兄の姜湛に、一ヶ月の外出禁止を命じた。自分の身を守れるように、秦風(チン・フォン)という武術の師匠も手配する。本当に家族思いだよな。

姉の姜佩(ジャン・ペイ)の縁談も、姜似が動いてうまくまとまった。仲介した甄夫人(ジェンふじん)は、そんな姜似のことがすっかり気に入ってしまう。自分の息子の甄珩(ジェン・ハン)とくっつけようと、二人きりの時間を作ってくれるんだ。甄珩は姜似にこれからは兄さんと呼んでなんて言って、いい雰囲気になる。

その様子を、別の席から見ていた男が一人。もちろん余七だ。二人の親密な会話を聞いて、明らかに嫉妬してる。物語がどんどん複雑に絡み合ってきたな。

感想

今回の第11話は、とにかく情報量が多かった。余七と姜似の心理戦がまず面白い。余七がただの護衛じゃないことは分かってたけど、眠ったふりをして情報を盗み聞きするなんて、相当な策士だ。姜似も負けてない。彼の罠を見抜いて、逆に情報を引き出そうとする。この二人の腹の探り合いは、見ていてゾクゾクするよ。

新キャラクターの崔明月も強烈だった。彼女の登場で、物語に新しい緊張感が生まれた。姜似が前世のトラウマと向き合って、兄を守るために土下座するシーンは、今回のハイライトの一つだ。彼女の強さと脆さが同時に見えて、キャラクターの深みが増したと思う。

そして、恋愛模様も本格的に動き出した感じ。甄珩の一途な想いは応援したくなるけど、どう見ても余七の方が一枚上手だ。姜似を助けるタイミングも完璧だし、嫉妬する姿も人間味があっていい。姜似、甄珩、余七の三角関係が、これからどうなっていくのか。聖女の謎や宮中の陰謀だけじゃなくて、こっちの展開からも目が離せない。

つづく