あらすじとネタバレ
邪魔が入った告白と、弟の恋の始まり
姜似(ジャン・スー)に大事な話をしようとしていた。やっと本心を打ち明けるチャンスだったんだ。そこに、あの男、余七(ユー・チー)が割って入ってきた。都城司の仕事だとか言って、無理やり甄珩(ジェン・ハン)を連れて行っちゃう。甄珩のお母さんも息子のために加勢したけど、結局ダメだった。余七(ユー・チー)のやつ、完全に嫉妬だよな。
その頃、姜家では別の動きがあった。姜似(ジャン・スー)が落ち着いて武術の稽古に励めるように、盧楚楚(ルー・チューチュー)を家に招いたんだ。庭で二人きり、お茶を飲みながら話す様子は、なかなかいい雰囲気だった。
でも、それを目撃したのが叔母の肖氏(しょうし)。これがまた厄介なんだ。自分が謹慎中に、姜似が家の中に自分の息のかかった人間を入れようとしている。そう勘違いして、すぐに姜老夫人に告げ口しに行った。盧楚楚(ルー・チューチュー)は素性の知れない江湖の女だ、なんて吹き込んだんだ。
姜老夫人は最初、その話を信じた。姜湛(ジャン・ジャン)を呼びつけて、盧楚楚から離れるように言いつけようとした。ところが、盧楚楚があの有名な懐化将軍の娘だと知ると、話は変わる。民のために私財を投げ打った心優しい女性だという話も聞いて、態度は一変。二人の仲を反対しなくなった。肖氏(しょうし)の悪だくみは、ちょうどその場にいた姜湛本人に全部聞かれて、完全に裏目に出たわけだ。
店の危機!黒幕は誰だ?
一方、姜似の店が大変なことになっていた。崔明月(ツイ・ミンユエ)が姜似への仕返しを企んだんだ。曹興昱(ツァオ・シンユー)にそそのかされた彼女は、若い女の子たちを雇った。店に乗り込ませて、ここの化粧品で顔がめちゃくちゃになったと騒がせたんだ。店の商品をめちゃくちゃに壊し始める。
そこに盧楚楚が止めに入った。すると今度は店の人間が客に暴力をふるったと騒ぎを大きくする。本当にたちが悪いよ。
姜似が駆けつけて、場を収めた。彼女は冷静だった。騒いでいる女の子たちの嘘の証拠を突きつける。このピンチを逆手にとって、自社製品の安全性をアピールする宣伝に変えてしまった。さすがの手腕だよな。計画がバレた女の子たちは、さっさと逃げていった。事件は解決したけど、姜似はこれが誰かの差し金だと気づいて、不安を感じていた。
店の被害は大きかった。姜似は損失を埋めるために金策に走る。でも、すぐにはお金が集まらない。そんな時、軍用犬の二牛(アーニウ)がやってきた。口には大金の入った銀票を咥えている。姜似はすぐに、これが余七の助けだと気づいた。
不器用な優しさと、芽生える気持ち
姜似は、余七が高利貸しから金を借りたんじゃないかと心配になった。銀票を返すために、なんと犬用の穴を通って余七の屋敷の庭に忍び込む。この行動力、すごいよな。
案の定、余七は庭にいた。姜似は銀票を返そうとする。余七はこれは俺の金だ、心配するなと言う。それでも姜似は受け取ろうとしない。だから余七は店への出資だという名目で、無理やり彼女に銀票を渡した。本当に不器用な男だよ。
その裏で、悪党たちは次の手を考えていた。崔明月(ツイ・ミンユエ)は、計画に失敗した女の子の喉を潰してしまった。その冷酷さに曹興昱(ツァオ・シンユー)もさすがに引いていた。崔明月は季崇易(ジー・チョンイー)や曹興昱を見下し、二人まとめて侮辱する。それでも曹興昱はへこたれない。今度は姜湛を標的にすることを提案した。
案の定、姜湛が突然姿を消す。姜似はパニックになった。知らせを聞いた余七も一緒に捜索して、無事に姜湛を見つけ出す。余七は、弟のことになると普通じゃなくなる姜似の様子が気になっていた。彼はついに、自ら姜湛の武術の稽古をつけると決めたんだ。
物語の最後、姜似は馬場にいた。そこで馬に乗り、弓を引く余七の姿を見る。その凛々しい姿に、彼女は完全に心を奪われて、見とれていた。
第12話の感想
今回は姜似の商才と度胸が際立つ回だったな。店にチンピラみたいなのが押し寄せてきた時、普通ならパニックになるだけだ。それを逆手にとって宣伝にしちゃうんだから、ただ者じゃない。彼女の強さがよくわかる。
それと対照的なのが、余七の不器用な優しさだ。大金を犬に届けさせるとか、発想が斜め上すぎる。でも、姜似を助けたいっていう気持ちは本物なんだよな。出資だって言って無理やり金を渡すシーンは、彼の性格がよく出ててグッときた。
一方で、甄珩がどんどん不憫な役回りになってきた。いい人なんだけど、タイミングが悪いというか、余七の押しの強さに負けちゃってる感じがする。阿蛮(アーマン)まで甄珩推しに変わったのはちょっと面白い変化だった。
悪役たちの非道さも加速してきたな。崔明月、やることが本当にエグい。次は姜湛が狙われるみたいだし、あいつら、もっとヤバいことを仕掛けてきそうだ。姜似と余七がどう立ち向かうのか、目が離せないよ。
つづく

