あらすじ(ネタバレあり)
追い詰められる姜家と季崇易(ジー・チョンイー)の裏切り
張生(チャン・ション)の親父が斉(チー)王経由で訴え出た。これが景明(けいめい)帝の耳にも入る。帝は都城司に事件の捜査を命じた。これで栄陽公主(えいようこうしゅ)も焦ったみたいだね。娘の崔明月(ツイ・ミンユエ)を重傷だってことにして屋敷に隠した。
ただ隠すだけじゃ済まない。栄陽公主(えいようこうしゅ)は罪を完全にもみ消そうとする。そのために季崇易(ジー・チョンイー)を屋敷に呼び出した。季崇易の親父は公主が怖くて、息子をあっさり見捨てる。もう季崇易はどうでもいいらしい。関心は巧娘(チャオニャン)が身ごもった子の方に移ってる。そっちが国公府の未来だからね。
公主府に連れてこられた季崇易はビビりまくり。栄陽公主が自分に全部の罪を被せるつもりだと察する。こいつも自分の身が可愛い。とっさに姜湛(ジャン・ジャン)の名前を出した。火事を起こしたのは姜湛(ジャン・ジャン)だって嘘をついたんだ。
その頃、姜家は大混乱。姜似(ジャン・スー)は兄の姜湛を探しに行こうとする。でも姜老夫人はそれを許さない。お前が兄を甘やかすからこうなったんだって姜似(ジャン・スー)を責める始末。そこに公主府の護衛が乗り込んできた。姜湛を放火の容疑者だと言い放ち、姜家の人々を軟禁しようとする。姜似が抵抗するけど、多勢に無勢。絶体絶命のピンチに、あの余七(ユー・チー)が颯爽と現れて姜家を救った。
このゴタゴタに乗じて、叔母の肖氏(しょうし)が動き出す。昔あった甄珩(ジェン・ハン)との縁談を蒸し返したりしてね。姜老夫人はもうパニック状態。家を救うためなら、誰にでも姜似を嫁がせるとまで言ってしまう。家の実権も、また肖氏(しょうし)の手に渡ってしまった。
姜似、反撃の狼煙を上げる
公堂での審理が始まる前、姜似は巧娘(チャオニャン)に会う。巧娘は季崇易から事件の全てを聞いていた。彼女は知っていることを全部、姜似に話してくれた。自分の兄が非道い拷問を受けたこと。崔明月(ツイ・ミンユエ)がなぜ姜湛をそこまで恨んでいたのか。姜似は全てを知って、悲しみに打ちひしがれる。
巧娘の話で、栄陽公主の卑劣な計画も明らかになった。季崇易に姜湛を訴えさせる。もし失敗しても、偽証の罪を負うのは季崇易だけ。公主は痛くも痒くもない。そういう算段だった。全ての真相を知った姜似の目つきが変わる。彼女は静かに反撃の準備を始めた。
法廷対決!姜似の独壇場
翌日、姜似は都城司に現れる。彼女は季崇易たちが兄に危害を加えたと訴え出た。完全に攻めの姿勢だ。
法廷で季崇易は必死に言い逃れをする。でも、彼の主張はことごとく姜似に論破されていく。追い詰められた季崇易は、行方不明の姜湛が一番怪しいと話をそらそうとする。
ここで姜似がとんでもない手を打った。私は兄に会いました。兄が全てを教えてくれたんですと断言する。姜湛が死んだと確信している季崇易は、ひどく動揺する。姜似は畳みかける。兄が夢枕に立ったと言い、姜湛がどんな風に殺されたのかを語り始めた。さらに、決定的な証拠のありかまで口にする。
その証拠を突きつけられて、季崇易は完全にパニック。姜似の鋭い追及に、彼はついに本当のことを口走りそうになる。
まさかのサプライズ!死んだはずの兄が登場
季崇易は最後の抵抗を試みる。物証がないじゃないかと開き直った。その瞬間だった。
法廷に、死んだはずの姜湛本人が現れた。
季崇易、一緒に地獄へ行こう。
幽霊でも見たかのように、季崇易は恐怖で顔を引きつらせる。そして、そのまま気を失って倒れてしまった。
姜湛は生きていたんだ。彼は家族に全てを話す。あの時、死んだふりをして川に捨てられたこと。その後、盧楚楚(ルー・チューチュー)という女性に助けられたこと。重傷だったけど、彼女の献身的な看病で回復したらしい。姜湛はそのお礼に、馬の木彫りを彼女に贈っていた。傷が癒えて都に戻り、事件の捜査を知った彼は、この一世一代の芝居を思いついたってわけ。
このエピソードの感想
いやあ、今回はマジでスカッとした!特に姜似の法廷での立ち回りは見事だったね。兄が夢枕に立ったなんて言い出すもんだから、こっちもえ?ってなったよ。でも、あれは完全に計算ずくの心理戦。相手が死んだと確信していることを逆手に取って、嘘で真実を炙り出す。この子の頭のキレは本物だ。ただ守られてるだけのヒロインじゃない。自分で考えて、行動して、道を切り開く強さがある。
そして、なんと言っても姜湛の生還劇。もうダメかと思ってたから、彼が法廷に現れた瞬間は鳥肌が立った。ただの遊び人の放蕩息子じゃなかったんだな。いざという時の度胸と機転は、やっぱり姜家の血筋って感じ。彼を助けた盧楚楚(ルー・チューチュー)っていう新しいキャラクターも気になる。姜湛の恋の予感かな。
栄陽公主の悪役っぷりも板についてきた。自分の娘のためなら、他人を平気で切り捨てる。こういう分かりやすい敵役がいるから、姜似の正義感が際立つんだよね。今回は姜似の知略と姜湛の奇跡の生還っていう、二つの逆転劇が重なって、めちゃくちゃ見ごたえのある回だった。
つづく

