弟の姜湛(ジャン・ジャン)が無事に帰還し、姜家では祝宴が開かれる。今回の大きな事件を経験した姜湛(ジャン・ジャン)は、これまでの自分を反省し、心機一転、武芸の道で身を立てることを決意する。一方、姉の姜似(ジャン・スー)は、自分たちを陰で支えてくれていた人物の存在を知り、静かに心を動かされる。事件の首謀者たちには厳しい処分が下され、対照的に姜家には皇帝から大きな褒美が与えられるが、姜似(ジャン・スー)はその裏にある真の意図を察していた。お祝いムードの中、一行は旅に出る。その道中では、新たな恋の芽生えや、過去の因縁との対決が待ち受けている。
「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ15話
姜湛(ジャン・ジャン)、改心するってよ
まず、あのドラ息子だった姜湛(ジャン・ジャン)が無事に戻ってきた。姜家ではお祝いの宴会が開かれる。余七(ユー・チー)も招待されて、なごやかな雰囲気だ。
でも、こういう席で黙ってられないのがいるんだよな。二番目の叔母さん、肖氏(しょうし)をチクっといじわるしようとする。でも、おばあちゃん(姜老夫人)がそれを遮った。姜似(ジャン・スー)はよくやったって。栄陽公主(えいようこうしゅ)相手に一歩も引かなかった態度を褒めたんだ。肖氏(しょうし)、ぐうの音も出ない。ざまあみろって感じ。
話は変わって、今度は親父の姜安誠(ジャン・アンチョン)が余計なことを言い出す。姜湛(ジャン・ジャン)と盧楚楚(ルー・チューチュー)が二人きりでいた件を持ち出して、息子に責任を取れとか言い始めた。要は、盧楚楚(ルー・チューチュー)をお嫁さんにしたいって魂胆が見え見え。盧楚楚からしたら、マジで気まずいだけだよね。
当の姜湛本人は、今回の事件でかなり懲りたみたい。自分に力がなかったからこんな目に遭ったんだって気づいた。これからは武芸を磨いて、家名を高めるって宣言する。目指すはエリート武官の金吾衛。おばあちゃんはすごく喜んでる。まあ、二房の連中は面白くないだろうけどね。
裏で動いてたのは、やっぱりアイツ
宴会の後、姜似(ジャン・スー)は盧楚楚にちゃんとお礼を言った。そしたら盧楚楚がいや、全部余七に言われてやったことだよってあっさり白状した。計画も全部、余七が考えたものだった。
姜似はここで初めて気づく。余七が自分の手柄みたいに言わず、陰で全部お膳立てしてくれてたことに。黙って助けてくれるとか、男前すぎるだろ。これはもう、感動するしかない。
それぞれの明暗
さて、事件後のそれぞれの人生がはっきり分かれていく。
姜湛は宣言通り、武芸の稽古に打ち込む。サボり癖もすっかり抜けて、めきめき上達していく。
一方で、やらかした側。崔明月(ツイ・ミンユエ)は郡主から県主に降格させられた。おまけに都の陵安からも追放。共犯の季崇易(ジー・チョンイー)も科挙の受験資格を剥奪されて、将来が完全に断たれた。自業自得だね。
姜家には、逆に皇帝からすごい褒美が与えられる。姜湛は念願の金吾衛に抜擢。親父の姜安誠は爵位までもらって、しかもそれが五代先まで続くっていう破格の待遇。
おばあちゃん、それはないよ
姜湛の出世におばあちゃんは大喜び。でも、姜似は冷静だった。この褒美は、崔明月(ツイ・ミンユエ)を守るためのアメでしかないって見抜いてる。皇帝の策略なんだよ。
そのことをおばあちゃんに話すけど、全然響かない。褒美をもらえたんだからいいじゃないかって態度。姜似はがっかりする。家族の命より、家の名誉が大事なのかって。
このやり取りを、姜湛も聞いてしまって傷つく。そりゃそうだ。自分の命が、爵位を得るための駒みたいに言われたら誰だってへこむ。湖のほとりで一人落ち込む姜湛。そこに盧楚楚が現れて、彼を励ます。この二人、どんどんいい感じになっていくな。
粘着質な女と、ブレない男
都を去ることになった崔明月(ツイ・ミンユエ)。これがまたしつこい。自分を助けてくれた余七のことが気になりだしたらしい。姜家を人質に取るような脅し方で、余七を見送りに来させる。やり方が本当に汚い。
やっと会えた余七に対して、崔明月はすごい勢いでアピールする。あなたのことが好きなの!って。余七の本当の身分を知ってるぞと脅してみたり、出世させてあげると誘惑したり。手札を全部切ってくる。
でも、余七はまったく動じない。氷みたいに冷たい態度を崩さない。追い詰められた崔明月は、今度は姜似の名前を出して脅す。姜似をどうにかされたくなかったら…ってこと。それでも余七はピクリともしない。マジでブレない男だ。
旅の始まりは波乱の予感
気分転換も兼ねて、姜似たちは祝賀旅行を計画する。姜湛が提案した行き先は陵水。そこは偶然にも、崔明月が左遷される場所だった。
その頃、盧楚楚が街でファインプレーを見せる。崔明月が出発することを知って、こっそり分かれ道の道標の向きを変えてやった。これで崔明月は違う場所へ向かう。グッジョブ!
余七も、昔自分を不吉な人間だと陥れた役人が陵水にいることを突き止める。やられたらやり返せっていう姜似の言葉を胸に、陵水へ向かうことを決意。
結局、姜似たち一行と余七は目的地が同じだと分かり、一緒に旅をすることになった。
旅の途中、川辺で休憩。余七と盧楚楚が魚を捕りに行く。姜湛も行きたいけど、前に溺れたトラウマで水が怖い。でも、盧楚楚が川で足をくじいてしまう。それを見た姜湛は、恐怖を振り払って川に飛び込み、彼女を背負って助け出した。ここで男を見せたな、姜湛!
第15話の感想
今回は、事件後の人間模様がくっきり描かれてて見ごたえがあったな。一番はやっぱり姜湛の成長。ただのわがままな弟じゃなくて、ちゃんと痛みを知って変わろうとする姿は応援したくなる。盧楚楚との関係も、彼が男を見せたことで一気に進展しそうな予感。
そして余七。彼の陰で支える騎士(ナイト)っぷりが最高潮だった。姜似への気持ちが行動の端々から漏れてるのに、本人はあくまでクール。崔明月からのあらゆる誘惑や脅しをはねのけるシーンは、彼の覚悟の強さが見えてしびれたね。
逆に崔明月の粘着質ぶりは、悪役として見事。ここまでくると、もはや感心するレベル。彼女の存在が、余七の魅力をさらに引き立てている。
少し気になったのは、姜老夫人の価値観。孫の命の危険より、家門の栄誉を喜ぶ姿はちょっと怖い。でも、これがこの時代のリアルなのかもしれない。姜似との世代間の考え方の違いが、今後の火種になりそうだ。
つづく

