あらすじとネタバレ

縁結びの木と、忍び寄る影

旅の途中、姜湛(ジャン・ジャン)と盧楚楚(ルー・チューチュー)がいい感じになる。川に落ちた盧楚楚(ルー・チューチュー)を姜湛(ジャン・ジャン)が助けるんだ。岸に上がったところで、いきなり雷が鳴る。姜湛(ジャン・ジャン)はとっさに盧楚楚(ルー・チューチュー)の耳を両手で塞いであげた。これ、完全に少女漫画の展開だろ。雨も降ってきて、雰囲気は最高潮だ。

一方、姜似(ジャン・スー)も木の下で雨宿り。こっちの二人も負けてない。余七(ユー・チー)がこのチャンスを逃さず、姜似(ジャン・スー)の手をそっと握る。姜似(ジャン・スー)は恥ずかしがって手を引こうとする。でも余七(ユー・チー)はがっちり掴んで離さない。やるな、お前。

一行はその後、縁結びで有名な古い木を見つける。みんなで短冊に願い事を書いて木に吊るすんだ。こういう青春っぽいシーン、ちょっと和むよな。

その頃、都では別の話が進んでいた。甄珩(ジェン・ハン)が夜鶯門っていう悪の組織を追い詰めてた。わざと情報を流して、おびき寄せたところを叩く。見事な作戦で、敵は壊滅状態。仕事ができる男は違うね。

善安堂の罠

雨はどんどん強くなる。一行は善安堂っていう薬屋で雨宿りをさせてもらうことにした。ここの沈大娘(シェンおばさん)ってのが、やけに親切なんだ。食事まで用意してくれて、まさに至れり尽くせり。

でも、この親切には裏があった。夜中、姜似が寝ている部屋に誰かが忍び込む。沈大娘の娘、沈心児(シェン・シンアル)だ。彼女は眠る姜似の手にそっと触れる。行動がすごく不気味だ。姜似が咳き込んだ音に驚いて、慌てて部屋から逃げ出した。

翌朝、姜似が突然熱を出す。盧楚楚は昨晩の怪しい人影を思い出す。この家に何かいるんじゃないかと疑い始める。沈大娘は私が治してあげると言って、姜似に鍼を打った。これがもう、怪しさの塊だった。

姜似、誘拐される

沈大娘の企みは巧妙だった。薬草が足りないから探してきてくれと嘘をつく。みんなを善安堂から追い出す作戦だ。余七だけは何かおかしいと勘づいてた。部下の龍胆(りゅうたん)を見張りに残していく。さすがだ。

でも、その龍胆も沈大娘の罠にはまる。飲まされた水に下剤が入っていたんだ。彼がお腹を抱えてトイレに駆け込んだ隙を狙う。沈大娘は姜似を薬で完全に眠らせた。意識が遠のく中、姜似は沈心児が女装した男だと気づく。でももう遅かった。姜似は誘拐されてしまった。

救出作戦と悲劇

戻ってきた余七はすぐに異変に気づく。姜湛と一緒に役所に駆け込む。でも、ここの役人は人買いの仲間だった。わざと手続きを遅らせて、時間を稼ぐ。話にならないと判断した余七は、一人で調査を始めることにした。

役所の外で、秦風(チン・フォン)という男に出会う。彼の妻、阿荣(アールン)も最近姿を消したらしい。失踪の状況が姜似の件とそっくりだった。余七は全ての線が善安堂に繋がっていると確信する。

一行が善安堂に戻ると、そこはもぬけの殻だった。でも、犯人が使った薬と、姜似が残した手がかりが見つかる。彼女はただ連れ去られたわけじゃなかったんだ。

その頃、姜似は山奥の小屋に監禁されていた。そこには秦風の妻、阿荣もいた。姜似は食事を運んできた見張りを薬で眠らせる。阿荣と一緒に脱走を試みた。でも、すぐに見つかってしまう。阿荣は姜似を逃がすために、自らおとりになった。彼女の犠牲も虚しく、姜似も沈大娘に捕まってしまう。

さらに悲劇が続く。沈大娘は阿荣が妊娠していることに気づく。面倒になる前に、早く売りさばこうと考えた。それを知った阿荣は、辱めを受けることを拒否する。彼女は自ら命を絶った。あまりにもつらい結末だ。

逆転劇!犯人一味を追い詰めろ

姜似が部屋で縛られ、絶望しかけたその時。ヒーローのように余七が現れた。彼は姜似を助け出そうとする。でも姜似は私だけじゃダメ。他の人質も全員助けると言い切る。本当に強い子だ。

ここから姜似の反撃が始まる。彼女は自分に気がある沈心児を利用することを思いつく。食事を運んできた彼を言葉巧みに挑発する。あなたはお母さんの言いなりねと煽り、プライドを刺激した。まんまと乗せられた沈心児は、母親を脅すための証拠を探し始める。そして、人身売買の取引が記録された帳簿を見つけ出した。

その帳簿を余七が奪い取る。完璧な連携プレーだ。余七は姜似を救出し、すぐに甄珩へ連絡。証拠を手にした都城司の役人たちが現場に乗り込んできた。沈大娘をはじめ、役人まで含めた犯人一味は全員逮捕された。最後は見事に決めてくれたな。

第16話の感想

いやー、今回は本当にハラハラした。前半の恋愛パートでほのぼのしていたのが嘘みたいだ。姜湛と盧楚楚、余七と姜似、それぞれのカップルがいい感じだったのに、一気にサスペンスに突き落とされた感じ。

善安堂の沈大娘、人の良さそうな顔をしてやっていることがエグすぎる。ただの悪党じゃない。役人までグルになってる組織的な人身売買だったのが本当に怖いよな。

でも、そんな絶望的な状況でも姜似はすごかった。ただ助けを待つお姫様じゃないんだ。自分で考えて、行動して、犯人を追い詰めるきっかけまで作るんだから。特に、自分に気がある男を手玉に取って証拠を手に入れるあたり、したたかで最高にクールだった。

阿荣の結末は本当に胸が痛んだ。彼女の犠牲があったからこそ、姜似も最後まで諦めずに戦えたんだろうな。重いテーマを扱っていたけど、その分、見ごたえは十分すぎる回だった。

つづく