皇帝暗殺計画の核心に迫る姜似(ジャン・スー)たちは、役人を追い詰めて新たな手がかりを得る。その裏で、望まぬ縁談を強いられた姜似の妹・姜俏(ジャン・チャオ)は、姉・姜佩(ジャン・ペイ)の助けを借りて縁談を回避しようと奮闘していた。やがて訪れた仲秋の狩りの日、予期せぬ日食の混乱に乗じて刺客が皇帝を襲う。絶体絶命の危機に、護衛の余七(ユー・チー)が身を挺して皇帝を守った。この一件は、彼の驚くべき正体と、長年隠されてきた皇室の大きな秘密を白日の下に晒すことになる。

「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ22話

周儀(ジョウ・イー)を追い詰める一芝居

まず、甄珩(ジェン・ハン)と余七(ユー・チー)のコンビプレーが冴えてた。例の汚職役人、周儀(ジョウ・イー)を落とすための作戦だね。二人は周儀にめちゃくちゃ下手に出て、いい気分にさせて酒を飲ませる。周儀もこいつら俺に取り入ろうとしてるなってすっかり油断しちゃうわけ。

そこで二人が例の売国契約書をチラつかせる。もう完全に罠にはまった周儀は、ペラペラと真相を喋り始める。この会話、実は別室で姜似(ジャン・スー)が全部聞いてて、きっちり記録してるんだ。完璧なチームプレーだよ。

皇帝暗殺計画の全貌

余七(ユー・チー)が刀を抜いて脅すフリをして、甄珩(ジェン・ハン)が心配するフリでなだめる。この迫真の演技にビビった周儀が、洗いざらい白状する。

どうやら夜鶯門っていう組織から、特別な蝋燭を受け取ったらしい。それを宮殿の蝋燭とすり替えるのが役目だった。周儀本人は、皇帝は暗くなる前に帰るから、この蝋燭は使われないだろうと高を括ってたみたいだ。甘い、甘すぎる。姜似(ジャン・スー)はこの話を聞いて、その蝋燭はそもそも火がつかないタイプのものだとすぐに見抜く。つまり、暗殺の時間稼ぎのための道具だったんだ。

さらに周儀は、尚食局にいる阿泠(アーリン)っていう宮女の兄も賭博で借金がある、という追加情報を吐く。これで次のターゲットが絞れた。甄珩はすぐに皇帝に報告すべきだと焦る。でも姜似はそれを止めるんだ。ここで動いたら、夜鶯門に計画がバレて、もっとヤバい手を使われるかもしれないってね。敵をあえて泳がせて、自分からボロを出させる作戦。姜似のこういう度胸、本当にすごい。

姜俏(ジャン・チャオ)、執念の縁談破り

一方、姜家では別の戦いが起きてた。姜俏(ジャン・チャオ)が嫌な縁談を避けるために、なんと冷水風呂に入ってわざと風邪をひくっていう荒業に出る。もう執念だよね。

母親の肖氏(しょうし)は、これが阮姨娘(げんいじょう)の差し金だと疑いつつ、無理やり蕭家との顔合わせに行かせようとする。でも、ここで姉の姜佩(ジャン・ペイ)がファインプレーを見せる。事前に夫に頼んで、蕭家への手紙を途中で止めてもらってたんだ。だから当日、蕭家は誰も来ない。姜佩(ジャン・ペイ)、やるじゃないか。妹を助けるために、裏でしっかり動いてたんだね。誤解してた姜俏と阮姨娘(げんいじょう)も、これには反省してたよ。

狩り場で明かされる真実

そして、運命の仲秋の狩りの日。余七と甄珩は、計画通り宮女の阿泠を捕らえて、皇帝の毒殺ルートを一つ潰す。

狩りが始まると、急に日食が起きてあたりが真っ暗になる。この混乱に乗じて、ついに刺客が皇帝に襲いかかった!その時、皇帝の前に立ちはだかったのが、余七だった。彼は迷わず身を挺して、皇帝への致命的な一撃を受け止める。

倒れた余七を見て、皇帝は必死に太医を呼ぶ。余七は知らないフリをしようとする。でも、皇帝はもう気づいてた。目の前の男が、長年行方知れずだった自分の七番目の息子、郁錦(ユー・ジン)であることに。皇帝、実は息子のこと全然忘れてなくて、毎年肖像画を取り寄せて成長を見守ってたんだ。このシーンはグッときたよ。

意識を取り戻した郁錦(ユー・ジン)に、皇帝は刺客捜査の全権を任せる。武器を持ち込めるのは疾風衛と金吾衛だけ。犯人はこの中にいる。郁錦(ユー・ジン)は、格闘の際に刺客の胸につけた印を頼りに、犯人をあぶり出す作戦に出る。いよいよ、皇子としての郁錦が動き出すんだ。

今回の感想

いや、もう何て言ったらいいんだ。今回は本当にすごかった。ずっと伏線だった余七の正体が、ついに、しかもこんな劇的な形で明かされるなんて。ただの腕利きの護衛だと思ってた男が、まさかの皇子様。しかも皇帝を守って致命傷を負うっていう最高の見せ場つき。そりゃ皇帝も気づくし、視聴者も感情移入しちゃうよ。皇帝が毎年息子の肖像画を見てたっていうエピソードも、ただの冷徹な君主じゃない、父親としての一面が見えて泣かせにくる。

姜似の頭の回転の速さも相変わらずだし、彼女が提案した蛇を穴から誘い出す作戦が、この先の展開の鍵になるのは間違いない。緊迫した本筋の中で、姜俏の縁談ぶっ壊し大作戦がちょっとした息抜きになってるのも良かった。姉妹の絆がちゃんと描かれてて、ホッとする場面だったな。とにかく、物語が根底からひっくり返るような、とんでもない回だった。

つづく