皇帝暗殺未遂事件の波紋が広がる中、姜湛(ジャン・ジャン)は手柄を立てたと勘違いして大喜びする。一方、姜似(ジャン・スー)は負傷した余七(ユー・チー)を心から案じていた。しかしその裏で、彼女は国の未来を左右する、誰も予想しない大胆な計画を秘密裏に進めていた。彼女の知略が、南烏から来た刺客たちの運命を大きく動かす。宮中では、皇帝が余七に特別な目を向け始め、それぞれの思惑が複雑に絡み合い始める。

「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ23話

勘違い男、姜湛(ジャン・ジャン)の暴走

刺客を捕まえた姜湛(ジャン・ジャン)が、もう有頂天になってる。俺の手柄だ、これで出世間違いなしだって大はしゃぎだ。帰りの馬車では、ケガした余七(ユー・チー)と一緒なんだ。甄珩に俺、褒美もらえるよな?ってしつこく聞いてる。うるさいっての。

その時、姜湛(ジャン・ジャン)は気づくんだ。寝てる余七が持ってる香袋が、妹の姜似(ジャン・スー)が作ったやつと同じだってことに。瞬間湯沸かし器みたいにキレてさ。妹に手を出そうとしてるな!って余七に殴りかかろうとする。まあ、甄珩が慌てて止めるんだけどな。こいつの単純さは、ある意味すごいよ。

一方、宮中では皇帝が動いてた。金吾衛の内部調査を徹底させて、関係者を処分する。その過程で、崔旭(ツイ・シュー)は皇帝から衝撃の事実を聞かされる。余七の正体が、行方不明の七皇子だってことをな。でも皇帝は、余七が皇子として都に戻ると面倒が起きると思ってる。だから、今まで通り都城司の一役人として置いておくことにしたんだ。

心配でたまらない姜似(ジャン・スー)

姜似(ジャン・スー)は街で噂を耳にする。皇帝が襲われた時、都城司の役人が大怪我を負ったって話だ。もしかして余七なんじゃないかって、心配でいてもたってもいられない。家に帰っても上の空で、結局、彼に会いに行くことを決める。

再会した二人。姜似は必死にケガの具合を尋ねる。でも、今回の余七はいつもと違った。普段ならちょっとしたかすり傷でも大騒ぎするくせに、今回はやけに平然としてるんだ。何でもないみたいな顔をしてさ。その不自然な態度が、逆に姜似の不安を煽る。ああ、こいつのケガ、絶対ヤバいやつだなって確信するわけ。この二人の空気感、たまらないよな。

その頃、別の場所では別の騒動が起きてた。あの崔明月(ツイ・ミンユエ)が陵安に戻ってきて、家で大暴れ。姜似を殺してやる!って毎日叫んでるらしい。母親の栄陽公主(えいようこうしゅ)にひっぱたかれて、ようやく静かになったみたいだけどな。まったく、懲りないやつだ。

姜似、まさかの大胆行動

話は南烏の刺客たちの方に移る。桑奇(サン・チー)が自分のサソリに噛まれて死んだ、っていう知らせが入る。せっかくの手がかりが途絶えた。余七はすぐに天香閣へ捜索隊を送る。でも、柳烟児(リウ・イエンアル)はとっくに逃げた後だった。

ここからが驚きだ。桑奇は死んだフリをしてただけだった。土の中から復活するんだよ。そこに、姜似が軍用犬を使って手紙を届ける。指示通りに廃寺へ向かうと、そこには毒耳(どくみみ)と柳烟児が待っていた。柳烟児は姜似を疑ってる。俺たちを騙す気じゃないのかって。でも、桑奇が本当に現れたのを見て驚く。

桑奇が持ってきた姜似の手紙。それはなんと、南烏の大長老からの指令書竹葉信だった。南烏へ帰還せよって内容だ。毒耳は、この機会に南烏へ戻って真相を確かめようと決意する。まさか、この一連の流れを全部仕組んだのが姜似だったなんて。マジかよ。

皇帝の胸中と新たな出会い

甄珩は、桑奇の死に方がおかしいって気づいてた。彼は余七に報告する。姜似があの日、余七の令牌を使って牢屋を訪れていたってことを。それを聞いて余七はハッとする。令牌がない。狩りの日の朝、姜似が香袋をつけてくれた時に抜き取られたんだって気づくんだ。

余七は食べ物を届けるフリをして姜似に会いに行く。遠回しに探りを入れると、姜似はあっさり認めた。私が逃したって。二つの国が争い続けるのは見たくない。平和的に解決したかったんだって言うんだ。スケールがでかすぎるだろ、姜似。

その頃、皇帝は七皇子、つまり余七の肖像画を見ていた。他の息子たちは都で贅沢に暮らしている。なのに、この子だけが外で苦労している。皇帝は罪悪感を感じていたんだ。

皇帝は余七と甄珩を呼び出す。余七は、暗殺未遂事件の時、護衛たちの動きが不自然だったと鋭く指摘する。皇帝はその分析力に満足して、司天監から押収した手紙を見せる。それは南烏の言葉で書かれていた。余七がそれを読めると知って、甄珩は慌てる。南烏語は禁句だからな。でも皇帝は怒らない。逆に、余七と二人だけで話がしたいと言い出す。余七は、このチャンスに国同士の和平を進言するんだ。

物語はここで終わらない。南烏に戻った柳烟児から報告を受けた大長老は、ある結論に達する。姜似こそが、伝説の聖女に違いない、と。そして、彼女を南烏へ連れてくるよう命じるんだ。

一方、宮殿で道に迷った甄珩。降り出した雨を避けるために軒下に入ると、そこで一人の美しい女性と出会う。彼女は、目が不自由なようだった。

今回の感想

いやー、今回は情報量が多すぎたな。頭がパンクしそうだぜ。まず、何と言っても姜似の行動力だよ。ただのお嬢様じゃなかった。裏で刺客を逃がして、国の和平まで考えてるなんて、一体何者なんだ。彼女が物語の真ん中で、全部を動かしてる感じがたまらない。余七が令牌を盗まれたことに気づくシーンも良かった。恋愛の甘い雰囲気からの、まさかの策略。この緩急がうまいんだよな。

姜湛と盧楚楚(ルー・チューチュー)のやり取りは、シリアスな展開の中のいい清涼剤になってる。気絶したフリとか、ベタだけど笑っちゃう。

そして皇帝の親心も見えてきた。余七のことをちゃんと息子として見てるんだなって。最後の甄珩の出会いも意味深だった。あの女性は誰なんだろうな。とにかく、いろんな話が一気に進んで、目が離せない回だったよ。

つづく