燕王・余七(ユー・チー)との結婚を命じる聖旨が下り、姜家はお祝いムードに包まれる。しかし、娘の将来を案じる父・姜安誠(ジャン・アンチョン)だけは、この縁談に反対していた。そんな中、姜似(ジャン・スー)が突然原因不明の病で倒れてしまう。その症状は、若くして亡くなった彼女の母とそっくりだった。愛する姜似に忍び寄る不穏な影。彼女を救うため、余七は必死に奔走する。これは単なる病か、それとも姜家に渦巻く陰謀なのか。事態は予期せぬ方向へと動き出す。
「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ28話
祝言ムードが一転、姜似(ジャン・スー)が倒れる
ついに帝から聖旨が下った。姜似(ジャン・スー)の結婚が決まったんだ。姜(ジャン)家はもうお祭り騒ぎ。これで安泰だって、みんな浮かれまくってる。
でも、一人だけ浮かない顔の男がいた。姜似(ジャン・スー)の父、姜安誠(ジャン・アンチョン)だ。彼はこの結婚に猛反対。皇族に嫁いだら、何かあっても後戻りできない。娘が苦労するんじゃないかって、心配でたまらないんだよね。わかるよ、親心ってやつだ。
当の姜似は、そんな父を説得しにいく。私は余七(ユー・チー)様が好きなんですって、自分の気持ちを正直に伝えた。これで父も少しは安心したかな、と思った矢先だった。
その夜、姜似が自室で突然、血を吐いて倒れた。
犯人はやっぱりあの人?巧妙な罠
翌朝、侍女の阿蛮(アーマン)が大慌てで報告に来た。姜似の容体が急変したのは、継母の肖氏(しょうし)が持ってきた生姜湯を飲んだ後だ、と。
話は少し前に戻る。前日の夜、李(り)ばあやっていう意地の悪い侍女が、わざと姜似に水をぶっかけた。そこに肖氏(しょうし)があら大変って顔でやってきて、体を温めるようにと生姜湯を差し出したわけ。いかにも親切な継母って感じだろ。全部仕組まれてたんだ。
父の姜安誠と兄の姜湛(ジャン・ジャン)を問い詰めた。お前が毒を盛ったんだろう!って。肖氏はもちろん全面否認。それどころか、潔白を証明しますとか言って、その場で生姜湯を飲んでみせた。狂ってるよ、この人。
挙句の果てには、お祖母様の姜老夫人に泣きついて、告発した阿蛮を罰しようとする始末。姜家のトップであるお祖母様は、侍女が主人を陥れようとしたと思い込んで、阿蛮を捕らえさせちゃうんだ。もう最悪の状況。
医者を呼んでも、誰も病の原因が分からない。みんな、若くして同じように原因不明の病で亡くなった、姜似の母親のことを思い出していた。歴史は繰り返すってか。笑えないよ。
余七(ユー・チー)、命がけの薬草探し
兄の姜湛(ジャン・ジャン)は、妹が殺されると直感した。彼は友人の盧楚楚(ルー・チューチュー)に姜似の見張りを頼むと、急いで余七の元へ走った。
知らせを聞いた余七は、血相を変えて姜家に駆けつける。衰弱しきった姜似の姿を見て、言葉を失う。すぐに太医を呼ぼうとするけど、盧楚楚(ルー・チューチュー)に止められた。ここに来る医者はみんなヤブよ。薬も出せないわ。
必ず君を守ると誓ったのに、何もできない。余七は自分の無力さに打ちのめされる。
その時、意識を取り戻した姜似が、か細い声で言った。これは毒…蛇瘾草(じゃいんそう)を探して。
余七に迷いはなかった。彼は雨が降りしきる暗い夜、薬草を求めて険しい崖を登った。滑り落ちそうになりながら、ただ必死に、愛する人のためだけに。
反撃開始!姜似の芝居が幕を開ける
余七が命がけで手に入れた薬草のおかげで、姜似は回復した。
でも、彼女はただ助かるだけの女じゃない。ここからが彼女の真骨頂だ。
姜似は、犯人である肖氏をおびき出すため、まだ毒に苦しんでいるフリを続けることにした。そして、余七様が解毒薬を見つけてくださったという噂をわざと屋敷に流させたんだ。
この報せに一番焦ったのは、もちろん肖氏だ。計画が失敗する。彼女はそう思った。
ついに暴かれる真相
追い詰められた肖氏は、とんでもない行動に出る。自分の金の腕輪がなくなったと大騒ぎして、姜似の部屋を捜索させろと要求したんだ。捜索のどさくさに紛れて、姜似の薬を床にぶちまけるためだ。これで証拠隠滅できると思ったんだろうね。
肖氏が薬の入った器を叩き落とした、その瞬間だった。
部屋の奥から、元気な姿の姜似がすっと現れた。
すべては姜似の描いた筋書き通り。肖氏の悪事は完全に暴かれた。彼女に加担した李ばあやとその姪は、すぐに罰せられた。
お祖母様は自分の体を使って家を引っ掻き回すなんてと姜似を責めた。でも姜似は毅然と言い返す。私は病気ではありません。毒を盛られたのです。
その言葉に、父の姜安誠が激怒した。彼は肖氏の胸ぐらを掴まんばかりの勢いで詰め寄る。お前は昔、私の妻にも同じことをしたのか!。
屋敷中の人間が肖氏を非難する。でも彼女は最後まで、ただやっていませんと否定するだけだった。
今回の感想
いやー、今回はマジで手に汗握ったよ。肖氏の悪女っぷりが本当にすごい。自分の潔白を証明するために毒入りの生姜湯を飲むとか、もはや狂気の沙汰だよね。普通の悪役じゃ、あそこまでできない。
そんな中で、姜似がただのか弱いヒロインじゃないのが最高にクールだった。毒を盛られても冷静に状況を判断して、自ら反撃の策を立てる。やられっぱなしじゃない、この強さが彼女の魅力だよ。
そして何より、余七だ。愛する人のために、雨の中、命がけで崖を登る姿にはグッときた。彼のまっすぐな愛情があるからこそ、姜似も安心して戦えるんだろうな。この二人の絆は本物だ。
最後に、姜似の亡き母の死の謎に話が繋がったのが見事だった。これで物語が一気に動き出す予感がする。ただの嫁入り前の騒動じゃ終わらない。姜家の根深い闇に、これからどう切り込んでいくのか楽しみだ。
つづく

