姜似(ジャン・スー)は、母の死と福清公主の失明に隠された衝撃の真相にたどり着く。一方、娘の結婚を願う長公主は、皇帝の同情を引くための策を講じる。郁錦(ユー・ジン)と姜似の結婚話が具体的に進み、二人が幸せな時間を過ごす中、皇帝から非情な命令が下された。それは、姜似と崔明月(ツイ・ミンユエ)の二人を同時に娶れというものだった。この命令に激しく反発した郁錦は、死罪も覚悟の上で皇帝に直訴するため、雨の降る宮殿の前でひざまずき続けるという命がけの行動に出る。
「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ32話
衝撃の真実。福清公主の失明と皇后の過去
まず、姜似(ジャン・スー)が動いた。ドゥオばあやから、ついに聞き出したんだ。自分の母親がどうやって毒殺されたのか。その毒が何だったのか。それだけじゃない。福清公主(ふくせいこうしゅ)の目がなぜ見えなくなったのか、その真相も明らかになった。
昔、福清公主は聞いてしまったらしい。長公主(栄陽公主(えいようこうしゅ))が、前の皇后を毒殺しようと話しているのを。それに気づいた長公主は、マジで容赦ない。口封じのために、福清公主の目を潰させたんだ。警告ってわけだね。福清公主はずっと黙ってた。自分の母親、つまり今の皇后に迷惑がかかるのを恐れてたから。
この事実を知った皇后は、もうボロボロ。自分の皇后という地位が、娘の失明と引き換えだったってことだからね。そりゃ自分を責めるよ。そこへ郁錦(ユー・ジン)が追い打ちをかける。昔、俺が『災いの元』って濡れ衣を着せられたのも、長公主の仕業ですよって。皇子にまで手を出す長公主のやり口に、皇后もさすがに言葉を失ってた。
姜似(ジャン・スー)は、ドゥオばあやを長公主のもとへ送り込む。私は何もバラしてません。解毒できたのは、郁錦(ユー・ジン)が南疆で見つけた方法のおかげみたいですと嘘の報告をさせて、長公主を油断させる作戦だ。郁錦(ユー・ジン)は、このチャンスに長公主の悪事を暴こうと皇后に持ちかける。でも皇后は慎重だった。皇帝は長公主を信頼してるし、過去の功績もある。簡単には倒せないって分かってるんだ。
長公主の反撃。皇帝への涙の訴え
一方、追い詰められてるのは長公主サイドも同じ。娘の崔明月(ツイ・ミンユエ)が焦ってた。姜似が福清公主の目を治したことで、皇帝のお気に入りが姜似になっちゃう。自分が郁錦と結婚できなくなる、ってね。母親である長公主に泣きついた。
娘に甘い長公主は、覚悟を決める。自分の誕生日を利用して、皇帝に直談判する計画だ。誕生日の日、皇帝がお祝いに来ると、屋敷はがらんとしてる。長公主は一人、あずまやで酒を飲んでた。酔ったふりをして、悲しそうに昔話を持ち出す。皇帝の同情を引くための見事な演技だよ。そして、娘の結婚を許してくださいと涙ながらに懇願したんだ。
まさかの聖旨。郁錦、命がけの抵抗
その頃、郁錦と姜似は幸せの絶頂にいた。二人で婚礼衣装を着て、結婚式のリハーサルごっこをしてたんだ。すごく楽しそうだった。そこに、皇帝からの命令書聖旨が届く。空気を読まないタイミングで、最悪の内容だった。崔明月(ツイ・ミンユエ)と姜似の二人を、郁錦の妻とせよは?二人?ってなるよね。
郁錦がこれを受け入れるわけがない。あいつ、打ち首を覚悟で宮殿に乗り込んだんだ。皇帝の前でひざまずいて、あの命令を取り消してくださいと頼み込んだ。でも皇帝は聞かない。長公主への負い目があるからね。郁錦を叱りつけて、崔明月(ツイ・ミンユエ)と結婚しろの一点張り。
郁錦は諦めない。天徳殿の外でひざまずき続けた。大雨が降ってきても、ずっと。長公主本人もやって来て、脅しを交えて説得しようとする。郁錦はあんたが過去に何をしたか知ってるぞと言い返すけど、長公主は全く動じない。さすがだね。
姜似は、郁錦が自分のために無茶をしてるのを知って、心配でたまらない。でも何もできなくて、宮殿の外で彼を待つことしかできないんだ。郁錦は丸一日、雨の中でひざまずき続けた。そして翌朝の朝議。重い沈黙が場を支配する中、一人の男がすっと前に出た。甄珩(ジェン・ハン)だった。
おまけ:福清公主、つかの間の自由
重い話の合間に、ちょっといい話もあった。目が治った福清公主が、宮殿の外に出たがったんだ。皇后も娘に甘くて、こっそり外出を許可する。街の賑わいにはしゃぐ福清公主は、付き添いのドゥオばあやをまいて一人に。そこで偶然、甄珩の声を聞く。再会した二人は、すごくいい雰囲気だった。甄珩に案内されて、湖のほとりを散歩したりしてね。夜遅くまで、つかの間の自由を楽しんでたよ。
今回の感想
いやもう、郁錦の男気に全部持っていかれた回だったね。愛する女のために、皇帝に逆らって、雨の中ひざまずき続けるとか、どれだけ一途なんだよ。普通できないよ、あんなこと。見てるこっちがハラハラした。姜似が何もできずに宮殿の外で待つ姿も、切なかったな。
一方で、長公主の悪女っぷりもここに極まれりって感じ。自分の娘のためなら、皇帝さえも手玉に取る。あの涙の演技、アカデミー賞ものだよ。彼女を倒すのがどれだけ大変か、改めて思い知らされた。
そんな重苦しい展開の中で、福清公主と甄珩のパートは唯一の癒やしだった。宮殿の外の世界にはしゃぐ福清公主がかわいかったし、二人の間に流れる穏やかな空気が、このドラマの救いになってる。
最後の最後、朝議で一人立ち上がった甄珩。あいつが何を言うのか。郁錦を助ける一手になるのか、それとも…。とにかく、次が気になって仕方ない。
つづく

