南烏のスパイという濡れ衣を着せられ、投獄されてしまった姜似(ジャン・スー)。栄陽公主(えいようこうしゅ)の差し金により、牢獄では水も食事もろくに与えられない過酷な日々が続く。一方、長興侯は偽の証拠を手に姜似の家族である東平伯府にも捜査の手を伸ばすが、姜倩(ジャン・チェン)の機転によってその危機は回避される。宮中では、甄珩(ジェン・ハン)や賢妃が姜似の無実を証明しようと奔走。そんな中、母の悪行に心を痛めていた福清公主が、ついに皇帝の前で真実を語ることを決意する。追い詰められた栄陽公主は、最後の手段に出ることを決める。
「似錦 ~華めく運命~」あらすじネタバレ37話
追い詰められる姜似(ジャン・スー)と、動き出す人々
長興侯の暴走と姜家の危機
さあ、今回も大変なことになってるよ。長興侯のやつ、いきなり燕王府に乗り込んできた。もちろん、捜査のためだ。甄珩(ジェン・ハン)もすぐに駆けつける。でも、状況は最悪。
長興侯の部下が、一枚の紙を見つけたぞ!って感じで出してくる。それはスパイのリストだっていうんだ。余七(ユー・チー)の屋敷にあった、ってことにしてる。でも、これ、どう見ても事前に用意してた偽物。完全に仕組まれてる。甄珩(ジェン・ハン)もリストを見て、兵士にいくつか質問する。やっぱりおかしい。何か裏がある。
でも長興侯はそんなのお構いなし。次は東平伯府だ、って息巻いてる。姜似(ジャン・スー)の家族も全員捕まえるつもりらしい。法律上は、スパイ容疑者の家族は監視下に置かれても仕方ない。だから甄珩も、表立っては止められない。でも、長興侯が好き勝手はできないって信じてる。
案の定、長興侯は東平伯府に乗り込んできた。家人を片っ端から捕まえていく。もうめちゃくちゃだ。その時、物陰に隠れていた姜倩(ジャン・チェン)が娘を連れて出てきた。彼女、一枚の書状を突きつける。それは、姜似がとっくに東平伯府とは縁を切ったっていう断絶書だった。
長興侯はムカついてその場で破り捨てた。でも、この断絶書はもう役所に届け出てある公式な書類。法的に、もう家族じゃないんだ。だから手が出せない。結局、見張りを置くだけで引き下がるしかなかった。この時、家族みんなが気づいたんだ。姜似がなぜあんな辛い決断をしたのか。すべては、万が一の時に家族を巻き込まないためだったんだよな。
牢獄での非道な仕打ち
一方、牢屋の姜似は本当にひどい目に遭ってる。これは全部、栄陽公主(えいようこうしゅ)の嫌がらせだ。まともな水も与えられない。屋根から滴る汚い水を、手で受けて飲むしかない。食事なんて、三日で固い饅頭が半分だけ。こんなの、生きてるのがやっとの状態だよ。
宮廷で交錯する思惑
証言と新たな証拠
宮廷も水面下でバタバタしてる。長興侯と甄珩は、皇后のところへ行く。姜似が福清公主の目を治したのは、南烏の秘術を使ったからじゃないか、って問い詰めるためだ。でも皇后も福清公主もそんなことはないって言って、姜似をかばう。
ただ、福清公主は甄珩だけを呼び止めた。そして、こっそり打ち明ける。母である栄陽公主(えいようこうしゅ)が何かを企んでいるのを聞いてしまったこと。そして、姜似が南烏の秘術を使えるのは本当だ、ってことを。
賢妃も動いてた。昔、栄陽公主が余七(ユー・チー)を陥れた事件があったろ?その時の証拠になる、徐女官の供述書を皇帝に提出したんだ。でも、皇帝はなぜか賢妃をひと月の禁足処分にしちまう。話を聞く気がないのか?いや、賢妃もこれで引き下がるようなタマじゃない。
この賢妃の息子、斉王がまた厄介なんだ。余計なことをして!俺たちの立場が悪くなるだろ!って母親を責める。賢妃はブチギレ。あんたが自分の弟(余七)をスパイだって密告したんじゃないか!そう、斉王は皇位のために、弟を売ったんだ。親子関係はもうボロボロ。大喧嘩だよ。
偽のリストを巡る攻防
甄珩と長興侯は、例の偽スパイリストを皇帝に見せる。長興侯はもちろんこのリスト通りに全員逮捕しましょうって進言する。皇帝も一瞬、その案に乗りかけた。でも、甄珩が猛反対した。もしこのリストが偽物だったら?本物のスパイを逃がす手助けをするだけです!彼の必死の訴えで、皇帝も一旦考え直す。危ないところだった。
決戦前夜、それぞれの覚悟
栄陽公主、最後の賭けへ
姜似を助けるため、余七も動く。毒の専門家である毒耳(どくみみ)と手を組もうとしてる。姜似の父、姜安誠(ジャン・アンチョン)もついに立ち上がった。娘を陥れたのが栄陽公主だと知って、もう黙ってはいられない。自ら皇帝に上奏する準備を始めた。
そんな中、栄陽公主の行動はエスカレートしていく。皇帝の心が揺らいでるのを感じて、焦ってるんだ。自ら牢屋に出向いて、姜似を拷問にかける。さらに、姜安誠(ジャン・アンチョン)を殺すために刺客まで送った。これは失敗したけどな。
ついに暴かれる真実
もう限界だったんだろう。福清公主が、ついに決断する。昔の事件を知る朵女官を連れて、皇帝の前に進み出た。そして、母がやってきた悪事を、全部話したんだ。自分の目で見たこと、耳で聞いたこと、すべてを。
これで皇帝も確信した。栄陽公主を呼び出す。いくつか探りを入れるような質問をする。彼女の反応を見て、南烏と内通していたのは事実だと断定した。
栄陽公主も、皇帝に呼び出された時点ですべてを悟った。もう終わりだ、と。でも、彼女はただでは終わらない。長興侯に伝言を送る。準備を始めよと。そう、最後の手段、謀反を起こすつもりだ。
今回の感想
いやあ、今回はマジで息つく暇もなかったな。情報量が多すぎだろ。姜似が牢屋でひどい目に遭ってるのは見てて本当に辛い。でも、その分、彼女のために周りの人たちが必死で動き出す展開にはグッとくるものがあった。特に、姜倩(ジャン・チェン)のファインプレーは最高だったな。以前の彼女からは考えられないくらい、たくましくなった。あの断絶書がこんな形で活きてくるとは。
宮廷内の駆け引きも複雑で面白い。福清公主の葛藤はすごくリアルだった。自分の母親を告発するなんて、普通はできないよ。彼女の勇気には拍手を送りたい。あと、賢妃と斉王の親子喧嘩も印象的だった。ただの権力争いじゃなくて、家族としての感情がぶつかり合う感じが生々しくてさ。斉王のクズっぷりも際立ってたけど。
そして最後の栄陽公主の謀反命令。もう後戻りはできないところまで来た感じがすごい。完全にクライマックス直前って雰囲気だ。ここからどうなるのか、本当に目が離せない。
つづく

