いやー、今回もすごかったね。ちょっと一息つきたいけど、興奮が冷めないうちに第4話の話をさせてくれ。兄貴の恋バナから、ジャン・スーのガチバトルまで、今回も情報量が多すぎた。
あらすじ(ネタバレあり)
兄ジャン・ジャンの恋と災難
まず、お騒がせ兄貴のジャン・ジャンから。街でいつものようにフラフラしてたら、案の定、因縁の相手に絡まれる。まあ、口だけは達者だからね、彼は。決闘しようぜって言って、誰もいない場所に誘い出して、まんまと逃げおおせた。その手口、毎回感心するよ。
で、ご機嫌で船遊びしてたんだ。そしたら橋の上に、めちゃくちゃカッコいい女性が現れる。ジャン・ジャン、一瞬で恋に落ちた。分かりやすい男だ。彼女の名前は盧楚楚(ルー・チューチュー)。江湖を旅する、腕っぷしの強いお嬢さんらしい。
ここでトラブル発生。盧楚楚(ルー・チューチュー)が財布を盗まれて、ジャン・ジャンを泥棒の仲間だと勘違いする。まあ、ジャン・ジャンの普段の行いを考えれば、疑われても仕方ないか。盧楚楚(ルー・チューチュー)は武術の達人。橋の上からひらりと船に飛び降りてくる。アクションがキレッキレだった。彼女はジャン・ジャンのお金を取り上げて去ろうとする。その拍子に、ジャン・ジャンは川にドボン。なんと、彼は泳げなかった。
盧楚楚は慌てて川に飛び込んで彼を助ける。陸に上がってもジャン・ジャンは意識不明。盧楚楚が必死に呼びかけていると、そこに妹のジャン・スーが駆けつけた。妹の声が聞こえた途端、ジャン・ジャンはパチッと目を開ける。全部、盧楚楚をからかうための芝居だった。本当にたちが悪い。でも、ジャン・スーが兄を本気で心配する姿を見て、盧楚楚も悪い気はしなかったみたい。ジャン・スーがお金を返して、二人の女性の間には友情が芽生えた。一件落着だね。
ジャン・スー、敵地へ
一方、ジャン・スーは家である準備を進めていた。
人を眠らせる特殊な香を調合している。
これは姉の嫁ぎ先、長興侯府へ行くための備えだ。
侍女にどこで習ったんですかと聞かれて、本で読んだってごまかしてた。
もちろん嘘。前世で得た知識だ。
彼女のこういう用意周到なところが、物語を面白くする。
その頃、役人のユー・チーは少女失踪事件の捜査に本格的に乗り出していた。
ジャン・スーの調査は一旦保留。目の前の事件が最優先だ。
彼は過去の失踪事件の資料を全部引っ張り出す。
事件が起きた場所を地図に書き込んでいくと、ある共通点が見えてきた。
市場で聞き込みをすると、商人たちの様子がおかしい。
問い詰めたら、失踪した少女たちが長興侯の世子、曹興昱(ツァオ・シンユー)と関係があることを吐露した。
点と点が線で繋がった瞬間だ。
長興侯府の闇と姉の覚悟
ジャン・スーは姉の姜倩(ジャン・チェン)を訪ねて、問題の長興侯府へ行く。
そこで姉の夫、曹興昱と顔を合わせる。
こいつが本当に最低な男。
ジャン・スーを見るなり、いやらしい視線を隠そうともしない。
ジャン・スーの顔が一気にこわばる。前世の悪夢が蘇ったんだ。
屋敷の庭を散策中、ジャン・スーは異臭に気づく。
花畑の中から、銅のかんざしを一本見つけた。
彼女は直感する。この美しい花々の下に、死体が埋まっていると。
夜、姉の姜倩はわざとジャン・スーを一人部屋に泊まらせる。
他の姉妹とは別の離れた部屋だ。
これはもう、罠でしかない。
ジャン・スーも分かっている。自分を狙っていることに。
彼女は覚悟を決める。この機会を利用して、曹興昱に罪を償わせてやると。
前世で辱められた時、父以外、誰も助けてくれなかった。
あの時の無力感を、今度こそ晴らすつもりだ。
絶体絶命の危機
ジャン・スーが部屋で一人、息を殺している。
外で物音がして、緊張が走る。
ドアが開き、入ってきたのは意外な人物だった。
三番目の姉、姜俏(ジャン・チャオ)だ。
一緒に寝ると言って聞かない。
ジャン・スーは混乱する。前世の記憶では、姜俏はここに来なかったはずだ。
彼女がどうやって姉を逃がそうか考えているまさにその時。
寝台のそばに、曹興昱の影が忍び寄る。
ジャン・スーは薬を仕込んだ腕輪を強く握りしめた。
だけど、曹興昱は寝台に姜俏がいるのを見て、静かに部屋を出て行った。
姜俏はすぐに体を起こす。彼女の手にはかんざしが握られていた。
震えていたけど、目は覚悟を決めていた。
彼女は曹興昱の魂胆に気づいていたんだ。
妹を守るために、わざとこの部屋に来てくれた。
この姉妹の絆には、正直ぐっときた。
その直後、ジャン・スーは部屋の隅で息絶えている女性の死体を発見する。
悲しみに暮れる彼女を、何者かが見ていた。
口封じのために殺されそうになる。
絶体絶命のピンチ。
そこに現れたのが、ユー・チーだ。
彼は見事に刺客を撃退し、ジャン・スーを救い出した。
ここで第4話は終わり。いや、濃すぎる。
今回のエピソードについての感想
今回は兄ジャン・ジャンのコメディパートと、ジャン・スーのシリアスなサスペンスパートの対比がすごかったね。前半で笑わせておいて、後半で一気に突き落とす感じ。緩急の付け方がうまい。
特に印象的だったのは、姉の姜俏の行動だ。前世とは違う展開が起きたことで、ジャン・スーの計画が少し狂った。でも、それは妹を思う姉の愛情から生まれた行動だった。こういう予想外の良い裏切りは、物語に深みを与えるよね。姜俏がかんざしを握りしめて震えていたシーンは、彼女の恐怖と勇気が伝わってきて、本当に胸が熱くなった。
曹興昱は絵に描いたようなクズで、見ていて腹が立つけど、こういう分かりやすい悪役がいるからこそ、ジャン・スーやユー・チーの正義感が際立つ。ユー・チーの捜査とジャン・スーの潜入が、長興侯府という同じ場所で交錯する展開も最高。最後の最後にユー・チーが助けに来るなんて、タイミングが良すぎて待ってました!って声が出たよ。
つづく