あらすじとネタバレ
証拠はどこだ?姜似(ジャン・スー)と余七(ユー・チー)のタッグ再び
余七(ユー・チー)は姜似(ジャン・スー)に言った。危ないから家に帰れと。証拠探しは自分がやると。姜似は首を縦に振らない。自分が帰ったら証拠を隠されるかもしれない。彼女は現場に残ることを選んだ。こうして二人は再び手を組む。悪党をまとめて捕まえようってわけだ。
クズ亭主の隠し部屋
翌朝、長興侯府では朝食会が開かれていた。姜似の姉、姜倩(ジャン・チェン)が妹たちをもてなしている。そこに夫の曹興昱(ツァオ・シンユー)が登場する。姜似と妹の姜俏(ジャン・チャオ)は、あからさまに嫌な顔をした。姜俏(ジャン・チャオ)なんて、チクチクと言葉で曹興昱(ツァオ・シンユー)を攻撃する。いいぞ、もっとやれ。
姜似は一人、動いていた。昨夜自分を襲った男の一人、福禄に目星をつけていたんだ。この男、根は悪くなさそうだと見抜いていた。姜似の読みは当たり、福禄は口を割る。彼に案内されたのは、曹興昱が女性を監禁している秘密の部屋だった。部屋の中にはおぞましい拷問具がずらりと並ぶ。さすがの姜似も言葉を失う。同じ頃、姜似は檻に閉じ込められた女性も見つけていた。刺繍職人の娘さんだ。全身傷だらけで、すっかり怯えきっていた。
警察犬、お手柄!
余七は甄珩(ジェン・ハン)と合流し、捜査方針を固める。二人の会話は、何者かに盗み聞きされていた。不穏だな。準備を整えた余七と甄珩(ジェン・ハン)は、ついに長興侯府へ乗り込む。警察犬の二牛(アーニウ)も一緒だ。頼もしい相棒だぜ。
長興侯は捜査が入ることを知っていた。自分のバカ息子、曹興昱が何かやらかしたんだろうと察しもついていた。案の定、彼は息子をかばおうと必死だ。門前で捜査を止めようと抵抗する。余七と甄珩は一歩も引かない。正論で長興侯をねじ伏せた。
屋敷の中を捜索する。なかなか証拠は見つからない。曹興昱は平然とした顔だ。甄珩は、その態度に違和感を覚える。そんな中、一つの棺が発見された。だが、中身は本だけ。空振りか。
甄珩は一旦引き上げようとする。余七は諦めなかった。まだだと。彼は二牛の鼻を頼ることにした。長興侯は顔色を変えて猛反対する。その過剰な反応が、逆に怪しい。甄珩も余七の捜査続行を後押しした。曹興昱はついに実力行使に出る。だが、あっさり余七に取り押さえられた。そして二牛がお手柄だ!匂いをたどって、死体が隠された井戸を見つけ出したんだ。
トカゲの尻尾切り
追い詰められても曹興昱は往生際が悪い。なんと、下働きの安子に罪をなすりつけた。こいつが全部やりましたってな。安子は逆らえず、自分が殺したと嘘の自白をする。その瞬間だった。長興侯が刀を抜き、安子を斬り殺した。口封じだ。マジかよ、この親父。甄珩が詰め寄ろうとする。余七がそれを制した。今はまだその時じゃない。
逃げ帰った姉、姜倩(ジャン・チェン)の告白
曹興昱は姜似たちが去った後、妻の姜倩に怒りをぶつける。暴力だ。最低の男だな。姜倩はただ許しを請うしかない。曹興昱は殺意すら抱く。家のゴタゴタがなければ、本当に危なかっただろう。
侍女の翠児が姜倩にささやいた。逃げましょう。姜似様が裏門に駕籠をと。姜倩はついに決意する。こんな地獄からは逃げるしかない。
その夜、姜似のもとに妹の姜佩(ジャン・ペイ)が駆け込んできた。姉の姜倩が、実家に戻ってきたと。姜家の祖母は姜倩を叱りつけた。何かあるたびに逃げ帰ってくるな夫に謝って、さっさと戻りなさい耳を疑うよな。姜佩(ジャン・ペイ)は、曹興昱が姜似に手を出そうとしたことまで暴露する。誰も本気で信じない。姜似は姉を励ました。姜倩は勇気を振り絞り、服を脱いで体の傷を見せた。家族は絶句する。姜倩が長興侯府で凄惨な虐待を受けていた事実を、ようやく知ったんだ。
母の肖氏(しょうし)は娘のために訴え出ると息巻く。だが、父の姜湛(ジャン・ジャン)と祖母は違った。長兴侯府の体面が気になる。離婚なんてとんでもない。ただ一言物申すだけで済ませるつもりだ。それを聞いた姜倩は、力なく笑う。自分がこれだけ傷ついても、誰も本気で助けてはくれない。彼女は絶望の淵に立たされていた。
第5話の感想
いや、今回は本当に曹興昱とその父親、長興侯のクズっぷりが際立ってたな。息子が犯した罪を隠すために、平気で人を殺す父親ってどうなんだよ。救いようがない。その分、警察犬の二牛が井戸を見つけたシーンは痛快だった。よくやった、二牛!
一番胸が痛んだのは、姉の姜倩だ。夫からの暴力に耐えかねて実家に逃げ帰ったのに、待っていたのは家族からの心ない言葉。特に祖母と父親の保身に走る態度は見ていて腹が立った。自分の娘や孫娘より、家の体面や相手の家柄が大事なのかと。姜似が毅然と行動する一方で、姉の姜倩は誰にも頼れず、ただ耐えるしかない。この対比が残酷すぎる。彼女が自嘲気味に笑うラストシーンは、本当に見ていて辛かった。この一件が、姜家全体を揺るがす大きな火種になるのは間違いないだろうな。
つづく