あらすじ

いやー、今回はいきなり話が動いたよ。薛慕(せつぼ)が、ついに動いたんだ。

彼は夏家の伯父、夏徳水(か とくすい)の前に現れる。そして一つの真実を突きつけた。昔、薛慕(せつぼ)の両親が罪を着せられて死んだ事件。その黒幕が夏徳水だったんだ。薛慕(せつぼ)はその証拠を手にしていた。

真実を知られた夏徳水は衝撃を受ける。心臓の持病が悪化して、その場で倒れてしまった。薛慕は助けない。ただ静かに、彼が死ぬのを見届けた。この復讐は、誰にも気づかれなかった。

事件の後、なぜか許子顔(きょしがん)が疑われる。でも証拠がなくて、すぐに釈放された。ここからが薛慕のすごいところ。

彼はまず、役所と組んで夏家の財産を差し押さえる。役所の帳簿の穴埋めに使う、っていう名目でね。次に、その役所の役人が夏徳水から賄賂を受け取っていたことを告発した。一気に役人を失脚させて、自分がその役職に就いたんだ。鮮やかすぎる手際だった。

夏家は一瞬で没落。薛慕はすかさず次の手を打つ。夏語氷(かごひょう)に近づいた。語氷と許子顔(きょしがん)は契約結婚だ。俺なら彼女を幸せにできるそう言って、語氷を離婚させるようにそそのかすんだ。あの父親、まんまとその気になってしまった。

ネタバレ

薛慕の復讐、始まる

夏蘭(からん)は完全に思い込んでる。父さんの死は、夏語氷(かごひょう)のせいだって。許子顔に復讐するって息巻いてるけど、見当違いもいいところだ。本当の黒幕は、すぐそばにいる薛慕なのにね。

許子顔は事件の日、現場から立ち去る人影を見ていた。でも、そのことは語氷に話さない。彼女を心配させたくないっていう、彼の優しさなんだろうな。

薛慕の計画は止まらない。彼は役人に夏徳水は裏帳簿を持ってると密告する。役所が夏家に乗り込んできて、案の定、帳簿が見つかった。これで夏家は完全に終わり。夏蘭(からん)は父親の喪中なのに、家までめちゃくちゃにされた。そんな彼女に、薛慕は俺が守るなんて言ってのける。どの口が言うんだか。

話はこれで終わらない。薛慕は次に、自分に協力させた役人本人を告発する。15年前、お前は夏徳水と組んで俺の両親を陥れただろうそう、すべては15年前からの復讐計画だったんだ。役人は逮捕されて、空いた席には薛慕が座る。彼はついに、大きな権力を手に入れた。

没落する夏家と新しい生活

夏家はもうバラバラだ。いとこの夏耀祖(かようそ)が新しい当主気取りで、家財を勝手に売り払ってる。姉の夏柳青(かりゅうせい)は、そんな家にはいられないって言って出て行った。自分の化粧品店で暮らすことにしたんだ。健気で、見ていて応援したくなる。

その柳青の新しい部屋を、葉文昭(ようぶんしょう)が綺麗に飾り付けてくれた。この二人の関係も、少しずつ進んでるみたいでいい感じだ。柳青には幸せになってほしい。

許家に転がり込んできた厄介者

一方で、語氷の父親、夏石(かせき)が本当にひどい。借金取りに追われていたところを、許子顔に助けられた。そのまま許家に住むことになったんだけど、これがまた問題だらけ。

食事の席で女は食卓につくべきじゃないとか言い出す始末。時代錯誤も甚だしい。語氷は当然、激怒して部屋に戻ってしまう。許子顔がすぐに追いかけて慰めるんだけど、彼の優しさが沁みるよ。語氷が怒りながら紙に怒るなって書いてるの、ちょっと可愛かったな。

このダメ親父に、薛慕が接触する。語氷と許子顔は契約結婚ですよと、例の件を吹き込んだ。父親は案の定、激怒。薛慕は、この父親を利用して二人を引き裂くつもりなんだ。翌日、父親は娘に薛慕との昔の婚約話を切り出す。もちろん語氷は一蹴した。父親にはっきり私たちはもう夫婦なのと言い放った。よく言った!

第10話の感想

今回は完全に薛慕の回だったな。今まで静かだった彼が、一気に牙を剥いた。復讐の手際があまりに鮮やかで、悪役ながら見事だとすら思ってしまったよ。彼の両親の話を考えると、同情の余地もある。ただ、そのために語氷を利用しようとするのは許せない。

夏家の没落っぷりもすごかった。特に夏蘭(からん)の勘違いと、語氷の父親のどうしようもなさが際立ってたな。あの父親は本当に見ていてイライラする。でも、そのおかげで許子顔の優しさや、語氷の強さが引き立った気もする。

許子顔と語氷の関係は、トラブルを通じてどんどん本物になっていってるね。お互いを思いやるシーンが増えてきて、見ていてニヤニヤしてしまう。柳青と葉文昭(ようぶんしょう)のサイドストーリーも癒やしだ。復讐劇の裏で、ちゃんと恋模様も進んでるのがこのドラマのいいところだよな。

つづく