夏柳青(かりゅうせい)の関係が、ようやく進展の兆しを見せる。二人は互いを意識し始め、甘い雰囲気が漂う。だが、葉文昭(ようぶんしょう)が長年探し続けた思い出の人を巡る過去の信物が、思わぬ人物によって彼の前に示される。その出来事が、二人の恋路に暗い影を落としてしまう。

一方、夏語氷(かごひょう)は店の経営再建のため、画期的な商標と予約販売の策を打ち出す。しかし、その計画を阻もうとする妨害工作が次々と襲いかかる。恋のすれ違いと商売の策略が複雑に絡み合い、登場人物たちは厳しい試練に直面する。姉妹の絆とそれぞれの恋の行方が、大きく揺れ動く回だ。

「流転の花嫁 ~Rewriting Destiny~」あらすじネタバレ11話

すれ違う恋心、まさかの横やり

いやー、今回も色々動きすぎだろ。まず、あの策士、薛慕(せつぼ)がとんでもない情報を掴むんだ。葉文昭(ようぶんしょう)には忘れられない初恋の人がいた。子供の頃にもらったミルククッキーが思い出の味。そのミルククッキーの君が、なんと夏柳青(かりゅうせい)だった。葉文昭(ようぶんしょう)はずっと彼女を探してたわけ。

薛慕(せつぼ)はこれを利用しない手はない。許(きょ)家を潰すために、葉(よう)家を取り込みたい。そこで夏蘭(からん)を呼び出す。君がミルククッキーの君になれって。マジで悪知恵が働くよな、あいつ。

縮まる距離、からの急降下

その頃、夏柳青(かりゅうせい)はいい感じになってた。道で危ないところを葉文昭がさっと抱き寄せて助ける。もう夏柳青(かりゅうせい)の心は完全に彼に傾いてる。夏語氷(かごひょう)も姉の恋心に気づいて、葉文昭からの手紙を渡して応援するんだ。

夏柳青はデートのために、慣れないお洒落までする。でも、化粧が濃すぎて夏語氷(かごひょう)に直してもらうあたり、可愛いよな。急いで待ち合わせ場所に向かう。葉文昭も彼女を待っている。最高のデートになるはずだった。

そこに現れたのは、夏蘭(からん)。しかも、葉文昭が昔渡したはずの玉佩(ぎょくはい)を持ってる。葉文昭は固まる。心の中では夏柳青がミルククッキーの君だって分かってる。でも目の前に信物を持った夏蘭(からん)がいる。どうすればいいか分からない。その混乱の隙に、夏蘭は葉文昭に抱きついた。

最悪のタイミングで、夏柳青がその光景を見てしまう。そりゃショックだよ。何も言わずにその場を去るしかない。

商売敵は身内から

רוב

姉が傷心で塞ぎ込む中、夏語氷(かごひょう)は店の立て直しに必死だ。許記小食店オリジナルの商標を思いつく。許子顔(きょしがん)がそのデザインを木に彫ってくれる。いいコンビじゃないか。

でも、薛慕(せつぼ)がまた裏で動いてた。夏語氷たちが役所に商標登録を申請すると、三日かかると言われる。その間に薛慕は、完成した商標のデザインを夏蘭に横流しする。夏蘭はそれを自分のものとして先に登録してしまうんだ。

役所で夏語氷は愕然とする。夏蘭はこれは私が作ったものよとしらを切る。葉文昭まで夏蘭の肩を持つ始末。許子顔(きょしがん)が俺が彫ったんだから今ここで証明できると食い下がる。でも役人は登録されたものがすべてだと取り合わない。完全に詰んだ状態。

さらに薛慕は、夏語氷が予約販売のために準備した商品を山賊に襲わせる。どこまでやるんだ、あいつは。

どん底からの逆転劇

すべてを失って落ち込む夏語氷。許子顔(きょしがん)は彼女を慰め、自分の有り金全部を渡す。その優しさがヒントになった。夏語氷は新しい作戦を思いつく。

それは予約金システム。前金で支払ってくれた客には、商品受け渡し時に大幅な割引をするというものだ。これが大当たり。安さに惹かれた客が殺到して、あっという間に資金が集まった。この商才、本当にたいしたもんだよ。

ただ、問題は解決していない。夏蘭は店に乗り込んできて、葉文昭は自分の許嫁だと宣言する。みんな唖然。夏柳青はショックで、書き置き一枚を残して姿を消してしまった。

今回の感想、ちょっと言わせて!

いやもう、薛慕の暗躍がえげつない!人の恋心まで利用して、夏蘭を操り人形にする。しかも夏語氷の商売のアイデアを根こそぎ奪っていく。用意周到すぎて逆に感心するけど、やり方が汚すぎる。葉文昭もさ、ちょっと思い込みが激しいというか、優柔不断というか。信物が出てきたからって、あんなにあからさまに動揺するなよ。夏柳青が可哀想すぎるだろ。やっと恋が始まりそうだったのに、一番見たくない場面を見せられて。そりゃ家出もするって。

その点、夏語氷のメンタルは鋼鉄並み。商標を盗まれ、商品まで失っても、すぐ次の手を打つ。許子顔の不器用な優しさに支えられて、逆境を跳ね返す姿は見てて気持ちいい。でも、姉がいなくなって、これからどうするんだろうな。夏蘭も憎まれ役として板についてきたけど、彼女も父親のことで必死なんだろうなと思うと、ちょっと複雑だ。とにかく、人間関係がぐっちゃぐちゃに絡み合ってきて、目が離せない展開だった。

つづく