投獄された許子顔(きょしがん)の無実を証明するため、夏語氷(かごひょう)は独自の調査に乗り出す。犯人が残したわずかな手がかりを元に、意外な容疑者が浮かび上がる。一方、夏語氷たちが営む小食店で金銭トラブルが発生。店の資金が消え、夏語氷は詐欺の容疑で窮地に立たされる。事件の裏では、薛慕(せつぼ)が静かに、そして着実に恐ろしい計画を進めていた。彼の本当の目的と、夏家に隠された過去の因縁が明らかになり始める。姉妹の絆にも亀裂が入り、物語は一気に緊迫の度を増していく。
「流転の花嫁 ~Rewriting Destiny~」あらすじネタバレ15話
よう、待ってたかい。いやー、今回の15話はマジで色々動きすぎだろ。情報量が多すぎて頭がパンクしそうだったぜ。さっそく、何が起こったか一緒に振り返っていこうか。
事件の真相へ、一歩ずつ
犯人の手がかりは酒と傷
まず、投獄された許子顔(きょしがん)を助けるために、夏語氷(かごひょう)が動き出す。趙家の事件をもう一回洗い直すんだ。下女に話を聞くと、事件当日に許子顔(きょしがん)が酒を飲んでいたって証言が出てくる。でも、君も知っての通り、許子顔は酒を一滴も飲めない。ここで夏語氷(かごひょう)はピーンとくるわけだ。犯人は許子顔になりすました誰かだって。
役所はもちろんは?証拠は?って感じで門前払い。まあ、そうなるよな。だから、二人は自分たちで証拠を探すことにした。犯人がもみ合った時にできた引っかき傷が手がかりだ。
ここで葉文昭(ようぶんしょう)がとんでもない作戦を思いつく。なんと、街の男たち全員に風呂を奢って、裸にして傷をチェックするって言うんだ。金持ちの発想はスケールが違うぜ。
浮かび上がった意外な容疑者
風呂作戦はすぐにはうまくいかない。でも、酒場での聞き込みで超有力な情報が手に入る。夏家のダメ兄貴、夏耀祖(かようそ)が怪しいって話だ。あいつ、ギャンブルで家を抵当に入れたのに、なぜか急に金を手にして家を買い戻したらしい。どう考えてもおかしいだろ。
そんな話をしてたら、当の本人が無料で風呂に入れるって聞いてノコノコやってくるんだ。タイミングが良すぎる。もちろん、その場で夏語氷たちに捕まって、尋問タイムの始まりだ。白状しない夏耀祖(かようそ)に、夏語氷と葉文昭はくすぐりの刑を執行する。地味にキツそうだ。
もうちょっとで落ちそうだったのに、そこに妹の夏蘭(からん)が助けに来てしまう。兄を連れて帰っちゃうんだ。でも、夏蘭(からん)が居場所を教えたから。これを知った夏耀祖は、自分が薛慕(せつぼ)に監視されてることに気づいて、さすがに青ざめる。
黒幕・薛慕の恐ろしい本性
夏耀祖の告白と真実
夜、夏耀祖が悪夢にうなされて、事件の夜のことが明らかになる。やっぱり、あいつが関わってた。
薛慕に趙家の娘を始末すれば、家を買い戻してやるってそそのかされたんだ。計画では、食事に毒を盛る手はずだった。でも、ビビりの夏耀祖は酒をがぶ飲みして潜入。結局、趙玲瓏(ちょうれいろう)本人に見つかって、もみ合いになる。この時、腕を引っかかれたんだ。
パニックになった夏耀祖は彼女を突き飛ばす。彼女は頭をぶつけて動かなくなった。夏耀祖は殺してしまったと思い込んで、毒薬の入った瓶を現場に落としたまま逃げ出した。つまり、彼は毒殺はしていなかった。
すべての元凶は、お前だったのか
ここからが本番だ。本当の黒幕、薛慕の悪事が一気に暴かれる。
まず、夏柳青(かりゅうせい)が信頼していた店の番頭、小江。あいつが薛慕のスパイだった。店の資金を横領して、全部薛慕に渡していたんだ。許子顔の部屋に毒薬を隠して罪をなすりつけたのも、薛慕の指示で小江がやったこと。
そして、薛慕が小江に自分の計画を打ち明けるシーン。これがヤバい。趙玲瓏(ちょうれいろう)は夏耀祖が突き飛ばした時点では気絶してただけ。とどめを刺したのは、後から現場に行った薛慕自身だった。
さらに、衝撃の告白が続く。夏蘭の父親、つまり夏家の前の当主を殺したのも自分だと。病気の当主を言葉巧みに刺激して、心臓発作を起こさせて見殺しにした。夏家にずっと冷遇されてきた恨みを、こんな形で晴らそうとしてたんだ。冷酷すぎるだろ、こいつ。
最悪なことに、この薛慕と小江の会話を、夏耀祖が全部盗み聞きしていた。彼は真実を知ってしまった。慌てて逃げようとした夏耀祖は、自分の腰牌をその場に落としてしまう。これが後々、重要な証拠になるかもしれない。
崩壊する日常
店の差し押さえと夏語氷の逮捕
薛慕の策略はこれだけじゃない。小江が金を持ち逃げしたせいで、夏語氷たちの店は資金不足に陥る。金を出した人たちが店に殺到して金返せ!の大騒ぎ。完全にハメられた形だ。
結果、夏語氷は詐欺の容疑で役人に連行されてしまう。もうめちゃくちゃだ。妹の夏柳青(かりゅうせい)は、慌てて葉文昭に助けを求める。葉文昭はいい奴で、自分の有り金を全部渡して助けようとしてくれる。
結局、夏語氷はすぐに釈放される。これも薛慕が裏で手を回したからだ。恩を売るつもりか知らないが、本当に胸糞悪い。店に戻った夏語氷は小江を問い詰める。でも、小江はもちろん俺は知らないの一点張り。小江を信じたい夏柳青と、彼を疑う夏語氷。姉妹の間に、深い溝ができてしまった。
感想
いや、今回はマジで濃かったな。薛慕の悪役っぷりが完全に覚醒した回だった。ただの恋敵とか、そういうレベルの話じゃなかった。夏家そのものを根絶やしにしようとする、何十年も溜め込んだ深い恨みがあったとは。夏蘭のお父さんまで手に掛けていたなんて、さすがに予想外で鳥肌が立ったぜ。
それに、小江の裏切りもキツい。ずっと姉妹を支えてきた彼がスパイだったなんて、特に夏柳青が可哀想すぎる。信じてた人間に裏切られる辛さは計り知れない。
一方で、クズだと思ってた夏耀祖が、ただの小心者で根っからの悪人じゃなかったっていうのが、また話を複雑にしてる。彼がすべての真相を知ってしまった今、今後のキーパーソンになるのは間違いないだろう。夏語氷と葉文昭の捜査コンビは見ていて安心するな。特に葉文昭の金に糸目をつけないスタイルは、もはや清々しい。問題が山積みだけど、ここからどう逆転していくのか。目が離せない展開になってきた。
つづく

