病から回復した夏柳青(かりゅうせい)が、伝染病騒動の真相を巡って大胆な行動に出る。追い詰められた薛慕(せつぼ)は、卑劣な手段でその場を切り抜ける。一方、夏語氷(かごひょう)は、悪い噂が立つ聴雨軒を買い取り、二十四味楼として再出発を図る。最初は客足が遠のくも、ある出来事をきっかけに店は活気を取り戻していく。そんな中、行方不明だった重要人物が意外な場所で発見されるが、その様子は以前とは大きく異なっていた。そして、ある人物が巧妙な嘘に騙され、復讐心から取り返しのつかない行動に出てしまう。
「流転の花嫁 ~Rewriting Destiny~」あらすじネタバレ20話
第20話:暴かれる嘘と燃え上がる復讐の炎
いやー、今回も色々動きまくったな。早速、何が起きたか話していくぜ。
悪事がバレても逃げ切る薛慕(せつぼ)
まず動いたのは、病み上がりのはずの夏柳青(かりゅうせい)だ。あいつ、大人しく寝てるようなタマじゃないよな。こっそり聴雨軒を抜け出して、なんと李巡撫を待ち伏せしたんだ。伝染病の件で、解毒薬の真相を全部バラしたわけ。
これには李巡撫もブチギレ。すぐに薛慕(せつぼ)を呼びつけて問いただす。追い詰められた薛慕だけど、こいつがまた本当に汚い。自分の部下を脅して、罪を全部なすりつけやがった。部下も家族を守るために、罪をかぶるしかなかったんだ。結局、薛慕はまんまと罰を逃れた。胸クソ悪いよな、まったく。
再出発、二十四味楼の誕生
一方、伝染病騒ぎがあった聴雨軒は、すっかり客足が途絶えてしまった。死人が出た場所なんて噂が広まって、もう商売にならない。女将さんも店を売りに出すことにしたんだ。
そこで夏語氷(かごひょう)が動く。彼女はこの場所に思い出がたくさんある。だから、500両で買い取ることを決めた。そして店の名前を二十四味楼に改めたんだ。許子顔(きょしがん)と一緒に、心機一転の再スタートだ。
でも、やっぱり最初は誰も店に来ない。悪い噂はそう簡単には消えないからな。どうなることかと思ったその時だ。以前、許子顔(きょしがん)に命を救われた人たちが、恩返しだって大勢で押し寄せてきた。おかげで店は大繁盛。人の温かさが染みるシーンだったぜ。
ついに発見、でも様子がおかしい夏耀祖(かようそ)
話は別のところで進む。葉文昭(ようぶんしょう)が仕入れの途中で、信じられない人物を見つける。行方不明だった夏耀祖(かようそ)だ。彼は荷物運びの仕事をしていた。
ただ、様子が明らかにおかしい。話しかけてもまともな答えが返ってこない。まるで記憶を失って、子どものようになってしまったみたいだ。葉文昭(ようぶんしょう)は、ひとまず彼を連れて帰ることにした。
薛慕の新たな嘘と夏蘭(からん)の暴走
この動きを薛慕が嗅ぎつけた。夏蘭(からん)が兄の夏耀祖を探していることを知ると、また悪知恵を働かせる。薛慕は夏蘭に近づいて、とんでもない嘘を吹き込んだ。君の兄さんを殺したのは、許子顔だってな。悲しみに暮れる夏蘭に同情するフリまでして、完全に彼女を操ったんだ。
兄を殺されたと思い込んだ夏蘭は、復讐の鬼と化す。その怒りの矛先は、許子顔と夏語氷(かごひょう)の店二十四味楼へ。彼女は夜中に店へ忍び込み、火を放ったんだ。
炎の中で明かされる真実
火はあっという間に燃え広がる。二階にいた夏語氷たちは絶体絶命のピンチだ。みんなで逃げようとしたその時、おかしいと思われていた夏耀祖が叫んだ。俺が先に行く!彼は狂ってなんかいなかった。ずっと正気だったんだ。
火事からなんとか逃げ延びた後、夏耀祖がすべてを語り始めた。薛慕に命を狙われていたから、ずっと正気を失ったフリをしていたこと。そして、自分の父親と趙玲瓏(ちょうれいろう)を殺した真犯人は、薛慕だということ。衝撃の告白に、夏語氷もすぐには信じられない。
その頃、店の周りをうろついていた夏蘭が捕らえられる。兄の夏耀祖が目の前に現れて、すべての悪事は薛慕の仕業だと告げる。信じていた相手に裏切られ、とんでもない罪を犯してしまった夏蘭は、ただ呆然とするだけだった。
第20話の感想:一気に動き出したな!
今回はマジで情報量が多かった。薛慕のクズっぷりが天井知らずで、見ていて腹が立つやら呆れるやら。部下に罪をなすりつけるとか、もう救いようがない悪党だよな。夏蘭を騙して放火させるとか、人の心を弄ぶのがうますぎて逆に感心するレベルだ。
その一方で、許子顔と夏語氷の周りには良い人たちが集まってくるのが救いだよ。二十四味楼に恩返しの客が押し寄せるシーンは、見ていてこっちまで嬉しくなった。
そして何より、夏耀祖が生きていた!しかも、全部演技だったっていう展開には痺れたぜ。これで一気に形勢逆転のカードを手に入れたわけだ。火事の中で正気に戻るシーンは、今回のハイライトだったな。騙された夏蘭は可哀想だけど、これでようやく本当の敵が誰なのか、みんなが知ることになった。物語が最終決戦に向けて一気に加速した感じがして、めちゃくちゃ面白かった。
つづく

