ついに黒幕である薛慕(せつぼ)の悪事がすべて明らかになる。夏語氷(かごひょう)たちは役人に真相を報告するが、薛慕は指名手配される寸前で逃亡してしまう。一方、これまでの過ちを心から悔いた夏蘭(からん)は、夏語氷と和解を果たす。ようやく夏家に平和が訪れたかのように見えた。だが、逃げ延びた薛慕の狂気じみた執着が、夏語氷を再び悪夢の渦に引きずり込む。彼の行動が、誰も予想しなかった悲劇的な結末を招いてしまう。
「流転の花嫁 ~Rewriting Destiny~」あらすじネタバレ21話
ついに暴かれる黒幕の正体
いやー、今回もすごかったな。まず、夏蘭(からん)がついに動いた。夏語氷(かごひょう)をハメる作戦に出たんだ。
夏蘭(からん)に兄の夏耀祖(かようそ)が帰ってきたと嘘をつく。案の定、薛慕(せつぼ)は夏耀祖を消すために刺客を送ってきた。でも、これは全部お見通しの罠。刺客はあっさり捕まって、薛慕の悪事を全部ゲロった。目の前で真実を見せつけられた夏蘭(からん)。自分がずっと薛慕に利用されてただけだって、ようやく気づいたみたいだ。遅いよってツッコミたいけど、まあ、目が覚めてよかったよな。
逃げる薛慕、そして姉妹の和解
夏語氷(かごひょう)たちは、薛慕の悪事の証拠を全部まとめて役人に突き出した。薛慕も抜け目ない。兵士に変装して役所の話を盗み聞きして、自分が指名手配されたことを知る。そのまま姿をくらましちまった。
一方、夏耀祖と夏蘭は罪を償うことになった。夏耀祖は罰として板で打たれた。二人とも、これまでの行いを心から反省したんだ。それを見た夏語氷(かごひょう)は、二人を許すことに決めた。それどころか、夏家の屋敷まで二人に譲ったんだ。久しぶりに父親の位牌の前で三姉妹が揃う。これでやっと、家族が一つに戻れたわけだ。
悪夢ふたたび、薛慕の狂気
平和な日々が戻ってきたと思ったのに。そんな甘い話じゃなかった。夏語氷が新しい店の場所を探して一人でいたところを、薛慕にさらわれた。あいつ、ずっと後をつけてたんだ。
夏語氷が目を覚ますと、そこは見知らぬ場所。体には真っ赤な花嫁衣装が着せられていた。目の前には、同じく婚礼衣装の薛慕がいる。もう正気じゃない。結婚しようって、狂った目で夏語氷に眉を描いてやるんだ。夏語氷は必死に抵抗して、薛慕の腕に噛みついた。すると薛慕は、流れた血を彼女の顔に塗りつけた。こいつ、完全にイっちゃってる。
父の犠牲という名の悲劇
薛慕は夏語氷を山奥に連れ去った。夏語氷は薛慕が眠った隙に縄をほどいて逃げようとする。でも、すぐに捕まってしまう。俺はお前を愛してるお前のためにやったんだ薛慕はそう叫ぶけど、夏語氷はあんたは自分のためでしょと一蹴する。その通りだ。
逆上した薛慕は、夏語氷を無理やり連れて行こうとする。その時、娘を探して山をさまよっていた父親の夏石(かせき)が、彼女の助けを呼ぶ声を聞きつけた。父親は娘を助けるために、薛慕に立ち向かう。でも、もみ合いの中で、薛慕の刃に何度も刺されてしまった。許子顔(きょしがん)たちが駆けつけた時には、もう手遅れだった。父親は、夏語氷の腕の中で息を引き取ったんだ。薛慕は深手を負いながらも、その場から逃げ去った。
悲しみを乗り越えて
父親の突然の死に、夏語氷は完全に心を閉ざしてしまった。そりゃそうだよな。でも、仲間たちが彼女を放っておかなかった。みんなで力を合わせて、火事で焼けた店二十四味楼を建て直したんだ。夏蘭もこれで許してほしいって、店の再建を手伝ったことを伝えた。
みんなの励ましを受けて、夏語氷は少しずつ元気を取り戻す。そして、三姉妹はもう一度一緒に二十四味楼を再開することを決めた。悲劇を乗り越えて、彼女たちの絆はさらに強くなったみたいだ。あと、夏柳青(かりゅうせい)との結婚を認めてもらうために、商売を学ぶ決意をした。人生、前に進むしかないもんな。
感想
今回は本当にキツかった。前半で姉妹が和解して、夏家の問題が片付いてああ、よかったって安心したのも束の間。後半の展開が地獄すぎた。薛慕の狂気がもう一段階レベルアップしてて、見てるこっちが震えたよ。花嫁衣装のシーンはホラーかと思った。彼の執着心は、もはや愛じゃなくてただの支配欲だよな。
一番つらかったのは、やっぱりお父さんの死だ。娘を助けるために命を落とすなんて、あまりにも悲しすぎる。夏語氷が父の亡骸を抱きしめて泣き叫ぶシーンは、本当に胸が張り裂けそうだった。許子顔(きょしがん)が間に合わなかったのも、また悔しい。
でも、最後は希望が見えた。仲間たちが夏語氷を支えて、店を再建する。悲しみの中で立ち上がろうとする彼女たちの強さにはグッとくるものがあった。不幸な出来事が、結果的にみんなの絆を強くしたんだな。最後の薛慕の頭痛のシーン、あれは一体何なんだろうな。何か記憶が戻りかけてるのか。まだまだ一波乱ありそうだ。
つづく

