夏語氷(かごひょう)は、奇妙な現象に気づく。幸せなはずの一日が、なぜか何度も繰り返されているのだ。二人はこの終わらない一日、タイムループから抜け出す方法を探り始める。
その一方で、逃亡中の薛慕(せつぼ)はある衝撃的な真実を知り、絶望から破壊的な行動に出る。彼は街の重要な施設を破壊し、人々を混乱に陥れる。
ループする世界では、消費されたものは元に戻らないという過酷なルールがあった。日に日に減っていく食料を前に、人々は絶望していく。そんな中、夏語氷は諦めずに皆を率いて、この危機を乗り越えようと奮闘する。
「流転の花嫁 ~Rewriting Destiny~」あらすじネタバレ22話
まさかのタイムループ!世界がバグった日
いやー、今回の話はとんでもない方向に舵を切ってきたな。俺たちの夏語氷(かごひょう)が、同じ一日を繰り返すループに閉じ込められちまったんだ。
その一日ってのが、また皮肉なもんでさ。夏柳青(かりゅうせい)の婚約が決まる、超ハッピーな日なんだよ。夏柳青(かりゅうせい)の親父さんに手作りの菓子を渡して、見事に認められる。葉文昭(ようぶんしょう)も大喜びで、みんなが幸せムード。一件落着かと思いきや、次の日も全く同じことが起きる。デジャヴどころの騒ぎじゃない。完全に一日がリピート再生されてる。夏語氷(かごひょう)は朝起きたはずなのに、許子顔(きょしがん)はもう昼だとか言う。時間の感覚までおかしくなってるんだ。
世界の真実と暴走する悪役
その頃、逃亡中の薛慕(せつぼ)もヤバいことになってた。幻覚に導かれてたどり着いた場所で、この世界の真実を知ってしまう。なんと、自分たちが漫画の登場人物だったってわけ。しかも、自分はただの悪役。主人公たちの引き立て役。そりゃキレるよな。なんで自分だけこんな目に遭うんだって。
薛慕(せつぼ)は、自分たちを創った作者の存在を知る。その作者が筆を止めたせいで、世界がループしてることにも気づく。もうどうにでもなれって感じで、薛慕は完全に壊れちまう。この世界が偽物なら、全部ぶっ壊してやるってさ。手始めに街の食糧庫に火を放つ。マジでやりたい放題だ。
夏語氷と許子顔も、賭場の主人から真相を聞かされる。作者がスランプで更新を止めたから、物語が進まなくなった。このままじゃ、世界ごと消えちまうかもしれないって。許子顔は夏語氷を絶対に消させないと誓う。いいやつだな、ほんと。
ループの中のサバイバル
ここからが地獄だ。一日がループしても、燃やされた食糧は元に戻らない。腹は減る。でも食い物はない。街の人々は食料配給に殺到する。夏語氷はなんとか皆を助けようとするけど、状況は悪くなる一方だ。
そんな中、薛慕がまた夏語氷をさらう。こいつもループから抜け出せないことに焦ってたんだな。夏語氷を連れて街から出ようとするけど、気づけば元の場所に戻ってる。完全に八方塞がりだ。逆上した薛慕が夏語氷に手をかけようとした瞬間、許子顔が駆けつける。許子顔は薛慕を殺そうとするけど、夏語氷がそれを止めるんだ。殺すより、この地獄の中で苦しみを味わわせる方が罰になるって。夏語氷、容赦ないな。
絶望的な状況でも、夏語氷は諦めない。民に小豆の種を配って、みんなで畑を耕そうと呼びかける。明日になればリセットされるかもしれない。それでも、今日できることをやる。その姿勢がすごいよ。
作者の苦悩と希望の光
場面は変わって、現実世界。作者の安澜(アンラン)は、ガチでスランプに陥ってた。どう書いていいか分からなくなって、パソコンを叩き壊すほど追い詰められてる。でも、夢の中で自分の描いたキャラクターたちが必死に生きようとしてるのを見るんだ。ループの中で種を植え続ける夏語氷たちの姿が、彼女に何かを気づかせる。夢から覚めた安澜(アンラン)は、読者からの応援コメントを見て、もう一度ペンを握る決意をする。物語の中のキャラが、作者を動かしたんだ。この展開は熱い!
第22話の感想:メタ展開が熱すぎる!
いや、マジで驚いた。いきなりタイムループとかいうSFぶっ込んできたからな。今まで時代劇ラブコメとして見てたのに、完全に裏切られた。良い意味で。
この話の面白いところは、薛慕の描き方だよ。ただの嫌な悪役だったはずが、自分が作られた存在だと知って苦悩する。彼の怒りや絶望には、ちょっと同情しちまう部分もある。主人公だけが幸せで、悪役は不幸なままって理不尽さに声を上げたわけだからな。
それにしても、夏語氷は強い。食料が日に日に減っていく絶望的なループの中で、未来のために種を植えるっていう発想がすごい。普通なら心が折れるだろ。彼女のその前向きさが、物語を動かす力になってる。
極めつけは、作者とキャラクターがリンクするっていうメタ構造だ。キャラクターたちの生きたいという意志が、筆を止めた作者の心を動かす。物語が現実を侵食するような、この不思議な感覚がたまらない。ただのドラマじゃなくて、創作物そのものについて考えさせられる回だった。
つづく

