仙門を揺るがす戦いの最中、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が何者かに操られてしまう。彼女の口から語られたのは、10年前に起きた事件の真相だった。それは、謝雪臣(シエ・シュエチェン)がひた隠しにしてきた衝撃的な過去。留影石に映し出された映像は、仲間たちの間に深い亀裂を生む。誰もが混乱する中、謝雪臣は重傷を負いながらも、愛する人を守るために非情な決断を下す。一方、その裏では新たな嘘と憎しみが生まれようとしていた。人間関係がさらに複雑に絡み合い、物語は予測不能な方向へ進んでいく。
「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ12話
衝撃の過去と裏切り
物語は、謝雪臣(シエ・シュエチェン)と法鑑(ファージエン)のガチバトルから始まる。追い詰められた法鑑(ファージエン)がヤバい。自分の金丹を爆発させて、みんなを道連れにしようとするんだ。謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちは必死にそれを止めようとする。
その時、もっとヤバいことが起きる。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が、桑岐(サン・チー)の魔功に操られちゃうんだよ。正気を失った彼女は、高秋旻(ガオ・チウミン)の首を掴んで持ち上げる。完全に人質だ。桑岐(サン・チー)に操られた暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は混沌珠を渡せ。さもないとこの女を殺すと脅す。
話はそれだけじゃ終わらない。暮懸鈴は法鑑が暗族と繋がっていることを暴露する。それから、矛先を謝雪臣に向けるんだ。目の前の謝雪臣だって、暗族と無関係じゃないってね。自分が謝雪臣に連れてこられた存在だと明かす。みんなの視線が謝雪臣に突き刺さる。彼はそれを認めるしかない。
とどめは、暮懸鈴が取り出した留影石。10年前に何があったのか、その映像が再生される。そこには、高秋旻(ガオ・チウミン)のお父さんが殺される場面が映っていた。彼を殺したのは、なんと謝雪臣だった。暮懸鈴は追い打ちをかける。謝雪臣は高秋旻の父を殺した後、7年以上も修行のために姿を消していた、と。父親を殺した犯人が謝雪臣だと知った高秋旻は、憎しみの目で彼を見る。謝雪臣は、当時は暗族に体を乗っ取られていたんだと弁明する。でも、映像のインパクトは強すぎるよね。
絆と覚醒
擁雪城の仲間たちは、謝雪臣を信じようとする。傅淵停(フー・ユエンティン)は暗域の聖女の言葉だけでは信じられないと言う。ただ、留影石が嘘をつくこともないとも付け加える。そりゃそうだ。
仲間たちは法鑑の自爆を止めるため、法陣を組んで抵抗を続ける。蒼長老や小師妹、見慣れた顔が必死に戦っている。彼らは暮懸鈴に呼びかけるんだ。一緒に戦ってくれって。その声が届いた。暮懸鈴は正気を取り戻す。遠くにいる桑岐は、彼女の支配が解けたことに気づく。
その隙に、謝雪臣は法鑑を捕まえて塔の中へ突っ込んでいく。暮懸鈴は彼の名前を叫びながら、後を追いかけた。これで暗族の侵入は一旦、落ち着いた。
聖女への断罪と守るべき人
事件は終わったけど、問題は山積みだ。暮懸鈴が暗域の聖女だという事実をどうするか。素凝真(スー・ニンジェン)は殺すべきだと、いきなり彼女に襲いかかる。それを止めたのは、もちろん謝雪臣だ。
彼は暮懸鈴は誰も傷つけていない。悪事も働いていない。死ぬほどの罪はないとかばう。そして、ひとまず彼女を氷牢に閉じ込めて、処遇は後日話し合うと宣言する。有無を言わさぬ迫力で、その場を収めた。
でも、謝雪臣は限界だった。自室に戻るなり、血を吐いて倒れてしまう。そばにいた南胥月(ナン・シューユエ)に、自分が重傷を負ったことは絶対に秘密にするよう頼むんだ。桑岐に隙を見せたくない、というのが表向きの理由。南胥月(ナン・シューユエ)は彼の本心を見抜いていた。暮懸鈴を守れなくなるのが怖いんでしょって。謝雪臣は何も言えなかった。図星だったんだね。
氷牢での誓いと新たな嘘
氷牢に入れられた暮懸鈴は、差し込むわずかな光に手を伸ばす。その光に触れただけで、彼女の手は火傷を負ってしまう。自分は日の光を浴びることもできないのか。陰で生きるネズミみたいにはなりたくない。彼女は覚悟を決めて、光の中へ進もうとする。
その瞬間、謝雪臣が現れて彼女を引き戻した。暮懸鈴は私の命はもう長くない。だから私を殺してと頼む。自分を殺せば、彼の力は安定する。善悪をはっきりさせられる昔の彼に戻れる、と。
謝雪臣は、そんな彼女を強く抱きしめる。君を死なせはしないと。
一方で、素凝真(スー・ニンジェン)が暗躍を始める。彼女は高秋旻に近づき、桑岐はあんたの母親の仇だと嘘を吹き込む。高秋旻が母は難産で死んだと聞いていたけどと尋ねると、素凝真は言い間違えたとごまかす。怪しすぎるだろ、この人。
高秋旻は真実を確かめるため、氷牢の暮懸鈴を訪ねる。暮懸鈴は言う。当時、桑岐は腕を失って3年も療養していた。だから、彼が高秋旻の母親を殺すのは不可能だと。さらに暮懸鈴は、衝撃の事実を告げる。自分が、かつて高秋旻の身代わりとして死ぬはずだった霊族その人なのだと。
二人が言い争っていると、南胥月がやってくる。南胥月は暮懸鈴の傷の手当てをしながら、ここから逃がそうかと提案する。でも、暮懸鈴は首を横に振った。自分で選んだ道だから、変えるつもりはない、と。
第12話の感想:もう誰も信じられない!
いやー、今回の話は本当にキツかった。誰が敵で誰が味方なのか、もうぐちゃぐちゃだよ。まず謝雪臣の過去ね。高秋旻のお父さんを殺してたなんて、衝撃的すぎる。もちろん暗族に操られてたって言うけど、あの映像を見せられたら信じるのは難しい。それでも俺は、彼を信じたい気持ちがあるんだよな。
一番かわいそうなのは暮懸鈴だ。操られて親友を人質にとって、謝雪臣の過去まで暴露させられて。結局、全部終わったら氷牢行きって、あんまりじゃない? そんな彼女を、謝雪臣が血を吐きながらも守ろうとする姿にはグッときた。この二人の関係、本当に切ない。
そして一番の要注意人物は、素凝真だね。平気で嘘をついて、高秋旻を操ろうとしてる。彼女の目的がまったく見えないのが不気味。もしかして、一連の事件の黒幕だったりするんじゃないかって疑ってる。とにかく、今回は伏線だらけで、一瞬も目が離せない回だった。
つづく


