ムー・シュエンリンを連れ戻すため、サン・チーが姿を現す。それを阻止しようとするシエ・シュエチェンと激しく衝突。サン・チーは人間界を人質にとるという卑劣な手段を使い、シエ・シュエチェンは苦渋の決断を迫られる。激しい戦いの最中、ムー・シュエンリンが誰も予想しなかった衝撃的な行動に出る。その行動によって、シエ・シュエチェンは心身ともに深く傷つき、さらに追い打ちをかけるような残酷な真実を突きつけられることになる。一方、連れ去られたムー・シュエンリンにも、過酷な運命が待ち受けていた。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ15話

息もつけない地獄の展開

いやー、今回の15話、マジでキツい展開だったよ。ちょっと覚悟して読んでほしい。

話は、ムー・シュエンリンがサン・チーと対峙するところから始まる。サン・チーはナン・シューユエを殺そうとしてる。ムー・シュエンリンは彼を止めるために取引を持ちかけるんだ。彼を殺さないで。その代わり、私はあなたと一緒に行くって。サン・チーはその条件を飲む。

でも、ナン・シューユエがこっそり助けを呼ぼうとしたのがバレちゃう。サン・チーは裏でコソコソするのが一番嫌いなんだよって言って、彼を気絶させた。これで万事休すかと思った、その瞬間。シエ・シュエチェンが仙盟の仲間たちと駆けつけるんだ。ギリギリセーフ!とはならなかった。

サン・チーは平然と言い放つ。彼女を連れ帰るだけだ。もちろんシエ・シュエチェンは全力で止める。するとサン・チーは、人間界に魔の手を伸ばし始めた。卑怯な手を使うんだよ、あいつは。

シエ・シュエチェンは選択を迫られる。ムー・シュエンリンか、それとも罪のない人々か。彼は迷った末に、人間界を守ることを選んだ。なんとか守り切ったけど、そのせいで深く傷を負ってしまう。

絶望の刃、向けられた先は

ボロボロの体で、シエ・シュエチェンはもう一度サン・チーの前に立つ。彼女はもう擁雪城の弟子だ。お前には渡さない。そう言って、ムー・シュエンリンを連れて行かせまいと抵抗する。

二人の戦いが再び始まる。でも、深手を負ったシエ・シュエチェンに勝ち目はない。彼は地面に叩きつけられる。それでも立ち上がって、ムー・シュエンリンを守ろうとするんだ。その姿がもう、本当に痛々しくて見てられない。

彼の血が、ムー・シュエンリンの顔に飛び散る。

その時だった。信じられないことが起きる。ムー・シュエンリンが自分の剣を抜いて、シエ・シュエチェンを刺したんだ。

え、マジかよ。

彼女は冷たく言い放つ。サン・チーの言う通りよ。最初からあなたに近づいたのは、目的があったから。追い打ちをかけるように、サン・チーが留影石を見せる。そこには、ムー・シュエンリンがシエ・シュエチェンを助けたのも、すべてサン・チーの計画だったという証拠が映し出されていた。

シエ・シュエチェンは完全に心を折られる。もう抵抗する力も残ってない。彼はただ、サン・チーがムー・シュエンリンを連れ去っていくのを、呆然と見つめることしかできなかった。

すべてが偽りだったのか

シエ・シュエチェンが打ちのめされているところに、今度は朽先閣主(きゅうせんかくしゅ)が現れる。こいつも混沌珠を狙ってたんだ。仙盟の連中をなぎ倒して塔に入るけど、そこにあった混沌珠は偽物。怒り狂った朽先閣主(きゅうせんかくしゅ)は、出てきたところでシエ・シュエチェンと鉢合わせする。

お前が命がけで守ったもの、ただの笑い話かもしれないぞ。そう言い残して去っていく。シエ・シュエチェンは地面に散らばった偽物の珠を見て、すべてを悟る。自分が守っていたものさえ、偽りだったんだ。

一方、サン・チーに連れ去られたムー・シュエンリン。彼女の態度は、シエ・シュエチェンの前とはまるで違う。サン・チーはそれを見抜いてた。あの芝居、見事だったな。やっぱり、彼女はシエ・シュエチェンを守るために、彼を突き放したんだ。

サン・チーはさらに驚きの事実を告げる。ムー・シュエンリンの魔功が消えたのに体力が落ちなかった理由。それは、シエ・シュエチェンが自分の命ともいえる玉闕功を彼女に与えていたからだった。

サン・チーはその力を奪おうとするけど、なぜかできない。業を煮やした彼は、悟心という薬を取り出す。これを飲めば、シエ・シュエチェンに関する記憶は残るけど、愛情や悲しみといった感情だけがすべて消えるらしい。一番タチが悪いやつじゃん。

ムー・シュエンリンは抵抗する。あなたにだって愛した人がいたはず。その温もりを忘れたくないでしょう。その言葉が図星だったのか、サン・チーは逆上して、彼女に薬を無理やり飲ませてしまった。

今回の感想

いやー、今回はマジで胃が痛くなる回だったな。シエ・シュエチェンの献身が、これでもかってくらい踏みにじられていく。人間界を守るために傷つき、愛する女には裏切られ、守ってきた宝は偽物。もうやめてあげてくれって叫びたくなったよ。彼の絶望を思うと、こっちまで胸が苦しくなる。

ムー・シュエンリンが彼を刺したシーンは衝撃だった。もちろん、あれは彼を守るための悲しい芝居なんだろうけど。そうと分かっていても、シエ・シュエチェンの目の前でサン・チーについていく姿は辛すぎた。

そして最後の悟心っていう薬。記憶は残したまま感情だけを消すなんて、あまりにも残酷すぎる。楽しかった思い出も、愛おしいと感じた瞬間も、ただの記録になるってことだろ。サン・チーの歪んだ執着が見えて、ゾッとしたよ。ムー・シュエンリンがこれからどうなっちゃうのか、本当に心配だ。

つづく