おいおい、今回の30話、とんでもないことになったぞ。情報量が多すぎて、頭が追いつかないくらいだ。ちょっと整理しながら話すから、ついてきてくれよな。

あらすじ(ネタバレあり)

白装束の結婚式、マジかよ

話は、いきなり最悪の状況から始まる。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、愛する謝雪臣(シエ・シュエチェン)のために喪に服してる。なのに天命(ティエンミン)のやつ、なんと結婚式を強行するんだ。しかも場所は蘊秀山荘。そこら中が白装束と、喪を表す白で書かれた喜の文字だらけ。正気か?この異様な光景に、封遙(フォン・ヤオ)に突っかかる。運命は変えられないって言ってたじゃない。あなたがやってることは無理強いでしょって。まったくその通りだ。でも天命は平然と答える。愛がなくても結婚はするもんだよってな。挙句の果てに、封遙(フォン・ヤオ)に司会を頼む始末。もちろん封遙はこんな茶番に参加したくないって一蹴する。よく言った!

封遙の過去と、10年の約束

ここで、封遙の過去が少し明らかになる。11年前、彼女は病気の弟を救うために蘊秀山荘の門前で三日三晩ひざまずいた。南胥月(ナン・シューユエ)っていう人物に薬を乞うためだ。南胥月(ナン・シューユエ)は占ったけど、あんたの身内の縁はもう尽きてると冷たく告げる。それでも封遙は諦めない。薬をくれるなら、10年間あなたのそばにいますと約束するんだ。結局、薬は手に入れた。でも半年後、弟は死んでしまった。その頃、南胥月も家族の事情で一人になってた。だから封遙は約束通り、彼のそばにいることを選んだ。もう10年経ったのに、私はなんでまだここにいるんだろう。彼女のつぶやきが、めちゃくちゃ切なかった。

最悪のニューフェイス、昭明(ジャオミン)登場

場面は変わって、暗域。ここからヤバいのが出てきた。その名は昭明(ジャオミン)。見た目が、なんと謝雪臣(シエ・シュエチェン)にそっくりなんだ。仙盟の玄信(シュエン・シン)たちも、彼を謝雪臣だと見間違える。でも昭明は言い放つ。謝雪臣はもう死んだ。魂は俺の体の中だと。そして、謝雪臣の術を使って玄信(シュエン・シン)たちに襲いかかる。たいしたことないなとか言いながら。とりあえず命だけは見逃して、彼はその場を去る。こいつ、マジで何者なんだ。

結婚式が地獄絵図に

そして、あの最悪な結婚式に戻る。儀式が終わり、夫婦の拝礼が終わった、その瞬間。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)がかんざしを抜いて、天命の胸をグサリ!当然の報いだ。二人が揉めてるところに、あの昭明がやって来る。暮懸鈴は、謝雪臣そっくりの顔を見て一瞬彼が生きていたと希望を抱く。でも天命が叫ぶ。違う!そいつは謝雪臣じゃない!。昭明は容赦なく暮懸鈴に襲いかかる。それを天命が身を挺して守った。もともと傷を負ってた天命は、昭明の圧倒的な力の前に血を吐いて倒れる。昭明がとどめを刺そうとした瞬間、今度は暮懸鈴が天命を守る。その隙に天命は最後の力を振り絞って、暮懸鈴を連れて逃げ出した。もうめちゃくちゃだ。

過去への旅、一万年前の因縁

天命は暮懸鈴を竹林の小屋に隠すと、神族の元へ向かう。そこで颢天(ハオティエン)っていう、天命書と混沌珠を司る神に会うんだ。颢天(ハオティエン)は天命の傷を癒し、何かを託したみたいだ。小屋に戻った天命は、目覚めた暮懸鈴に昭明を倒すために協力してくれと頼む。あいつの弱点は『阿珠(アージュ)』という女性だと。そして、とんでもない提案をする。君に過去へ行ってもらって、阿珠(アージュ)の視点で体験してほしい。無茶苦茶な話だけど、暮懸鈴はやってやると覚悟を決める。天命の術で、彼女の意識は一万年前に飛んだ。

そこから語られるのは、神話の時代。颢天が時空を司る天命書と、因果を司る混沌珠を創った。でもある時、神族の世界が乱れて空に裂け目ができた。混沌珠はそれを修復するために力を使い果たし、ただの珠になって人間界に落ちてしまう。その珠を拾ったのが、天命。彼はそれを天皇・昭明の池にそっと置いた。昭明はその珠を気に入り、毎日愛でる。国師だった天命は昭明に助言する。あなたの魂を少し分ければ、珠は人の姿になれますよと。昭明がその通りにすると、珠は美しい女性になった。昭明は彼女に阿珠と名付けた。そう、昭明こそが、阿珠を創り出した本人だったんだ。

今回の感想

いや、もう何て言ったらいいんだ。天命のこと、ただのヤなやつだと思ってた。無理やり結婚しようとするし、やり方が自己中心的だし。でも、今回暮懸鈴を命がけで守る姿を見て、ちょっと見方が変わった。もちろん、彼女を過去に飛ばすとか、相変わらず強引だけど。彼なりの正義とか、何かデカい目的があるのかもしれない。

そして新キャラの昭明。こいつが本当に胸クソ悪い。謝雪臣の顔をして、平気でひどいことをするから、見ていて辛い。謝雪臣の魂がどうなってるのか、心配でたまらない。

封遙の過去も悲しかったな。彼女の10年って、一体何だったんだろう。彼女の物語も、これからもっと深く描かれそうだ。

とにかく今回は情報量が多すぎた。過去編に突入して、物語のスケールが一気に神話レベルまで広がった感じ。昭明と阿珠、そして天命。この三人の一万年前の因縁が、すべての始まりみたいだ。

つづく