人間界の混乱の裏に、神々の企みがあることを知った昭明(ジャオミン)。彼は神になることを拒絶し、神族との全面対決を決意する。自ら軍を率いて出征することになった昭明は、阿珠(アージュ)に再会を約束して戦場へ向かう。残された阿珠に、謎多き国師が近づき、昭明に関する衝撃の事実を告げる。昭明の身を案じ戦地へ駆けつけた阿珠が目にしたのは、負傷した彼と、その傍らにいる見知らぬ王女の姿だった。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ32話

神々の企みと昭明の宣戦布告

まず舞台は西臨国。ここがもう地獄みたいな状況なんだ。民は飢えて、食べるものすらない。昭明(ジャオミン)が偵察に行ったら、とんでもない会話を耳にする。西臨の国主が欲神(よくしん)と話してたんだ。欲神(よくしん)は戦争を起こせ。昭明の心をかき乱すんだってそそのかしてる。マジで性格悪いよな、この神。

その欲神、今度は直接、昭明の前に現れる。三千人の子供を差し出せ。そうすればお前を神にしてやるとか言い出すんだ。昭明がそんな条件を飲むわけない。彼は神族からの命令書を剣で真っ二つにした。神になんてなる気はないって一蹴だ。それどころか今後、東澤の地に足を踏み入れた神は、全員斬るとまで宣言する。もうこれは完全に神々への宣戦布告だよ。

欲神はビビって煙みたいに消えちまった。神に逆らえば報いを受けるぞなんて捨て台詞を残してな。小物感がすごい。その後、欲神は他の神たちと組んで、各国に東澤を攻めさせるっていう、もっと厄介な作戦を立てるんだ。

離れ離れの二人、それぞれの戦い

出征する昭明と、残される阿珠

神々の動きを知った昭明は、自ら軍を率いて出征することを決める。王が自ら戦場に行くってのは、相当な覚悟だよな。

出発の前、阿珠(アージュ)が昭明の元へ食事を持ってくる。あなたがいなきゃ、ご飯も食べられないって言う阿珠が健気でさ。昭明はそんな阿珠に飴の袋を渡す。この飴を食べ終わる頃には、必ず帰ってくるからって。少女漫画かよ!ってツッコミたくなるけど、これがまた良いんだ。

阿珠はただ待ってるだけじゃいられない。あなたを守れるように、剣の稽古をするって決意する。いいぞ、阿珠。強くなれ。

国師、ついに動く

昭明がいなくなって、阿珠は不安な夜を過ごす。そんな時、いきなり彼女に雷が落ちてくるんだ。マジで殺しに来てる。そこへ国師(暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)がさっと現れて、身を挺して阿珠を守った。国師、一体何者なんだ。

彼は気絶した阿珠を運びながら、神々のトップっぽい奴、颢天(ハオティエン)に会いに行く。阿珠に手を出すなって警告するんだ。どうやらあの雷は、国師が阿珠に特別な感情を抱いたことへの警告だったらしい。神々の世界も面倒くさいな。

話はここで終わらない。国師は阿珠を昭明の秘密基地みたいな場所に連れて行く。そこで衝撃の事実を告げるんだ。昭明は君を利用しているだけだって。昭明の目的は、阿珠の中にある混沌珠の力を使って、神々に対抗すること。ただそれだけなんだと。阿珠はもちろんそんなの知らないって混乱する。国師はさらに賭けをしようと持ちかけてくる。もう阿珠の心はぐちゃぐちゃだ。

戦場で再会、そして現れる新たな女

それから数日後。阿炎が駆け込んできて、昭明様が負傷したと告げる。阿珠はすぐさま戦場へ向かった。

幸い、昭明の怪我はたいしたことなかった。よかった、と胸をなでおろしたのも束の間。彼のそばには見知らぬ女性が一人。西臨国の青陽公主(チンヤンこうしゅ)だ。阿炎が説明する。彼女は西臨が敗戦して、東澤に送ってきた『贈り物』ですって。

それを聞いた阿珠の顔が曇る。人が、贈り物なわけない。彼女のこの一言、重いよな。昭明との再会もつかの間、とんでもない恋のライバル?が登場してしまった。

今回の感想

いやー、今回は話が大きく動いたな。特に国師だよ、国師。あいつ、一体なんなんだ。阿珠を雷から守った時はお、いい奴じゃん!って思ったのに、その直後に昭明は君を利用してるとか言って心をかき乱してくる。味方なのか敵なのか、本気でわからなくなってきた。彼の真意がどこにあるのか、そこが一番気になるポイントだ。

昭明の飴を食べ終わる頃に帰るっていうセリフは、王としての顔とは違う一面が見えてグッときたな。甘くて切ない約束、最高じゃないか。それだけに、最後の青陽公主(チンヤンこうしゅ)の登場がキツい。やっと会えたのに、なんだよあの女は!ってテレビの前で叫んだのは俺だけじゃないはずだ。阿珠の人が贈り物なわけないっていうセリフも良かった。彼女がただのか弱いヒロインじゃないってことを示してる。これからどうなっちまうんだよ、この三角関係。

つづく